BLUE REFLECTION SUNのアレシアについてです。いまさらネタバレもないと思いますが、本編およびアレシアのヒロインシナリオのネタバレを含みますので御注意ください。
最初は詩帆が好きだったのですが、そのうちアレシアが最も好きになっていました。単に金髪好きな部分はあるとは思いますが、その特殊な考え方に惹かれました。
わかりやすい言い方だと綾波系でしょうか。感情表現が乏しく他者の感情にも興味が薄い。しかし綾波と異なるのは、その興味の薄さは本人ならではの確固たる考え方に基づくというのが特徴です。
その具体的な内容については語られないですが、おそらく故郷での灰による壊滅の中で自分一人だけが奇跡的に助かった。それに対して罪の意識を感じるあまり、全てを平等に迎え入れる灰と死について憧れるというのがそれです。
面白いのがそれが積極的な自殺願望となるわけではなく、日常的に死がある状況においても死をあるべきものとして受け入れるという覚悟がある。仏教の無常観に近い考えを持つということです。
当たり前ですがその考えは、周りの仲間には理解されずに孤立します。その中で詩帆やリーダーと出会うことによって心を開いていくという展開なのですが、最後まで死に対する考えは変わらないのが面白いところです。
しかしながらその中で、自身の好きなものはなにかを探していき、それが死によって失われること自体は悲しいと感じるようになっていく。「私が好きなもの」は何かを探し求めたアレシアが、最後に「詩帆が好き」に結びつくメインストーリーの結末は、百合として完璧なのではないかと思います。
ヒロインシナリオではリーダーとの関係になりますが、単純に恋愛関係になるわけではないのが面白いです。一緒にウエディングドレスを見たりまでするのですが、それは彼女の信念に基づいています。最後までリーダーはアレシアにとって特別な信頼に足る相手ではありますが、恋愛対象ではありません。
ミオリツァのお話は本当にある話なのかは疑問だったのですが、ルーマニア政府観光局のページに書かれているくらいなので本当のようです。額に星がある双子の話も書いてあります。最初からこのルーマニアの話ありきでアレシアというキャラクターは作られたのではないでしょうか。
https://www.romaniatabi.jp/general/legends.php
哲学的な部分もありますが、たまに空気が読めない系のボケにもなるところが可愛いです。「リスの靴屋さん」のくだりは爆笑しました。詩帆がアレシアに隙あらば可愛い服を着せたがる展開は、きんモザのお約束展開を思い出させます。
CASE 6以降で全員が仲良くなった後もアレシアだけは菜々花に皮肉を言い続けるのもブレない感じでむしろ好きです。
アレシアに出会うことができただけでも本作は素晴らしい作品だったと思えます。