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城ヶ島で見た・撮った「紫金山・アトラス彗星」:はじめての彗星撮影

最近、紫金山・アトラス彗星(Tsuchinshan-ATLAS, C/2023 A3)がかなり話題になっていたので、うちの少年を連れて城ヶ島に観測・撮影に行ってきた。最近、連休となると台風やら何やらでかなり天気がアレだったこの初秋、珍しく3連休が晴れ予報だった2024年10月12日、13日と城ヶ島に行ったのだった。12日は水平線上の濃い雲などに遮られ、彗星が発見できなかったものの、13日は肉眼でも彗星を見ることができ、写真にも撮影できたのであった。うちの少年にも大好評だった模様。

ということでこの記事の目次。

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2024年10月13日:城ヶ島

ということで、この日は比較的水平線近くの雲も薄く、かなり良いコンディションで観測・撮影することができた。波打ち際で撮影したので、磯に当たる波が長時間露出でなんか幻想的な雰囲気になっていて良い感じである。対岸の明かりは熱海・湯河原あたりと思われる。


(2024年10月13日 18:19、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F5.6、55mm、10秒、ISO3200)

この日撮った写真を時系列順に並べてみよう。

まずは撮っているときは気が付かなかったけれども、家に帰ってから見てみると彗星が写っていたという状態。この日初めて彗星が写った写真がこちら(17時47分なので、この日の日の入時刻17:09の約40分後)。どこに彗星がいるのかわかるかな? 画面中央右上あたり。


(2024年10月13日 17:47、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F5.6、55mm、10秒、ISO3200)

夕暮れ時の薄明がおさまりつつある中を、7x50の双眼鏡で舐めていると、ぼんやりとした光を発見。カメラを向けてみたらこんな感じで、彗星いるじゃん!


(2024年10月13日 17:55、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F11、150mm、2秒、ISO3200)

時間と共に、次第に明るく見えるようになってきて、これを撮ったあたりには、結構肉眼でも尾が見えるようになっていた。


(2024年10月13日 18:17、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F4、100mm、10秒、ISO3200)

夕焼けと同様に、高度が低くなっていくと彗星もオレンジ色に色づき、どんどん暗くなっていく。あの太陽の明るさでさえ、日の入りの時は肉眼でもなんとか見えるくらいの明るさになるんだから、まあ彗星の場合は見えなくなっても仕方がないよね。


(2024年10月13日 18:20、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F4、55mm、7秒、ISO6400)

この日に至るまでの試行錯誤 & その後

なんか、昔ちょっと天体の写真はかじったことがある程度だけれども、今回の紫金山・アトラス彗星は、久々になんか撮ってみたい感が出てきたターゲットだった。何しろ今までの人生で、尾のついた彗星を肉眼で見られるような体験はしたことなかったからね。

とはいえ知識も古いし(以前やってた頃はまだフィルムカメラの時代だった…)、なんやかんやで失敗を繰り返しながら10月12日に至ったのだった。その過程を軽く紹介しておこう。

2024年10月2日:川崎・東扇島東公園

どうやら紫金山・アトラス彗星って彗星が来るらしいということで、少し前から調べていたのだけれども、この頃の関東地方はよくない天気が続いていたのでとても見るのは無理。だが、10月2日(水)は珍しく晴れるらしいとのことで、彗星の撮影に挑戦してみることに。

なんとなく、家の近くで日の出の東側が開けている場所というと、川崎の東扇島東公園が思いつくんだけれども、残念なことにこの公演の駐車場は午前5時まで入れないんだよね(実際は数分前から入れるようになるみたいだけど)。ということで、1枚目の写真が撮れたのは、開いたと同時に入った駐車場から、速足で急いで5時3分。


(2024年10月2日 05:03、FUJIFILM X-T30、XF23mmF1.4 R、F1.4、23mm、1/34秒、ISO640)

城ヶ島の10月13日を経験した今にしてみればわかるんだけれども、いくら紫金山・アトラス彗星が明るい彗星だからと言っても、もうこの明るさになってしまったら彗星を見るのは無理なんだよね(しかもこの頃は13日よりもずっと彗星が暗かった)。そもそもISO640でF1.4に1/34秒なんて露出では、ぼんやりとした彗星どころか、ほとんどの星が写るはずがない。

しかも13日に、彗星を発見したのは日没の50分後、綺麗に撮れたのは日没の1時間後から1時間15分後くらいだ。この日の川崎の日の出は5時36分だったので、最初の1枚の撮影は日の出の33分前。あと30分早く駐車場に入れるか、あと30分日の出が遅かったら、彗星を狙えた可能性はあったと思う。

ということで残念。せっかく東扇島東公園まで来たので、ガールズバンドクライのトゲナシトゲアリ「爆ぜて咲く」MVの聖地巡礼的な夜明けの風景を撮って帰ったぞ(ちなみにそのあとは普通に出勤)。

