新年度が始まって2回目の日曜日。
世間では「退職代行」や「早期離職」のニュースが飛び交っていますが、実は「働き始める前」に、自分の直感を信じて踏みとどまることも、大切な生存戦略の一つです。
今回は、私が過去に経験した「面接終了直後に辞退を決意した、生々しい実体験」を二つお話しします。
- ケース1:案内職員が放った、あまりにも衝撃的な一言
- ケース2:踏み越えられた「境界線」と理事長の言葉
- 「違和感」は、自分を守るための最強のセンサー
- 結びに:選ばれる側であると同時に、あなた様も「選ぶ側」である
ケース1:案内職員が放った、あまりにも衝撃的な一言
ある自治体の「会計年度任用職員(社会福祉士)」の面接に伺った時のことです。
面接の内容そのものではなく、会場へ移動するわずか数分間の出来事が、私の運命を決めました。
事務室から面接会場へと案内してくれた常勤職員の方。
その横顔はひどく疲れ、冷めきっているように見えました。
移動中、廊下でその方がポツリと漏らした言葉が、今でも耳にこびりついています。
「よく試験を受けようと思ったね。もし私が親だったら、自分の子どもには絶対にここは受けさせないよ」
これから面接に挑もうとする受験者に対して、組織の人間が放つ言葉としてはあまりに想定外で、衝撃的でした。
「ここは、あなたが足を踏み入れるべき場所ではない」という、内部からの切実な警告(あるいは呪い)のようにも聞こえました。
その後の面接内容は、ショックのあまりほとんど記憶にありません。
翌日、結果が出るのを待たずに、私から辞退の電話を入れました。
ケース2:踏み越えられた「境界線」と理事長の言葉
10年ほど前、ある社会福祉法人の正規雇用面接(社会福祉士)を受けた際のエピソードです。
理事長と一対一での対面。
面接が後半に差し掛かった頃、質問の内容が私のプライバシー、特に「親の職業や具体的な仕事内容」にまで深く踏み込んできました。
現在でこそ、厚生労働省が定める「公正な採用選考」において、家族の職業や資産について尋ねることは不適切な質問事例(職業差別につながる恐れがあるもの)として明示されています。
しかし、当時はまだその認識が現場まで浸透していなかったのかもしれません。
ですが、私が感じたのは制度への不満以上に、「この人は、目の前の私自身ではなく、私の背景(属性)で人間を判断しようとしている」という強烈な違和感でした。
他にも、前の職員は2週間で辞めたという事例も説明され、「お前はそれでもうちでやっていける覚悟はあるのか?」というプレッシャーも後押ししました。
当日、施設見学をさせてもらった際も、どこか風通しの悪さを肌で感じていたこともあり、その日の帰り道には心は決まっていました。
翌日、辞退の連絡をしました。
「違和感」は、自分を守るための最強のセンサー
人によっては「たったそれだけの理由で?」「せっかく合格しそうだったのに」と感じるかもしれません。
ですが、職場を選ぶ基準は人それぞれです。
特に私たち対人援助職にとって、「誰と働くか」「その組織が人間をどう扱っているか」という視点は、給与や福利厚生以上に、長く健康に働き続けるための生命線となります。
ケース1の案内職員の方は、もしかするとボロボロの内部事情を知っていて、あえて私を助けようとしてくれたのかもしれません。
真意は不明ですが、一つだけ確かなことは、「その言葉が出るような環境で、自分が笑って働いている未来を想像できなかった」ということです。
結びに:選ばれる側であると同時に、あなた様も「選ぶ側」である
新年度、新しい環境で「こんなはずじゃなかった」と苦しんでいる方も多いでしょう。 あるいは、これから新しい場所を探そうとしている方もいるはずです。
面接や試験という場に立つと、どうしても「選んでもらう立場」として自分を低く見積もってしまいがちです。しかし、本来雇用契約は対等なもの。
あなた様もまた、自分の人生という大切な時間を預けるに値する場所かどうかを評価する「選ぶ側」なのです。
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案内してくれた職員の表情はどうか?
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相手が自分の「境界線」を尊重してくれているか?
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自分の直感が「ここは違う」と叫んでいないか?
もし、心の中に消えない「ザワつき」があるのなら、それはご自身の経験が鳴らしている警告音かもしれません。
「せっかくここまで来たから」と無理に自分を納得させる必要はありません。
一歩引く勇気を持つことも、自分自身の「絶対合格(=自分らしい人生)」への立派なプロセスです。
私は当時無職期間が長引きつつあったので、ここでチャンスを逃したらまた振り出しに戻って、暗中模索の日々が続く不安もよぎりました。
ですが、それ以上に「この職場でやっていける自分」を想像できなかったのです。
あなた様が踏み出す一歩が、心の底から納得できるものでありますように。
このブログは、そんなあなた様の「直感」をいつでも応援しています。
【編集後記】 14年ブログを書いてきて思うのは、後悔しない選択とは「正解を選ぶこと」ではなく、「自分が納得して選ぶこと」だということです。
皆さんの「面接での違和感エピソード」も、もしよければコメントや絶対合格ROOM(個別チャット)で教えてくださいね。