※この記事は、体験型の子連れ家族旅行(いわゆる「旅育」)を始めて
10年が経った節目に書いた記録です。
この記事は、「旅育」という言葉が多く使われていた時期に、
そもそも「旅育とは何だろう?」と疑問に感じ、
自分で考えたり、論文を調べたりしながら、
当時すでに、年齢や発達に合わせて旅を考えていた実践の記録として、
あえて残しています。

沖縄の美ら海水族館で出会ったジンベエザメ
体験型の子連れ家族旅行(いわゆる旅育)をスタートして、10年が経ちました。
この記事では、
子連れでの家族旅行(47都道府県の旅)を10年続ける中で、
私自身が感じていた旅育の効果や手応え、
そして年齢による旅の考え方・旅育計画について触れています。
旅育という言葉が広く使われるようになり、
「旅育って、実際どんな効果があるの?」と聞かれることも増えていた頃。
実践者として私の目に映っていたことを、順に書いていきます。
旅育とは何か?
★旅で子どもの経験値アップを図る(本物を知る)
★日本について語れるようになる(国際化社会対応)
★家事から解放されて子どもとしっかり向き合える(親子関係)
★家族共通の思い出ができる(家族の絆)
★非日常の環境で癒やされる(温泉・自然などの癒やし)
↑ 長男出産後、育児休暇中に子育てについて考えていたこと!
「旅育」という言葉の定義も調べてみました!
『旅育とは、旅は人間性の成長を促すとする考え方で、旅によって得られる知識や興味・価値観の広がり、共感力を人の成長に役立てようとするもの。
① 旅の体験(異文化・非日常体験、旅先での交流など)
② 人との時間共有(家族・友人との共通体験、想い出づくり、日常と比較した共有時間の長さなど)
③ 旅を素材とした教育(職業教育、郷土教育、地理・歴史教育、国際化教育など)
最も効果的な旅育にするためには、これら3つの要素を全て満たすことが必要である。』
「“旅育”の現状と定義を考える」
森下 晶美(東洋大学 国際地域学部 国際観光学科)
当時の私なりに感じていた、
「これは旅育とは少し違うかもしれない」と思っていたこと
・家族で旅行にさえ行けばOK、という考え方
・親の都合やエゴで、子どもを連れ回してしまうこと
↑ あくまで当時の私の感覚ですが、
それは「旅育」というより、ただの旅行になってしまう気がしていました。
「連れ回す」という言葉に、少しドキッとすることもありますが、
今振り返ると、私自身も当てはまっていた場面があったと思います。
旅育を10年続けたメリットは
旅育×南伊豆

旅育として出かけた、南伊豆の家族旅行。
2014年、息子4歳・娘2歳。温泉や水族館、動物園を巡り、菜の花の中で撮ったお気に入りの一枚です。
伊豆で春の子連れ旅行!1泊2日のプラン ≪47都道府県の旅≫【静岡・子連れ旅行ブログ】NO.5
ここからは、ひとつずつ振り返っていきます。
① 日本文化や地形に興味を持つ子になった
47都道府県の制覇を目指しています。
各地を回ることで、その土地の文化や地形を、
机の上ではなく、肌で感じることができています。
日本はやはり山や木が多いな、とか、
新鮮な海の幸はおいしい、日本の宝だな、とか。
ちなみに、大きくなってから、
息子はその土地の「食」に、
娘は「手作りの品」に興味を示す傾向が出てきました(^^)
私は「文学と建造物」、
主人は「お酒と温泉」は昔から変わらずです。
\ 娘がなまはげにさらわれた!? /
\ 中学生息子の意見を尊重したプラン /
「名古屋でひつまぶしを食べたい」
② 日本の歴史の深さを、自信を持って語れる素質ができた
日本から海外へ、また海外から日本へ。
それが当たり前の時代になりました。
海外在住の方から
「日本は古い建物や歴史があっていいよね!」
と言われることもあり、
当たり前だと思っていた景色が、少し違って見えてきました。
娘にこの話をすると、
「将来は日本文化を発信する仕事もいいな〜」
なんて言っています。
……
絵本の読み聞かせをしていると、
お姫様やお城が出てくることも多いですよね。
でも、日本のお城が登場する子ども向け絵本には、
あまり出会えなかったせいか……
\ お城ってシンデレラ城のことじゃないの?/
お城のイメージは、西洋式になっていたようです。
日本のお城も、かっこいいのになあ。
③ かけがえのない家族の時間を大切にするようになった
教師と会社員の共働き家庭だったため、
家族全員の休みを合わせられるのは、ほんのわずかな時間でした。
「次はどこ行く?」「何したい?」と話し合いながら、
家族の時間を意識的に使うようになったと思います。
旅行では家事から解放され、
子どもとじっくり向き合える時間が生まれました。
\ 離乳食卒業でおいしい三浦のマグロ /
④ 実体験としての知識・教養が身についた
映像で何でも知った気になれる時代だからこそ、
実際に行って、体験することの価値を強く感じています。
移動時間や距離感、
思い通りにいかないことも含めて、
それが実体験なのだと思います。
\ 海釣りでは大苦戦 /
⑤ 大きくなっても家族旅行につきあってくれる
子どもが大きくなると、家族旅行はしなくなる、
という話を聞くこともあります。
それでも、今も家族旅行につきあってくれていることは、
10年続けてきた一つの結果なのかもしれません。
残りの県も、
家族みんなで、ゆっくり回れたらいいなと思っています。
\ 大きくなってからの家族旅行 /
旅育で大切なのは「年齢にあった場所へ」という意識
大切なのは、子どもの体力や負担について考えているかということ。
時間や予算の制限にも加え、旅育プランで一番気を遣う部分だと思っています。
赤ちゃん時代
赤ちゃん時代は、交通費もかからず、学校や習い事もないので旅行に行きやすい時です。
しかし、我が家の場合は「場所見知り」が落ち着くまでは控えていました。
また、子どもが小さいうちは長距離の移動は連れて行く親の負担も大きいので控えました。
近場にも調べればステキな場所や、こどもにとっていい影響を与える場所がたくさんあります!
(元中学教師なので、感覚は「総合的な学習の時間」をうちで実践していたような感じです(^^ ) みなさんは「総合の時間」や「調べ学習」は楽しんでいましたか?)
また、子育ては「親の精神状態の安定」というのはとても大切なこと!
赤ちゃん連れOKの温泉で、ゆったりつかり、ゆったりとした時間をとったり、見えた景色を語って声かけするというもあかちゃんの脳の発達にいいのかもしれません。
\ 個室列車の旅というのも有り! /
3歳~6歳頃
\ パンダって熊みたい(クマ科です)!! /

