はじめに
この記事は、子育てエンジニア Advent Calendar 2025、Engineering Manager Advent Calendar 2025の25日目の記事です。
それぞれで記事を分けようかとも思いましたが、育児中のエンジニアリングマネージャーもいるよ、ということで合わせて投稿します。今年の記事は自分ですべて作成し、VSCode経由で Gemini Pro3 で推敲しながら仕上げました。
私の属性
- 8歳の息子の育児をしています
- 国内のSIer企業のAI部門で、エンジニアリングマネージャーとして働いています
2025年の育児の振り返り
育児の所感
あんなに小さかった息子が小学校に通うようになり、早2年目になりました。 今年はついに、Nintendo Switch 2を手に入れて Minecraft に大はまりしています。Minecraft は去年の1月頃からMinecraft ゲームブックをきっかけに、その後パソコンでできる Scratchのペーパー Minecraft に大はまりして現在に至ります。 本屋に行っては Minecraft 関連の攻略本を買ってきて何度も読み込んで、大事なところは自分で付箋を貼るということをやってきた1年でした。そしていざ Switch 2で Minecraft を始めてみると凄まじい勢いで家を作り出したり、島を作り出したり、ジェットコースターを作り出したりする様を見て、創意工夫ができるような年齢になったのだなとしみじみ感じました。
また、私が個人的にやろうと思っていた、ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル Rの体験版をたまたま息子が見つけて、空条承太郎に大ハマリしました。
「オラオラオラオラ!」、「テメーは俺を怒らせた」が最近の口癖です。どうやら、にゃんこ大戦争のネコ番長が承太郎にそっくりで、そこがハマるきっかけになったようです。ゲームだけでなく、漫画も読んでみたい!とのことなので、試しに数冊与えてみたところ、息子がジョジョの1部から3部までを読破することになるとは夢にも思いませんでした。
私も小学生の頃に夢中で承太郎とディオのスタンドバトルに心を躍らせたものですが、令和を生きる息子にも刺さるとは思いませんでした。 息子から最強のスタンドは何かと聞かれたり、お互い好きなスタンドについて話し合ったりするなど、親子で共通の話題があり、一緒に盛り上がることができるのはとても素晴らしいと思います。
育児のGKPTふりかえり
Good
- 昨年に引き続き、息子を抱っこできた
- ほぼ毎日、息子を登校班の集合場所まで送っていった
- 平日5日のうち3日は一緒にお風呂に入って、寝かしつけることができた
- 一緒にお風呂に入ったあとは、一緒に宿題や音読をすることができた
- 息子の学校行事にほぼ全て参加できた
- 10日ほど休んで家族で帰省したり旅行できた
Keep
- 息子を抱っこするための筋トレ
Problem
- 仕事の帰宅時間が徐々に長くなっており、息子から「お父さん嫌い」と言われるようになってきた
Try
- 強制的に時間で帰宅する。残りの仕事は家でやる。
2025年のエンジニアリングマネージャとしての振り返り
昨年に続き、今年もAI でビジネスをする部門の開発マネージャーとして取り組んだ1年でした。 管理職も気づけばエンジニアリングマネージャーというかっこいい単語が登場し、私もエンジニアリングマネージャーなのかしらと思うことがありますが、結局それを定義するのも自分次第だという結論に至りました。今年1年は以下5つの観点でマネジメントを行っていました。
ピープルマネジメント
勤務先の人事評価制度が変わり、部下が出した成果に加えて、普段の行動についてもよくメモをするようになりました。たまたま、『部下ノート』という書籍を本屋で見かけたことがきっかけです。部下1人1人の普段の行動を観察し、良い点や改善すべき点をメモに残すようにしました。そして、本人にフィードバックできた項目にはチェックを入れる、という習慣を身につけることができました。
また、チーム全体のリソース割り当て状況を常にウォッチして、できる限り作業負荷の平準化を試みました。外部のエンジニアの方々と面談して社内にはない知見を補ったり、中途採用面接を行ってメンバーを補強したりしました。
昨年と大きく違うのは、今年は面接や面談を多く行った点です。外部エンジニアの面談や中途採用面接においては、特に私たちのチームとのカルチャーマッチを確認することを最優先しました。
故郷の海を見ながら、「誰をチームに入れるべきか」を考え、慎重に人を増やしてきました。
プロジェクトマネジメント
見積条件書のレビューをしたり、AI を駆使して議事録を書いたり、プロジェクトリーダーやプロジェクトメンバーがそれぞれの作業に集中できるように心がけました。 私の上司から、仕事は計画と握りと段取りの3つが重要であるということを学びましたので、自分の部下に対してもこの3つについて特に意識をしながらマネジメントをしていきました。
プロダクトマネジメント
