
90年代のファッション誌を中心に、昔のファッション誌のアーカイブを兼ねてご紹介する企画、ファッションアーカイブ。
これまでの記事はこちらから。
引き続きご紹介するのはメンズノンノ2004年3月号です。

陳腐化しやすいデザイン、陳腐化しづらいデザイン
"ポール・スミスヒットアイテムブック"。長年パリコレクションで発表されているポール・スミスはれっきとしたデザイナーズブランドなんですが、何故かマルイ系の代表格のようなイメージも持たれているという、興味深い立ち位置のブランドです。

”6つのキーワードで知るポール・スミスの最新”、ひとつめのキーワードは刺しゅうシャツ。こういったフェミニンかつデコラティブなデザインには久しく注目が集まっていませんが、またリバイバルする時代は来るでしょう。

お次は”モノトーン&ストライプ”と”フラワープリント”。僕もポール・スミスの花柄の靴下を持っていたことがありました。

このルックにはマスキュリンな印象が強い当時の時代感を強く反映されていますね。

このシャツ、いいですね。ポール・スミスはリサイクルショップでもあまり見ないんですよね。あるところにはあるんでしょうか。メルカリとかかな?

ベースボールパンツ、スワールパターン。

Vネックニットonシャツが時代を感じさせます。

スワールパターンって初めて見る言葉だったんですが、渦巻き模様のことだそうです。

水色のカーディガンに紫色のボーダー柄Tシャツは今着ても良さそう、と思いきや、下半身に目を移すとかなり主張の強いベルトとパンツ。こういったコーディネートにはやはり時代感が強く出ますね。

アイテム。

ジャケットは三つボタンで、丈は長め。

数あるデザインの中で、最も時代感が強いのはカットソーのプリントのようです。プリントデザインって真似しやすい=陳腐化しやすい、ということでしょうか。かなり子供っぽく見えてしまいますね。

やはり柄物はいかにもポール・スミスという印象。


小物類。

ウイングチップのスニーカー。こういったデコラティブなスニーカーも相当陳腐化してしまいました。

”隠れファンも多いポールのソックス”。僕はポール・スミスの服は一着も買ったことはないんですが、靴下は数点履いていました。

左ページは三菱自動車広告。このデザインも新鮮。

三陽商会のライセンスブランド、イージーバイゼニア広告。

コンセプチュアルなGDC
ポール・スミスに続いてのとじ込み別冊特集はGDC。スタイリストの熊谷隆志さんが立ち上げたブランドです。

”今季は50〜70年代のロンドンの若者たちを象徴するムーブメント、”テッズ”や”スキンズ”テイスト”。

当初はキャッチーなデザインのプリントTシャツやスウェットが主体で、シンプルなストリートテイストといった雰囲気のブランドでしたが、この時はややコンセプチュアルになっていた模様。

かなりブリティッシュな感じ。


”今シーズン、初めて登場したもうひとつのラインが、”GDCアイコン”。黒いアイテムのみの展開だ”。


当時のトレンドが反映された、ロック色の強いプリントが主体だったようです。

ラグジュアリーストリートの原点
”伊勢丹新宿店メンズ館が提案するハイ・カジュアルスタイル”。トップバッターは00sメンズファッションシーンを語る上で欠かせないブランドであろう、マスターマインド。

ブランドアイコンであるスカルのスカジャン。

マスターマインドは今も当時と変わらずスカルデザインメインでやっているので、個人的には好感を持っています。
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”スポーティーなカジュアルブランドに注目!”。ここらへんが後のラグジュアリーストリートの原点と言えるのではないでしょうか。

特にY-3はラグジュアリーストリートの始祖的ブランドだと思っています。アディダスの3本ラインが入ったジーンズなんてあったんですね。

ジョン・ガリアーノの新聞柄もラグジュアリーストリート感ありますね。


”オンライン・セレクトショップ「フーカ」オープン”。

「fooca.com」、現在は6ドルで売りに出されています。

アメリカンラグシーのタイアップページ。

浅いVネック。

ノースリーブのスウェットパーカも久しく見ていないアイテムです。


ポール・スミス同様、やはりプリントデザインは陳腐化しやすい印象。

メッシュで透け透け。グレーにブリーチアウトされしたブラックジーンズ。ここらへんも時代感があります。

当時、こういった上品なロックテイストも結構新鮮だったんですよね。僕もアメリカンラグシーではシャツとかを買った記憶があります。

次号に続きます。