パンダへのえさやり体験。
ただ見るだけではなく、動物の息づかいをすぐそばで感じることができました。
【和歌山・子連れ旅行ブログ】アドベンチャーワールドをメインにした2泊3日の旅のプラン《47都道府県の旅》NO.12
(↑アドベンチャーランドのパンダは2025年に中国へ帰国しました)
3~6歳の頃は、言葉を覚えさまざまな事ができるようになります。
我が家は、この時期遊園地や動物園によく行っていました。
サファリパークなどは、迫力があって大人も楽しめます!
また、スイミングスクールで泳ぎを覚えた時は、「スパリゾートハワイアンズ」にいってきました。
炎天下のプールはきついけれど、「ハワイアンズ」なら一日水着でこどもの遊びに付き合うことができました。
\ 泳げるようになり・・・ /
また、3世代旅行もこの時期のオススメです。
孫と一緒の旅行は、じぃじ&ばぁば孝行にもなりますし、「人との時間共有」といったポイントではかなり高得点なんじゃないでしょうか。
\ 3世代旅行も数々行きました /
小学生の頃
このあたりから、子どもの意見や計画も交えるようにしてきました。
意図的に、「歴史」「地理」「美術」の要素も含めていきましたが(^^ )
教師を親にもつ子どもが「うちの家族旅行はいつも修学旅行みたいだった。」とつぶやいたというのを聞いたことがあるので、そうならないようにはと気をつけています!
「パパは温泉とお酒があるところじゃないとね!」なんていう家族それぞれのキャラクターを考えた思いやり発言もこどもから聞かれるようになった時期です。
また、幼稚園から小学生の頃は「電車」にも興味があったので、
各地の特急列車も一生懸命予約をしました。
\ 内装が豪華でむしろ親の気分が上がる♪ /
中学生の頃
上の子が中学生になり、部活や塾などでますます予定があわなくなりました。
残っているのは遠いところばかりなので、効率的に何県か一気に回る旅行プランを立てるようになりました。
ネットでの検索がうまくなった息子が、「こっち周りの方が効率がいいんじゃない?」と、中学生の子どもが提案してくれます。
また、ブログ書くならつきあうよ〜。という感じに。
反抗期もすぎ大人になったように感じているので、こちらも更に大人として向き合わなければな〜と思っています。
\ 息子がルートを提案 /
旅育の効果
上の子が3歳、下の子が1歳の頃から家族旅行を重ね、
10年以上が経った時点で、
旅育の効果について語るとすれば――
★ 旅で子どもの経験値アップを図る(本物を知る)
★ 日本について語れるようになる(国際化社会対応)
★ 家事から解放されて子どもとしっかり向き合える(親子関係)
★ 家族共通の思い出ができる(家族の絆)
★ 非日常の環境で癒やされる(温泉・自然などの癒やし)
――このようなことが、「旅育の効果」だと感じています。
子育ての時期は、あっという間です。
47都道府県、すべてを回る必要もありません(^^)
旅を通して、親も子も一緒に成長していく。
そんな体験としての「旅育」を、
無理のない形で、はじめてみるのもいいのではないでしょうか♪
\ 10年日記で振り返りました /
最近は、毎日ではないけれど、日記をつけて日々の気持ちを整理したり、過去の振り返ったり、未来のことを考えたりしています。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
追記:旅育13年目の今、思うこと
この記事を書いた当時、私は
子どもの年齢や発達段階に応じて、
旅のかたちや関わり方が変わっていくことを、
自分なりの言葉で整理しようとしていました。
振り返ってみると、
当時はまだ一般的ではなかった
「年齢に合わせて旅を考える」という視点を、
実践の中から先に言語化していたのだと思います。
その後、同じような視点で書かれた記事や考え方が
少しずつ広がっていったことを思うと、
この記録には、当時ならではの意味があったと感じています。
13年目の今は、
そうした外に見える変化だけでなく、
家族の中に積み重なってきた、
より内面的な変化にも目が向くようになりました。
今の私が考えている「旅育」については、
こちらの記事であらためて整理しています。
\子育ての時期にはリミットがある/
当時反響を呼んだ記事です