- 1. 「社会貢献」や「代表の活動」が過剰にPRされている
- 2. 利用者や職員の「生写真・実名」が加工なしで掲載されている
- 3. 転職口コミサイトで「具体的な悪評」が重なっている
- 4. 有資格者への「正当な待遇」が明記されていない
- 最後に:あなた様の「直感」という真実
ここ数年の社会福祉士、精神保健福祉士国家両試験の合格率や合格者数の推移を見ていると、国が有資格者の配置を広げようとしている方向性を強く感じます。
合格によって転職や就職のチャンスが広がるのは、紛れもない事実です。
現に、20年福祉業界に身を置いてきた私の周りでも、資格取得を機に給与が上がったり、重要な役職に就いたりした人間を数多く見てきました。
しかし、同時に強く感じていることがあります。
それは、「職場選び一つで、その後の人生が大きく左右される」という過酷な現実です。
せっかく手にした資格を活かせるか、長く情熱を持って働き続けられるか。
それは、あなた自身の能力以上に「どの環境を選ぶか」にかかっていると言っても過言ではありません。
既に2回に渡って関連記事を配信してきましたが、今回は、私自身が過去に燃え尽きを経験したり、現場で目の当たりにしてきた「メンタルを病み、失望して去っていく職場」を回避するための視点、表と裏の見抜き方をまとめました。
これから福祉業界での就職・転職を考えている方の参考になれば幸いです。
※本記事の内容は、あくまで私自身の20年の実体験に基づく一つの視点です。
全ての職場に当てはまるわけではありませんが、判断の材料としてご活用ください。
1. 「社会貢献」や「代表の活動」が過剰にPRされている
福祉業界において「社会貢献」を掲げるのは自然なことですが、あまりにも全面的に、かつ「キラキラした言葉」や「耳障りの良い写真」ばかりが並んでいる場合は注意が必要です。
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違和感の正体:寄付金やクラウドファンディングを募ること自体が目的化していないか。
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ワンマン体制の懸念: 代表取締役や社長が表に出すぎている法人は、往々にしてワンマン気質であるケースが少なくありません。「己が目立つこと」が第一優先になり、現場で働く従業員の苦労が置き去りにされている現場を、私は多々目にしてきました。日中頻繁にSNSで自己(自社)PR発信しているような場合も要注意です。
2. 利用者や職員の「生写真・実名」が加工なしで掲載されている
個人情報保護が厳格に叫ばれる今の時代に、ネット上で誰でも閲覧できるページに、モザイクやイニシャル加工のない写真が大量に掲載されている場合、その法人の「管理意識」を疑う必要があります。
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丁重な扱いの欠如: 利用者や職員を、PRのための「道具」として扱っていないか。
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自分も対象になる可能性: 入職後、あなた自身の名前や写真も、本人の真意とは裏腹に宣伝材料として使われるリスクを念頭に置くべきです。
3. 転職口コミサイトで「具体的な悪評」が重なっている
今や、元職員による生の声を確認できる時代です。
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私怨か、事実か: 中には感情的な書き込みもありますが、複数の退職者から「共通の問題点」が具体的に指摘されている場合、その信憑性は決して低くありません。
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火のない所に煙は立たない: 組織内部の問題は、外からは見えにくいもの。先人の警鐘には耳を傾ける価値があります。
4. 有資格者への「正当な待遇」が明記されていない
社会福祉士や精神保健福祉士を求めておきながら、資格手当や昇給、ベースアップについて一切触れられていない職場は危険です。
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加算目的の配置: 法人側は有資格者を置くことで行政からの「加算」というメリットを得ますが、それが働く側に還元されないのであれば、人材をどう捉えているかが透けて見えます。
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「便利屋」への失望: 専門職としての志を持って入職したのに、実際は資格を活かせない雑務ばかりを押し付けられ、スキルアップも叶わずに現場を去った仲間たちの話を、私は嫌というほど聞いてきました。
要求はとどまることがなくて、次から次へと無理難題をトップダウンし続けてきたら、都合の良い存在として扱われている可能性が高いです。
やりがい搾取のような構造に陥らないためにも、有資格者の職域については確認が必要です。
経営陣の利益が優先され、人材を使い捨てる職場は、昨今のニュースでも話題になるように、遅かれ早かれ衰退していく運命にあります。
最後に:あなた様の「直感」という真実
いくつかポイントを挙げましたが、一番大切にしてほしいのはあなた様自身の直感です。
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サイトやSNSを見た時の小さな違和感
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応募時の電話やメールでの対応の遅れ
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面接で代表や役員と対面した時の反応や空気感
こうした場面で覚えた「何かおかしい」という感覚が芽生えたら、高確率で正解です。
福祉業界には、有資格者の「倫理綱領」よりも、「誰が言ったか」という権力構造が勝ってしまう場面が残念ながら存在します。
正しいはずのことが、一部の人間の主義思想によって捻じ曲げられてしまう世界でもあります。
「誰かのために貢献したい」というあなた様の熱意を逆手に取って、会社(法人)にとって都合の良い役割として、酷使し続けるような世界も一部確かに存在します。
そのような環境下に居続けることで、まるで自分の常識や思考がおかしいような錯覚に陥り、組織の空気感に合わせないと生き抜いていけないような世界です。
自分らしさを見失いためにも、相手がもっともらしいことを言っていようとも、その背景にある「人としてどうであるか」という基本的な面に目を向けてみてください。
社会福祉士や精神保健福祉国家試験で培った知識と、あなた様自身の感性を信じてください。
何が真実で、どこが自分らしくいられる場所なのか。
真贋を見抜く目を持って、見合った職場選びを進められることを心から願っております。