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ということで、この時の反省点は日の出の30分前や日の入りの30分後あたりは、今回の彗星が見えるような環境ではないということだった。

2024年10月12日:城ヶ島

10日が経過し、紫金山・アトラス彗星は今度は日没後に見える位置に。12日から14日の三連休は、本当に最近珍しい晴れ予報の3日間だった。ということで、横浜市の家からほど近く、かつ西側が空いている場所ということで、すぐに思いつくのが城ヶ島だ。

今回、彗星はほぼ真西に沈んでいくと思われるため、その方向が一番開けているのは、神奈川県の東部ではやはり城ヶ島がベストな場所ではないだろうか。西には熱海・湯河原あたりまで相模湾が広がっている。

また、前回の川崎での反省は、彗星の正確な場所がわからないということだ。ということで、Star WalkというアプリをiPadに入れた。

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これで、「太陽系 → 彗星 → C/2023 A3 (Tsuchinshan-ATLAS)」を表示対象とすることで、どこに彗星がいるのかが一目でわかるようになる。

さらに前回の反省から、23mmのレンズは多分広角すぎるので(でもXF23mm F1.4 Rは独特のフィルムカメラ的な操作感が、天体撮影には便利なので気に入っているのだけれども)55mm-200mmのズームレンズ(XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS)に変えた。

そんなわけで日没後30分。うん、全く彗星は見えない。


(2024年10月12日 17:35、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F9、55mm、1/15秒、ISO3200)

日没後1時間。他の星が写っているのだけれども、彗星が見当たらない。今にして思うと、彗星はもう少し右にいたはずだと思うのだ。だが、雲が結構出ていて、雲に隠れているような気もしてくる。


(2024年10月12日 18:03、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F9、55mm、30秒、ISO3200)

結局この日は、彗星がどこにいるのか発見できずに家に帰ることになった。

ということで、この時思い知ったのだ。明るい双眼鏡で広い範囲の空を探すことができれば、もっと正しくカメラを向けられるはずだと。…ということで、学生時代もビクセンのやつを持っていた7x50の双眼鏡を急遽購入して、10月13日に備えることにしたのだ。

某量販店で、廉価版の予算(概ね3万円以下)でいくつかの双眼鏡を試しに覗いてみて、ニコンのこの「アクションEX 7X50CF」が気に入ったので速攻で買ってきた。最初はダハプリズムのもっと軽い双眼鏡の方がいいのかとも思ったのだけれども、実際に持ってみてこの約1kgのボディでも、十分空を眺め回すに重すぎるほどではないという判断で、では性能重視で定番のポロプリズム7倍50mmを買うのもよかろう、と思った次第。

実際、最初に載せた13日の城ヶ島ではこの双眼鏡が本当に大活躍だったので買ってよかった! コスパいいぞ! しかも防水だし

  • Nikon

2024年10月14日:城ヶ島

さて、最初のよく撮れた写真の翌日の14日も、一応城ヶ島に行ってきた。ところがこの日の城ヶ島はちょっと雲の出方が激しくて「今日は無理なんじゃないか」感が漂っていた。最初はそこまででもなく、富士山綺麗に見えるなー的な感じだったのだけれども…。


(2024年10月14日 16:52、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F7.1、128mm、1/280秒、ISO160)

次第に雲が、彗星のいるべきあたりを覆っているのが明らかに。大島の方に大きな雨雲が出て、雨が降っているのも見える。幸い、こちらの方には雨は来ないみたいだけれども。明らかに前日よりはコンディションが悪い。


(2024年10月14日 17:33、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F10、55mm、1/15秒、ISO3200)

これは流石に今日はもう無理かな、と思ったのだけれども、双眼鏡にぼんやりとした明るさが! ということで、急遽そちらにカメラを向けて撮影したのがこちら。雲の合間から彗星が見えてる!


(2024年10月14日 18:05、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F8、70mm、5秒、ISO3200)

さらに20分近く経過すると、彗星のあたりの雲が晴れてきて、だいぶきちんと見えるようになってきた。


(2024年10月14日 18:23、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F4.5、55mm、4秒、ISO6400)

結局この日も、双眼鏡や肉眼で、30分以上彗星を見ることができたので良かった。


(2024年10月14日 18:39、FUJIFILM X-T30、XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS、F4.5、55mm、6秒、ISO6400)

とはいえ、隣に立てていたInsta360 X4で撮ったタイムラプス動画でわかるように雲の量と動きがこの有様なのに、よく30分くらい見られたものだという感じかな。

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またこういうチャンスがあれば、Insta360もいいけど別の手段も使ってタイムラプスを撮りたいかな。楽しそう。あともうちょっと強い三脚が欲しいかも。彗星を撮るのも楽しかったぜ!




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