前回ねこ稲荷を紹介した福島県福島市の #信夫山 山中には #出羽三山 のお社(分詞社)がそれぞれ鎮座しています。まずは #羽黒神社からお詣り。御本殿そばの高さ10数メートルの #大わらじ が目を引きます(2023年10月参拝)
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詳しい御由緒は不明ですが、第33代推古女帝の飛鳥時代(628)にはすでに鎮座していたらしく、信夫山は、平安時代に天台宗を東北地方に拡大した慈覚大師が薬王寺を開きました(857)

御祭神:(伝)渟中倉太玉敷命(ぬなかくらふとたましきのみこと、第30代敏達天皇)(福島県神社明細帳、明治11年)
敏達天皇との後継争いに敗れた兄・沼中太尊(ぬなかふとのみこと、またの名を箭田珠勝大兄皇子、やたのたまかつのおおえのみこ)が都を追われ家臣と母・石姫(いわひめ)を連れて移り住んだのがここ信夫山とされており、
そのあたりの話から敏達天皇、皇后の推古女帝の話が伝わるものと考えられますが、詳しい史実はわかりません。

パーキングから山道のような参道を10分ぐらい。最後の石段を登り切ったところが境内。
鮮やかな朱色の立派な御本殿。


ちなみに出羽三山の開祖・能除大師は、御父上の第32代崇峻天皇暗殺後に、母方のいとこの聖徳太子の助力で出羽に脱出した蜂子皇子(はちこおうじ)のことです。
説明がヤヤコシイので過去に作った系図を出しておきます(笑)
大わらじ。わらじ奉納の信仰
御本殿のそばの高さ10メートル以上の鉄枠に、巨大な大わらじが奉納されています。
毎年8月に行われる 福島わらじ祭り で市内を練り歩いた後、羽黒神社に奉納される大わらじ(片足分を奉納)


続いて2月の神事 暁(あかつき)まいり で、もう片足分の大わらじを奉納するそうです。
健脚と長旅の安全を祈願したのが始まりとされており、ふるい時代の信仰が変化しながら現代にも継承されています。


個人的に、わらじ奉納は道祖神(サルタヒコ)、アラハバキ、薬力(下半身の病気、婦人病)などがない混ぜになった信仰のカタチと考えており、特に東北地方では、先に紹介した慈覚大師(平安時代)の布教活動の影響下でさまざまな信仰と化学反応しながら浸透していったのでしょう。
慈覚大師は京都の東北に鬼門をつくり、比叡山延暦寺の繁栄を導いた天台宗・中興の祖です。





上空の雲の流れが速く、参拝の終わりかけにようやく太陽が顔を出してくれました。



