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おうちでトラペジウム

アマプラ独占配信のトラペジウムをやっと観た。まあ劇場では5回観てるのだけれど。トラペジウムは観ると何か語らざるを得なくなる困った作品なのでまただらだら書いておく。

そんなに好きならなぜ配信後すぐ観ろと言われそうだが、正直アマプラ独占が嫌すぎた。通常の課金配信ならすぐ観ていたと思う。あと本作は一定メンタルの調子が良い状況でないと観る覚悟ができない。今は三連休で余裕があった。

一番大きかったのは、友人が自分があまりに推すので観てくれたらしく、感想を教えてくれたこと。彼の感想が面白くて「最後に祝福されるのがエヴァぽかったが、自分には面白さがわからなかった」とのこと。まあ人を選ぶとは思うのでそれ自体は気にはしていない。


配信だと一時停止もできてしまうのでわりと冷静に見ることができる。改めて思ったのは、本作の前半は普通に考えたらなぜこの行動するのかわからない部分が本当に多いなと。

東のアイドルグループ作りが異常すぎて目立たないが、蘭子の最初のテネリタス学園での行動は意味不明すぎるし、真司がテカポ湖の写真を突然見せるのもよくわからない。山でくるみが東を裏切者扱いするのもよくわからないし、美嘉が「ボランティア仲間」と言われて怒るのもわからない。

何度か観た後であればそこに理由があるのは理解できる。東のアイドルグループ作りはソロだとオーディションに落ちているから。蘭子はまあ最後までちょっとずれてるので天然なだけ。

真司はテカポ湖の話は恥ずかしくて人に話していなかったのではないだろうか。東が夢を話してくれたので自分も話したくなった。くるみと美嘉は友達がいない系なので、友人と一緒という言葉が一種の地雷なのだと思う。


そこに乗れるかどうかは登場人物と本人との相性みたいなものだと思う。キーとしては周囲からは理解が難しくてもその登場人物なりに筋の通った行動をしている部分に、自分も近い部分があって共感できるかではないだろうか。

他の作品だが自分はジークアクスのマチュがさっぱり理解できなかった。一方で水星の魔女のミオリネはすごく好きで、彼女はわりと東と近い立ち位置なのではないかと思う。

考え方が突飛だが本人なりに強い目的意識を持っていてリーダーシップを取ろうとする。しかし他者への共感能力が低く、自分の考えを周囲に納得させようとする努力が足りずに失敗する。

こういうタイプはチームの空気を読まない悪役とされることが多い。自分はそういうポジションのキャラクターが苦手で出てくるとアニメの視聴をやめることが多い。

理由は簡単で自分自身がまさにそういうタイプだから。そのためどうしても自分に甘くなってしまい、非難される作品は避けて、理解される作品に共感を覚えてしまう。


ここで最初の話に戻る。人はそれぞれの過去から地雷があって、それは他人から見ると理不尽な行動に見える。それが全体の不利益になる場合は論理的に説明を求め、理解や共感ができない場合は罰を与えることも必要だ。

しかし理解も共感もできなくても「赦す」ということも必要なのではないか。

本作は結局のところ東の「アイドルになりたい」という夢には誰も共感できなかった。その上で東を赦したことにより、東はアイドルになることができた。

これが同じメンバでアイドルとして再起する話であれば凡庸な作品だった。そうでないことに意味があるのだと思う。




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