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こんばんは。管理人のuncleゆーさん(@UncleYusan)です。
「PCを買い替えたばかりなのに動作がもっさりする」「何もしていないのに通信量が多い」
そんな悩みを抱えているWindowsユーザーは少なくありません。
実は、Windowsの標準設定の中に、ユーザーの預かり知らぬところでPCのリソースを消費し、他人のPCのために働かせてしまう機能が隠されていることをご存知でしょうか。
今回は、Windows 10/11に標準搭載されている「配信の最適化」という機能の正体と、それを停止してPCを快適にするための設定を紹介します。
「配信の最適化」とは何か?
Windowsアップデートを行う際、通常はMicrosoftのサーバーから直接データをダウンロードしていると考えがちです。 しかし、実際には「P2P(ピア・ツー・ピア)」という技術が活用されています。
データの「お裾分け」システムとも言える機能があり、この機能がオンになっていると、一度アップデートを完了したPCは、データを細かく分割して保存します。
そして、世界中の他のユーザーがアップデートを必要とした際、あなたのPCが「小さな配信サーバー」として機能し、データを他人のPC(初期設定では同じローカルネットワーク内)へ提供(アップロード)する仕組みになっています。
Microsoft側にとっては、自社サーバーへのアクセス集中を分散できるメリットがあるためこのような仕組みにしているのですが、一般ユーザーにとっては「自分のPCの性能や回線を、他人のアップデートのために貸し出している」状態になっています。
つまり、知らぬ間に自分のWindowsに負荷がかかっている状態になっているわけです。
なぜ家庭用PCではこの機能をオフにすべきなのか?
企業のように、たくさんのPCを同じローカルネットワーク内で運用している場合、この機能はその企業にとっても有効です。
なぜなら、企業が所有する複数のPCが協力して、全体としてWindows Updateの時間を短縮できるからです。
しかし、一般的な家庭環境では、PCは1台ないし多くても3台までではないでしょう。このような環境では、メリットよりも以下のデメリットが上回ります。
パソコンのリソース(CPU・メモリ)の消費
常に通信状況を監視するため、バックグラウンドで負荷がかかり続けます。 これが「何もしていないのにPCが重い」原因の一つになります。
ストレージ(SSD/HDD)への負荷と寿命
キャッシュの保存・書き換えが頻繁に発生し、特にSSDでは不要な書き込み回数が増える要因となり、ストレージの寿命が短くなります。
インターネット回線の帯域を占有
アップロード通信が発生するため、オンラインゲームやWeb会議に悪影響を及ぼす可能性があります。
「配信の最適化」を停止する設定手順
このようなことから、個人で利用している、自分のPCに関しては、「配信の最適化」を停止してしまうのがおすすめです。
停止する方法は以下のとおりです。
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」を選択
- 「詳細オプション」をクリック
- 「配信の最適化」を選択
- 「他のデバイスからのダウンロードを許可する」をオフにする
Point: オンのまま使う場合でも、「ローカルネットワーク上のデバイス」のみに制限することを推奨します。
「Dosvc」によるメモリリーク問題への対処
上記の設定をオフにしてもPCが重い場合、「配信最適化サービス(DoSvc :Delivery Optimization Service)」が暴走している可能性があります。
DoSvcは、配信最適化をおこなうためにWindowsに組み込まれたバックグランドサービスのことです。
このバックグランドサービスが暴走し、メモリを異常に消費つづけることがあります。このような現象を「メモリリーク」といいますが、これが世界中のPCで発生しているという報告がされています。
この暴走を止めるには、前章で説明した「他のデバイスからのダウンロードを許可する」をオフするだけではだめで、以下の作業が必要になります。
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを起動
- サービス一覧で DoSvc を右クリックし【開始】
- 続けて右クリック →【詳細の表示】
- 表のタイトルにカーソルに併せて、右クリックし、「コミットサイズ」にチェック
- 表示された svchost.exe のコミットサイズを確認
- 数GB使用している場合はメモリリークの可能性大
※コミットサイズとは、「そのプロセスが将来的に確保すると予約しているメモリ量」を指します。実際の使用量(ワーキングセット)より、
メモリリークの兆候を把握しやすい指標です。
- 画面下のアドレスバー(検索と書いているところ)に「サービス」と入力
- 名前順に並べて「DoSvc」を探し、右クリック
- メニューから「停止」を選択
ただし、これはあくまで暫定的な対応策で、再起動するとまたDoSvcは動き出します。再起動するたびに停止させる必要があります。
これは、Windowsのバクによるものなので、いずれ近いうちにupdateされれば解決されるはずです。それまで面倒ですが、上記のやり方でしのぐしかありません。
スタートアップアプリの見直しも
Windowsが重くなる最大の原因の一つが、起動時に自動で立ち上がるスタートアップアプリです。この際、これも確認し、不必要なものは無効化しておきましょう。
起動直後から不要なアプリが常駐すると、メモリ・CPUを消費し続け、 PC全体のレスポンスが低下するからです。
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「スタートアップ」タブを選択
- 使用していないアプリを右クリック →「無効化」
無効化しても問題ない例:
・自動起動するチャットツール
・メーカー独自の常駐ユーティリティ
・クラウド同期系(必要な時に手動起動でOK)
まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか。
Windowsには、初期設定のままでは気づきにくい「余計な負荷」が数多く存在します。
- 配信の最適化をオフにする
- 必要に応じて、DoSvcを停止する
- スタートアップアプリを整理する
これらを実行するだけで、低スペックPCでも体感速度が大きく向上することがあります。 PCのリソースは、自身の作業や楽しみのために使いましょう。
今回の記事がお役に立たのなら、うれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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