この記事は Pokémon Past Generation Advent Calendar 2025 の 6日目の記事です。
皆さんベガというハックロムはご存じでしょうか。
トーホク地方を舞台とした、初出は2011年のファイアレッドのパッチです。
数年前のカスタムGBAのブームなどもあり、実機で遊びたいという声が多数あり実機で遊ぶ方法を紹介したりしましたが、今回はもう少し踏み込み、対戦環境としてのベガとして、遊びやすいようにパッチを制作したのでレギュレーション等とともに共有します。
パッチ配布
下記のパッチをダウンロードしたのち、最新版ベガに適用してください。
ベガはファイアレッドベースのため、下記のような仕様です。
- 育成が第3世代基準
- 当然ながら3V固定なし
- シンクロなし
- 孵化乱数しようにも難易度の高いFRLG孵化乱数
- おしえテレビなし
布教するのにはあまりにも過酷な環境です。
そのため、このパッチでは下記システムを追加しました。
また、NPCポケモン限という厳しい入手難易度のアップグレードですが、こちらもタンスから入手が可能です。
新規でゲームを始める場合は、まずこれらのアイテムを入手したあと、ミントはすべてパソコンに預けるのがよろしいかと思われます。
バッグ総数が42個のアイテムしか入らないため、タンスから入手した際に「まじめミント」まで存在しない場合はこの上限値を突破しています。
完全不要になったアイテムは捨てたり、パソコンに預けたりしてください。
実機で遊びたい人向け
ここでいう実機とはGBA本体のことです。
方法としては3種類あります。
- EZFlash、EverDriveMiniにROMを入れて遊ぶ
- ROM容量32MBのセーブ領域が1Mの基盤に書き込んで遊ぶ
- セーブ領域が512Kの海賊版基盤に書き込む
EZFlashは1万、2のカートは4000円程度、3は1つあたり1000円もしないですが、なんとも安全性にかけるため、セーブデータの保持という点を考えれば、1と2をおすすめしたいです。特に1はたくさんのROMを入れることもできますので。
念のため、前述で配布したパッチは、3用も用意しています(記事公開後も定期的に最新版に更新予定)。
海賊版基盤に書き込む用のセーブデータは色々不都合あり、まだ出せておりません(出せたら追記します)。
その都合もあり新規購入者は1か2をオススメします。
1についてはぼんじりさんの過去記事(下記)を参照してください。
2についてはこのリンクなどから購入しカードリッジに対して書き込みをしてください(要GBAのROMライター)。
3については下記記事を参照ください。
ベガ対戦環境の特徴
レギュレーション制定の前に、まずはベガ対戦の特徴について説明します。
2つ目に関して、しんぴのしずくの他にうしおのおこうというアイテムが追加されていますが、倍率はどちらも1.2倍です。
また、アップグレードというアイテムはノーマル技が1.6倍になります。
4つ目のところですが、3世代では火力を出すのに乏しかったところにりゅうせいぐんなどの技が追加されています。
たとえばりゅうせいぐんは6世代以降だと威力下げが行われたりなどがありますが、威力はそのまま140です。
レギュレーション
ベガシングル
- 見せ合い6→3のシングルバトル。
- ポケモンのレベルは50以下。
- レベル50超過で入手できるポケモン・習得技については、使用できるものとしますが、最終的には大戦前にレベル50以下にする必要があります(実質フラット)。
- ミュウ・ラティオス・ラティアス・フィオネ・マナフィは使用可能とする。
- こころのしずくは使用禁止とする。
- とくせい「ーーーーー」(なし)のポケモンは採用できません。
- ROMはベガ2018年版を使用し、ここに戦闘に関わる改変がされたROMは使用してはいけません。
- NPC限定使用ポケモン(8番目のジムリーダーのポケモン全てと、最終戦ターナーの使用ポケモンのこと)・ジバクン・ルギア・ホウオウ・ミュウツー・ディアルガ・パルキア・ダークライ・オルディナ・オルマリア・アスフィアは使用禁止とする。
- ポケモンや道具は重複不可。
- 既に相手が1体以上眠っている状態で眠り技を使用することは禁止(所謂複数催眠の禁止)。
- じばく、だいばくはつ、みちづれ、ほろびのうたによって引き分けとなった場合は、これらの技を使った側の負け。
- すてみタックルなどの反動技で引き分けとなった場合は、これらの技を使った側の勝ち。
- 通信対戦の1P2Pは対戦前に話し合って決めてください。決まらない場合はじゃんけんで決めること。
- 複数凍結は禁止しない。
通常のシングルです。
伝説の種族値がすごいのもそうなのですが、ジバクンというポケモンが壊れており、特性の可否に関わらずパーティに組み込むことは不可としました。
ベガGS(VGS)
ルギア・ホウオウ・ミュウツー・ディアルガ・パルキア・ダークライ・オルマリア・アスフィアから使用できるポケモンが2体まで選択できるLv100のダブルルールです。
また、こころのしずくの使用は禁止されません。
