美少女ソシャゲのアニメ化の理想形かも。
美少女コンテンツ愛好者には大きく2つの派閥があって、そこは相成れないのではないかと思っています。それはハーレム派と男性不要派です。百合ハーレムはいったん考えないものとします。クソどうでもいい派閥なんですけど。
説明する必要もないと思いますが、ハーレム派は主人公男性と女性との恋愛がメインなわけです。一方で男性不要派は女子同士のコミュニケーションがメインになります。
男性不要派は男性との恋愛自体がタブー化されるので、現実の女子ではない意味でハーレム派とたいして変わりありません。そんなことはわかってるんだよ。
その意味で美少女コンテンツにおいてどっちをターゲットにしているかは重要です。しかしそれはメディアによってやりやすさが違うのではないかと考えます。漫画やアニメはどちらでもやりやすいです。一方で小説やゲーム、特にソーシャルゲームはハーレム型のほうが作りやすいように思います。
理由は視点にあります。漫画やアニメの場合でも主人公は存在しますが展開が三人称視点であっても違和感は少ないです。しかし小説の場合は完全に三人称視点だけの物語は、漫画やアニメより違和感が強いのではないかと思っています。ゲームにおいても三人称視点は可能ですが、プレイヤーを意識すると作りにくいのではないかと。
一人称視点の場合主人公を中心とした関係になりがちです。そうすると主人公との各キャラクターとの恋愛をキーにするハーレム型のほうが作りやすいという面はあるのではないかと思います。
特にソーシャルゲームにおいてはキャラクターとの関係性を深めることが課金動機としてデザインされるため、どうしてもハーレム型になりがちです。
しかし男性不要派はそれなりにいます。そうするとできているのが、主人公は男性として設定されているけれど、あまり影響力がないというポジションなのかと思います。メインビジュアルに主人公がいないというのは通常考えられないですが、美少女コンテンツでは珍しくないです。
前置きが長くなりましたが、本作の特徴的なのは、原作がハーレム型のソーシャルゲームであるにも関わらず、男性主人公とハーレム要素を完全に排除して、男性不要派型のコンテンツにしてしまったことですね。
面白いのは主人公すら存在しなくなってしまったことです。メインキャラとして椎名さんは存在するのですが、ほとんど出てこない回すらあります。よくある固定の主人公グループする存在しません。物語も全て1話完結で、最終回に向けて大きな物語があったりもしません。
ソシャゲの場合はキャラが多すぎて、アニメではキャラの掘り下げがほとんどできないことも多いのですが、そもそも主人公が出てこなくてもいいのであれば、キャラが多くても掘り下げに時間をかけられます。要するにキャラシナリオをやればいいわけです。
話についてはものすごく面白いというほどではないですが、1話完結の話としては良くできており安心して観ることができました。ベタかもしれないですがこういうのでいいんだよ感が半端ないです。
個人的に印象深いのは5話の生徒会回ですかね。生徒会長見た目も性格のおっとりお嬢様系でものすごく好みなのに、自分は実務が全然できなくて、アイデアだけ出すタイプ。どうも仕事のトラウマが強すぎるのかものすごくイラついてしまいました。
女の子の好みだとやはりメインキャラの椎名さんですかね。これといって特徴あるわけでもないけど普通に見た目と性格が好み。あと新体操は清い気持ちで観ようとしてもやはりエロを感じずにはいられません。タッチの南ちゃんを思い出す。
ありそうで意外とない、普通さが面白いというアニメなのではないかと思います。