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劇場版 ハイスクール・フリート

あくまでアニメ版のファンムービーだけどそれでいいんです。

アニメの劇場版はTV版の視聴を前提として作るか、新規で劇場版から観る人を意識するかかなり違うと思うんですよね。本作は完全にTV版のファンムービーです。

ストーリー自体はTV版とは独立しているので内容自体が全くわからないということはないです。でも話の構成が普通の映画としてはかなりおかしい。

まず登場人物が多すぎる。前半のお祭りパートが長すぎる割に、スーのお父さんの話も解決しない。海賊の描写もいいかげんで、あっさり勝ちすぎる。ましろの艦長の話も本筋とは関係ない。

普通だったらスーのお父さんが実は海賊の黒幕だったとかそういう展開にして、その関係性に時間をかけると思います。

しかしはいふりはTV版の時点でそういう話じゃないんですよね。可愛い女の子と日常展開と艦隊戦。この3つがはいふりの全てであって、敵が何であるかというのはどうでもいいのです。

これは推測でしかないのですが、スーのお父さんが何をしているかとか、海賊が何を狙っているかとか設定はちゃんとあるのだと思います。

その上で時間配分を考えたうえで、はいふりのファンムービーとして何を入れて何を落とすかを考えた結果がこれになったのだと思うのです。

まあ正直自分も登場人物と船の多さにはどうかと思わなくもなかったですが、細かいキャラにもファンはいるだろうし出さざるを得ないのかと。

ボイラー風呂もそこまでやれとは言っていない感はありましたが、ありがたく観ます。水着の上だけ服着てるのは相変わらずいいですね。

艦隊戦も晴風突入後は30分くらいしか残り時間なかったのであまり期待できないかと思っていたのですが、ジェットコースターのような怒涛の展開で最高でした。

はいふりのいいところは障害に対して必ずこれまでの伏線を生かした仕掛けで対応するところです。本作もその展開をしっかり守っているところが良かったです。現実的ではないかもしれないけど細かいところはあまり気にしない。

鈴ちゃんがラジコンになるとイキイキするのが笑いました。ましろの特攻はスキッパーに爆弾でも積まない限りそんな破壊力ないだろと思ったけど音楽の力なのだと思います。あれは燃えるよね。


最後もめでたしめでたしという感じでいいんですけど、一つだけ自分がもやっとする部分はありました。

本作に限らないのですが、日常系アニメでは、今いるチームを離れることになる昇進の機会が提示されるけど、やっぱり今の仲間と一緒にいたいので断るみたいな展開結構あるんですよね。例えばごちうさで千夜ちゃんが生徒会長に立候補する話なんかがそうです。

受け入れてしまうと日常系として話が続かなくなってしまうからそうせざるを得ないし、日常系にそういう成長物語を求めているわけでないのも事実なのです。でも本人的にそれでいいんだろうかと思ってしまうんですよね。

そんなの架空のキャラクターだから物語としての制約に従うべきと言われればそうなんですが、キャラクターが好きになりすぎてしまって、本人の意思とかよくわからないことを考えてしまいます。

本作が典型的なその展開だったので、この話をどう結末をつけるのかと思いましたが、やっぱりそうなるよねという部分は仕方ないのかなと思いました。


いずれにせよアニメ版が好きなら観て損はないと思います。




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