- 見せ合い6→4のダブルバトル。
- ポケモンのレベルは100以下とする。
- NPC限定使用ポケモン(8番目のジムリーダーのポケモン全てと、最終戦ターナーの使用ポケモンのこと)は使用禁止とする。
- とくせい「ーーーーー」(なし)のポケモンは採用できません。
- ROMはベガ2018年版を使用し、ここに戦闘に関わる改変がされたROMは使用してはいけません。
- 特性ふしぎなまもりのジバクンは使用できません。
- ジバクンは特性かげふみの個体のみ使用可能です。ただし、ミラーによる詰み防止のためほろびのうたもしくはだいばくはつのどちらかを必ず1枠入れること。
- ポケモンや道具は重複不可。
- こころのしずくは使用可能とする。
- 既に相手が1体以上眠っている状態で眠り技を使用することは禁止(所謂複数催眠の禁止)。
- じばく、だいばくはつ、みちづれ、ほろびのうたによって引き分けとなった場合は、これらの技を使った側の負け。
- すてみタックルなどの反動技で引き分けとなった場合は、これらの技を使った側の勝ち。
- 通信対戦の1P2Pは対戦前に話し合って決めてください。決まらない場合はじゃんけんで決めること。
- 複数凍結は禁止しない。
- パーティ構築段階で、ルギア・ホウオウ・ミュウツー・ディアルガ・パルキア・ダークライ・オルマリア・アスフィアから使用できるポケモンが2体まで選択できる。見せ合い時にこれらのポケモンを3体以上存在させてはいけない。
Q&A
Q. ベガで追加された/変更された技を確認したい
A. 下記参照
Q. 各種ポケモンの情報はどこか?
A. 下記参照
Q. あの人はどこ?
A. 個体値/努力値修正をしてくれる人(強化版ジャッジくん)は、はなれのことうのポケモンセンターの中にいます。
A. レベル技思い出しはシオウシティに飛んで、ジム裏のいあいぎりの木を切った先の民家にいます(要キノコ)。
A. 技教えマニアはラピスラシティに飛んで、2軒右隣の民家にいます(要ウロコ)。
A. 技忘れはカラスバシティに飛んで、右下の民家にいます。
A. 技マシン50種は、はなれのことうの店員が売っています。
A. ボール各種は、ひのしまの店員が売っています。
A. きのみ各種は、かみなりのしまの店員が売っています。
注目ポケモン
やはりわざわざハックロムに手を出すのですから、新しくて強いポケモンが気になると思います。
環境考察も全く進んでいませんが、ベガ対戦はその需要の高さからフリー対戦が今後のオフ会で少しずつ増えてくると思われるので、皆さんもたくさん考えてみましょう。
全体を見通した感じ、超高耐久のポケモンはいない代わりに、超高火力だったり、すばやさの高いポケモンがいます。
さらに上から殴って倒すか、またはタイプとある程度の耐久で受けきるかといったところでしょうか。
カモナイツ
本家でいうネギガナイトにあたるポケモンです。
| タイプ | かくとう・ひこう |
| 特性 | ヨガパワー・せいしんりょく |
| 種族値 | |
| HP | |
| 攻撃 | |
| 防御 | |
| 特攻 | |
| 特防 | |
| 素早さ | |
ヨガパワーなのでAが実質150ですね。
S116という速度からブレイブバード・インファイト(ばかぢから)をA150で放つことができます。
1.2倍補正のあるくろおびなどを持たせると止まらないように見えるかと思います。
このポケモンの対策はしていないと、詰むこと必須です。
対策としては、このポケモンより速いポケモン(バクソウオ、ラブリン、プテラ、ガルラーダ、ドルマイン)で殴ること、あとは受けきることが考えられます。
ゴーストタイプだとワラガシラが良さそうです。
ラブリン
ラブカスの進化ですね。
ラブカス次点で「おおあくび」という、命中100の催眠技を覚えます。
| タイプ | みず・ノーマル |
| 特性 | すいすい |
| 種族値 | |
| HP | |
| 攻撃 | |
| 防御 | |
| 特攻 | |
| 特防 | |
| 素早さ | |
Cは低いものの、S127という余りのSから眠らせたのち、瞑想→だいこうずいなども考えられます。
あまえるで起点作成後に後続に引くのも考えられるでしょう。
複数催眠禁止とはいえ、上から催眠をされるのは厄介です。
ガタノア
| タイプ | あく・ドラゴン |
| 特性 | ふみん・シンクロ |
| 種族値 | |
| HP | |
| 攻撃 | |
| 防御 | |
| 特攻 | |
| 特防 | |
| 素早さ | |
特性がふみんなのが偉いと思います。
これにより催眠対策をすることができ、本人は悪ドラゴンというサザンドラよろしくな優秀なタイプにより場を制することができるでしょう。
ベガではフェアリーが不在なため、ドラゴンタイプは強いと思われます。
さて、電気の先制技や他にも高火力な技がありますので、それらを覚えるポケモンを探してみるのも悪くないかと思います。既存ポケでもちょすい零度スイクンがいたりします。
他にも強いポケモンはいないの?と思ったそこのあなた。
君の眼で確かみてみろ!