生成 AI を用いたプロダクト開発に携わってきた1年でした。外部パートナーを用いた開発や、2週間単位のスプリント開発を試みています。顧客要望を整理してよくある要件TOP10を整理したり、GitHub Projectsを立ち上げてプロダクトバックログとまではいかないものの、このスプリントで何をやるべきなのかの言語化を試みました。
テクノロジーマネジメント
チームの生産性を上げるために、DevinやCursorの検証を行ったり、AnthropicのClaude MAXプランを導入して Claude Codeで業務をする部下を増やしてきました。最近は、Claude Teamプランを導入して、チーム全体のガバナンスを効かせるようにしています。 加えてローカルLLMの検証もチーム内で実施してきました。また、AIエージェントの進化に伴い、MCPを用いた技術検証なども行いました。 クラウド関連はAWSを起点としたインフラ基盤を考えたり、AWSのソリューションアーキテクトの方々と議論したりしてきました。
事業マネジメント
昨年に引き続き毎月経営会議へ出席して、事業の売上や原価や粗利の報告に加えて、予算達成のためにどのようなアクションを行うかということを考えて経営層に報告し続けた1年でした。 人の入れ替わりもあり、新しいチームの形や事業としての方向性をどうすべきかということも、自分の役割として求められるようになってきました。チームの運営だけでなく、部門全体の運営が回るような仕組み作りや権限委譲も、今後進めていく必要があります。
EMのGKPTふりかえり
Good
- 手帳のガントチャートを使い、2ヶ月先のプロジェクト予定を常に把握する事ができた
- 緊急度+重要度の4象限でタスクを整理して、緊急ではないが重要なタスクを優先して取り組むようにした(緊急+重要度になる前に手を打つようにした)
- Claude Opusによく触れた一年。あらゆる雑務を頼める相棒ができた。
Keep
- 2ヶ月先の計画の言語化と見える化
Problem
- 業務中の自分の余白時間がなくなりつつある
- 1年先から、2~3年先を考えることを求められているが、眼の前の緊急度+重要度が高いタスクに時間を取られがち
- 外部コミュニティに参加できていない
Try
- チャットのメンションに即レスしない
- 権限の移譲。実行責任を任せる。説明責任は負う
2025年の学び
あらたま・いくおのマネジメントRadio
エンジニアリングマネージャーの人たちって普段何を考えているのだろうかと思うことがあり、外部コミュニティイベントに参加することが時間的に厳しかったため、ポッドキャストで聞くようになりました。
めちゃめちゃ刺さった、余白って大事だよね、という話。まさに今、自分に余白がない・・・。
マネージャー、手を動かす?動かさない?というお話。この手の話は、手を動かす=コードを書く、という話になりやすいと思っています。事業を前に進めるための投資計画を勝ち取るプレゼン資料を作って発表したりすることも、手を動かすことになるな、と学びました。
マネージャーの横のつながりのお話。これも非常に共感できます。私は今、40代ですが、60代のマネージャーや部長経験者の話を聞いたり、30代の年下マネージャー(でもEMとしては先輩)の話を聞いたりしています。EMというロールの中でも先輩・後輩・同期的な環境があるのは有り難いです。
2026年は、ゆるミートアップ行ってみたいな~。
稲盛和夫さんの書籍
最近貪るように読んでいます。
特に、人の活かし方については非常に感銘を受けました。人の評価は難しい。ルールを作っても矛盾が生じる。人を真剣に評価しようと思えば、自ら現場に出ていき部下を心血注いで見なければならないこと。人間に情や心理も踏まえると評価は理屈通りには行かないこと。自分が部門・チームを作って運営していくにあたり、私に共感してくれて私の代わりにメンバーに話してくれる伝道師(幹部)の存在は非常に貴重であること。などを学びました。そういう人を1人でも増やしていきたいと思います。
事業における判断基準についても、この本から学びました。日々社内や社外からいろんな声をいただく中で、事業としてやるべきなのかどうなのか、という判断基準は、人間として誤っていないか、動機が善なのか、ということを中心に据えて考えるようになりました。
AWS 資格
今年はAWS Certified Security - SpecialtyとAWS Certified AI Practitionerの2つを取得しました。取得済みの資格を維持するためには定期的な再受験が必要ですが、昨年までに比べて、AWS認定や資格を取得するモチベーションが下がりつつあります。来年は違う資格にチャレンジするのも良いかもしれないと考えています。
2026年に向けて
子供が大きくなってきましたが、引き続き妻や子供との時間は大切にしたいと考えています。子供の行事にはすべて参加する前提で仕事の予定を組むこと。チームではなく、事業や部門全体を運営するためにはどうすれば良いのか、会社経営の一端を担う管理職として、自分に何ができるのかを考えて実行して結果を出す1年にしていきたいです。
また、これまでの自分のキャリアを棚卸して、書籍として世に出したいと思います。今年の2月ごろから着手し、120ページほど書きましたが出版に至っていないため、2026年こそは出すぞー!