高血圧症とは血圧が高い状態が続く病気のことである。省略して高血圧といわれることも多い。だが高血圧という言葉には血圧が高いという意味しかない。純粋に文字だけから読み取るなら高血圧の意味は後者だ。ただ高血圧といわれると多くの場合は病気の方を思い浮かべる。
高血圧の基準を引き下げて薬を飲ませることで医者や製薬会社が儲けているという陰謀論を聞いたことがあるが、これは以下の3つをごちゃまぜにしているからのような気がする。
・特定保健指導の危険因子
・高血圧の診断基準
・高血圧治療ガイドライン
特定保健指導とはメタボリックシンドロームの人に専門スタッフ(保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをすること。メタボリックシンドロームとは内臓肥満+高血圧・高血糖・脂質代謝異常によって心臓病や脳卒中などになりやすい病態のこと。メタボというとお腹が出ている人だと思いがちだがお腹ぽっこりだけではメタボリックシンドロームには当てはまらない。この高血圧の条件が130/85mmHg以上である。
高血圧の診断基準は140/90mmHg以上。ただ基準を上回ったからといってすぐに服薬開始するわけではなく、運動や食事など生活習慣の改善をやってみてから判断する。160/100mmHg以上だとまあまあ高い、180/110mmHg以上だとやばくね?というイメージ。それくらいになると健診でのバリウム検査や肺機能検査を中止する。
高血圧と診断されたからといって自覚症状がある人は少ない。薬を飲みたくないから病院には行かないという人もいる。それはそれでその人の生き方なのだから別にいいと思う。医者はどうしても飲みたくないという患者に無理やり薬を飲ませることはできない。
50代になると高血圧と診断される人が急に増えてくる。しかし年代別の血圧の平均値は年々下がってきているデータがある。高血圧がよくないことが知れわたってきたので意識する人が増えているのかしれない。
薬を飲めば血圧を下げられるので自分の欲望のままに食べたり飲んだりして、高血圧になったら薬を飲めばいいやと考えている人もいる。確かにその考えも一理あるのだが、薬には副作用もあるので生活習慣を変えることで血圧を下げるのがベストである。
野菜食べろ、運動しろ、酒控えろ、タバコやめろ。あと塩分控えろ。どんな医者でも必ず言うことである。病院嫌いで医者に頼りたくない自分のような人間こそこれくらいのことはきっちりやっておきたいと思う。