ゴリチュウなんかネタっぽいですけど思ったよりやれそうな気配もありますヨ。
ダメージ計算ツール
そんなハックロム専用のダメ計なんて酔狂なツールをわざわざ作成するなんて……
→しました。
リンク先に飛ぶと、僕が以前作成した3世代ダメージ計算ツール「カチヌキシミュレーター」の中身がベガに対応したものに差し変わっていることが分かると思います。
種族値・技はwikiからスクレイピングし、けたぐり・くさむすびのための体重は内部データからプログラムで一斉に取得しました。
ブクマ名を変更して、ベガ版と区分けが付くようにしよう!
乱数について
基本的にFRLG乱数ベースにはなりますが、今回は個体値不問/性格不問で良いので、裏IDが特定できていれば比較的簡単に色違い乱数できることが分かりました。
裏IDは正直データを吸い出して内部値を確認する方が早い気もします。
ただしベガでは初期seedはFR2.0と同じかと思いきや別のようです。
そのため、めらるばさんが集めてくれたベガ版初期IDリストならび3genSearch(ベガ対応版)を案内します。
ちなみに、御三家も色違いで出すことができますが、殿堂入りまでの対戦数がかなり多くにわたるため、光る演出が邪魔になります。おすすめしません。
裏IDの確認程度に留めましょう。
この場合既存御三家(ゼニガメとか)の欄を見ながら性格を見てどれほどズレているかを確認する形になります。
また、どうせハックロムなので起動画面(つづきから)に初期seedを表示させるという方法もあります。
※注意※
おそらくミントを使用して性格変更時に色違いのポケモンは色違いでなくなる可能性があります。
そのため色違い+任意の性格までは粘れると良いと思います。
初期seedリスト
『実機ベガ初期seedリスト』を公開しました。
— めらるば (@larvesta10) 2025年12月9日
実機ベガ乱数調整用にNX Macro Controllerを使って集めたものになります。
奈都さんのプログラムをお借りしました。
ついでに3genSearch v2.5.3 ASVもここからDLできます!https://t.co/k6m5fE0ToL pic.twitter.com/6mgyQFAqgz
tps
x.com/larvesta10/status/1998331543404618049?s=20
めらるばさんが公開してくれた初期SEEDリストのツイートとその公開先です。
ツール
めらるばさんが公開してくれたアスフィアなどを追加した乱数ツールです。元は3genSearchから来ており、作者の八綱からソースコードをいただいて改変したようです。やりますね。
ちなみに、アルタイル・シリウスについてはエメラルドがベースなのでそのまま初期seed0で乱数が可能です。
https://x.com/larvesta10/status/1930266984652124543?s=20
https://x.com/larvesta10/status/1930266984652124543?s=20
https://x.com/larvesta10/status/1930266984652124543?s=20
ID調整について
FRLGではID乱数調整が確立されておらず、ベガも同様です。
しかしながら、自動化で試行回数を積むことで表ID、裏IDを調整できることが分かっています。
ID:00000を出しやすいFrame1,2と設定を公開します。
自動化プログラムとその詳細は後述の記事を参照してください。
ただしFRLG用に作られたプログラムのため、記事作成元に不用意な質問はしないこと。
Frame1 = 1312
Frame2 = 1388
OP待機時間:0.953秒
話の速さ:はやい
戦闘アニメ:みる
試合のルール:いれかえ
サウンド:モノラル
ボタンモード:ヘルプ
ウィンドウ:タイプ 1
OP待機時間はランダムにしたほうが出やすいかもしれません。
ネット対戦の募集について
上記リンクからご参加ください。
ただし筆者がしばらく体調不良のため12月はそこまで参加できないかもしれません。
対戦方法自体は、amumaさんが以前から公開されている記事と同じで良いと思います。
〆のあいさつ
本記事はいかがだったでしょうか。
ハックロム対戦のポータルサイトのような記事を目指していたため、足掛かりになればと思います。
と多岐に渡る話ができたかと思います。
今回BVと称して試合の録画を本記事に載せたかったのですが、一週間ほど熱を出してしまった+なぜかセーブデータが消失したというダブルパンチのため、叶いませんでした。
いずれこの記事を再編集して掲載することを誓います。
さて、アドカレ2025の次回の記事はyasuさんによる「【金銀】ケンタロスサンダーWA【虹陽杯優勝】」とのことです。金銀環境でのダブルエースとのことで、レベルの配分が気になりますね。