
この記事は、5分で読めます。
こんばんは。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
台湾を一周することを、現地では「環島(ホァンダオ)」と呼びます。単なる観光旅行ではなく、ある種の「人生の通過儀礼」や「自分探し」のような熱量を持った台湾特有の文化です。
今年2月下旬、私もそのロマンに触れようと、10日間かけて、台湾鉄道を利用して、時計回りに環島をやってきました。
今回は、実際に体験して感じた台湾の環島文化と、旅の思い出を綴ります。
台湾人のアイデンティティ「環島」とは?
台湾において、「環島(約900km)」は特別な意味を持ちます。学生なら卒業前に、社会人なら人生の節目に、「台湾を一周してこそ一人前」という空気感があるのです。
特に人気なのが自転車での環島。大手自転車メーカーのGIANT(ジャイアント)などが主催する公式ツアーは、サポートカーが伴走し、宿泊や食事がセットになった本格的なもので、常に高い人気を誇っています。
私の友人も「定年退職したら、絶対に自転車で環島するのが夢なんだ」と熱く語っていました。それほどまでに、環島は台湾の人々にとって一生に一度は成し遂げたい、憧れのチャレンジなのです。
今回の旅のルート:時計回りに10日間
今回は体力を温存しつつ(笑)、車窓を楽しめる台鉄(鉄道)をチョイス。2月下旬の以下のルートを時計回りに巡りました。
この時期は例年穏やかな天気が続くのですが、今年に限っては、日本の梅雨のように雨の日が続きました。
自転車で環島をする場合、台湾は右側通行なので、反時計回りで巡ることがほとんどなのですが、日程の前半を列車本数が比較的少なく、ダイヤの影響を受けやすい東側を先に回ったほうが、なにかトラブルがあったときリカバリーが効くのではないかと時計回りにしました。
- 起点: 台北
- 東部: 宜蘭 → 花蓮 → 池上→台東
- 南部: 高雄 → 嘉義
- 西部: 台中 → 桃園
- 終点: 台北
心に残った場所:池上と高雄
今回の旅で、最も「来てよかった」と感じたのは東部のエリアです。
池上(チーシャン)
「世界一美しいお米の産地」とも言われる池上。ここではレンタサイクルが必須です。
2025年10月23日からはYoubikeもレンタルできるようになりました。

どこまでも続く広大な田園風景と、電柱が一本もない「伯朗大道(ブラウン大道)」を風を切って走る爽快感は格別でした。


そして、名物の池上弁当。木箱の香りが移ったお米の美味しさは、鉄道旅の醍醐味そのものでした。

天気はあいにく曇り空で、時々雨が落ちてきました。また、いつか晴天の時に来てみたいです。

高雄(ガオション)
東部の静けさとは対照的に、高雄はエネルギッシュな港町です。
2007年から始まった高雄駅の工事もやっと昨年終わり、きれいに生まれ変わりました。

長らく修繕工事中だった高雄・蓮池潭にある「龍虎塔」もリニューアルオープンしたと聞き、行ってみました。日曜日ということもあり、多くの人でにぎわっていました。

都会でありながら、「駁二芸術特区(Pier-2 Art Center)」のように、レトロな倉庫街を利用したアートスポットが充実しています。巨大なオブジェやカフェがあり、歩くだけで楽しい。
「西子湾の夕日」は、旅の疲れを忘れさせてくれる美しさでした。渡し船で旗津島へ渡り、シーフードを食べるのもおすすめです。都会の便利さと、港町ならではの開放感が共存する場所でした。

2026年7月のウルトラマンシリーズ60周年を記念し、円谷プロと高雄市とのコラボレーション企画が行われており、街中にキャラクターバルーンや装飾が飾られていました。

唯一の心残り:花蓮(ファーレン)・タロコ渓谷
一方で、非常に残念だったのが花蓮です。本来なら世界的な景勝地「太魯閣(タロコ)渓谷」のツアーに参加したかったですが、2024年4月に発生した東部沖地震やその後の自然災害の影響により、一部エリアで交通規制や立ち入り制限が行われていたため、今回は断念しました。
切り立った大理石の崖をこの目で見られなかったのは心残りですが、「これは次回の宿題。また台湾に来なさいというお告げだな」と前向きに捉えることにしました。
旅の気づき:進化し続ける台湾の駅
鉄道で一周して気づいたのは、台湾が今まさに「インフラの大変革期」にあるということでした。

-
嘉義駅・中壢駅・内壢駅・桃園駅
これらの主要駅では、大規模な工事が行われていました。高架化や地下化、駅舎の建て替えなどが進んでおり、数年後には全く違う景色になっているはずです。特に、桃園、内壢、中壢の各駅を地下化する工事が実現すれば、街の様子は一変します。

古き良き駅舎が消えていく寂しさはありますが、それ以上に「未来へ向かう台湾のエネルギー」を肌で感じることができました。

まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
鉄道での環島は、車窓が切り替わるたびに台湾の多面的な顔が見える素晴らしい体験でした。自転車のような過酷さはありませんが、各地の駅弁を食べ比べ、地元の人と触れ合う10日間は、私にとっても大切な思い出になりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の記事が良ければ、ブックマークとスターをお願いします。
また、SNSでシェアして頂けると、モチベーションが上がります。