デザイナーというのはキラキラ職業である一方で、意外とデザイナーのお仕事物の話というのはないように思う。自分はそんなにマンガ読んでないから知らないだけかもだけど。
本作の舞台は中小広告制作会社、メディアも紙媒体のチラシでキラキラ感はあまりない。きららなのでメインメンバは若い女性ばかりだが、デザイナーならそこまで違和感はない。
デザイン全然知らないのに大手企業のお嬢様だから入社できてる設定は無理はあるかもしれん。でもNEW GAMEのようにゲームなら読者も多少知ってるので一定スキルある設定でもいいけど、デザインは読者が知らないので、主人公も知らないほうが説明しやすい。あとやはりお嬢様いいじゃないですか。
ストーリー的には新入社員が先輩と一緒に仕事を覚えて成長する過程で、デザインに関する知識を読者も知ることができる王道のお仕事物。コメディもはさみつつ過度な百合やエロはない。むしろ王道ぶりが今では新鮮に思えてくる。
デザインものが漫画である事のいいところは、デザインが実際に映像として見られること。それだけにそこは気合が入っていて、そこだけ写真が使われていたりするのが面白い。
2巻後半はかなりのシリアス展開で、自分はデザイナーじゃないけど聞いているだけで胃が痛い感じ。個人的にはハイルが実質コネ入社できている立場であることが生かされるところが面白かった。あとリクリエイトはそう来たか感。
アニメだけでなく女性ターゲットの実写ドラマにもはまりそうで、漫画としてだけでなく他メディア展開の原作としても良かったのではと思う。
でもきらら読者にははまらなかったのかなという感じ。きらら読者に刺さる部分がないのはわからなくもない。そこがいいところなんだけど。
普通に漫画としても面白いし、デザイナー志望の学生とか、他業種からなんとなく憧れでデザイナーになりたい人が読むと面白いかも。