サブスクリプションとは、寄附・署名、新聞や雑誌の定期購読などを意味する英語である。IT用語としては、サービスなどの利用の権利を特定期間内に限り許諾・提供する方式を指す。
サービスの提供形態において、月などで期間を区切って利用契約を行う方式のサービスを「サブスクリプションサービス」と呼ぶことがある。いわゆる月額制、定額制と同義で扱われることが多い。料金はあらかじめ一定であり、利用期間内はいわゆる使い放題となっているサービスが多い。
ソフトウェアのライセンス形態において、年などで期間を区切って利用権利を提供する方式は「サブスクリプション契約」と呼ばれることが多い。
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(subscription から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/11 06:34 UTC 版)
サブスクリプション(英語: subscription)は、月単位または年単位で定期的に料金を支払い利用するコンテンツやサービスのこと[1][2]。ビジネスモデルの1つ。[1][3]。
後述の通りカタカナ語としては新しいが、同一の概念としては存在していた。本稿ではカタカナ語としてのサブスクリプションを説明する。
「サブスクリプション」の名称としては新しい用語であるが、月極駐車場、月謝、賃貸住宅や新聞の定期購読といった定額制サービスは従来から存在していたし、「定額で一定期間使い放題」という仕組みそのものは古くから存在する[4][リンク切れ]。
ソフトウェアの販売形式は、購入したエンドユーザーが永続的に使用できる「買い取り形式」が多い[5]。ただし、ソフトウェアのバージョンアップやサポートに追加料金を支払うこともある。サブスクリプション形式は期間内のバージョンアップには追加料金が不要となる[5]。エンドユーザーからすると、ソフトウェアを使用するための全ての費用がランニングコストに含まれており、イニシャルコストが不要な料金形態であるともいえる[6]。2013年にアドビシステムズ(現:アドビ)はそれまで同社の主力製品であったパッケージソフトからサブスクリプションへの販売転換を発表した。2015年には2014年比で22%アップ、通年の売上が記録更新の額となるなど、サブスクリプションへの転換の成功例といえる[7][8]。
ソフトウェアのみならず、新規出店と新規顧客の獲得を繰り返す従来型ビジネスモデルに業績拡大の限界を感じる業態[9](飲食、自動車、ファッション、化粧品、旅行業[10]など)においても、サブスクリプションへの転換が計画されている[8]。
ソフトウェアのみならず、新規出店と新規顧客の獲得を繰り返す従来型ビジネスモデルに業績拡大の限界を感じる業態[9](飲食、自動車、ファッション、化粧品、旅行業[11]など)においても、サブスクリプションへの転換が計画されている[8]。
サブスクリプションエコノミー専門家のマーク・ヘラーは、2019年のインタビューで音楽・新聞・自動車などの業界でサブスクリプションが普及していることを例に挙げ「消費者は製品を所有することより、サービスにいつでもアクセスできる自由をますます重視するようになった」と指摘している。
ザ・ハリス・ポールが世界12か国で実施した消費者調査によると、調査対象者の57%が「所有するものを減らしたい」と回答し、68%が「人のステータスはもはや所有物によって定義されないと思う」と回答した[12]。
その後、コンピュータ用ソフトウェアの年間契約使用料などに導入され[13]、電子書籍の読み放題サービス、音楽配信・動画配信サービス・ストリーミング再生などの支払い方法にもサブスクリプションが導入された[1]。携帯電話やスマートフォンの有料アプリの支払い方法にも導入されている[2]。また、新たなサブスクリプションサービスとしてタイヤ[14][15]、エアコンや家具[16][17]、服やおむつなどの必需品や[18][19]、花や酒類などの嗜好品も開始されており、旅行やガイド[20][21]、芸能人など人に関するサブスク[22]、タクシー、電車、飛行機などの移動手段にもサービスが拡大しており[23][24][25]、不動産や住宅までにも利用が広がっている[26][27]。
Amazonプライム、U-NEXT、Hulu、Netflixなどの定額制動画配信サービス(Subscription Video on Demand:SVOD)は、サブスクリプションによる動画配信(ビデオ・オン・デマンド)である[28]。
家庭用ゲーム業界でもソニー陣営のPlayStation Plus、任天堂陣営のNintendo Switch Online、マイクロソフト陣営のXbox Game Passなど、サブスクリプションが始まっている。
サブスクリプションは提供方法によって分類できる[29]。
日本語でサブスクリプションの略[30][3]。語源である英語の「サブスクリプション」(英語: subscription、英語: subscribeの名詞形)には、雑誌の「予約購読」「定期購読」「会費」の意味がある[6][13][1][3]。転じて「有限期間の使用許可」の意味となった[6][31]。
2010年代後半から「サブスク」がメディアでも用いられるようになり、提供・企業側のサービス名称にも冠されるようになった[32]。2019年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた[33]。
サブスクライブ(英語: subscribe)は、日本においては一般的に「定期購買する」「配信を受ける」「会員登録する」などとして用いられ[40]、基本的に意味はサブスクリプションと同じ[41][42]。
語源である英語「subscribe」は、「予約・定期購読する」の他、契約書等に「署名・サインする」、また「同意」「承認」「寄付」などの意味を持つ[41]。サブスクリプション(subscription)が名詞、サブスクライブ(subscribe)が動詞形であり、「購読」に当てはめるなら、サブスクリプションが「定期購読」、動詞形サブスクライブが「定期購読する」となる[40]。
定額制のため安価で利用できるサブスクリプションは、新規利用者のハードルが低く、必要なときにサービスや商品を利用できるメリットがある。また事業者・提供者側からみても、購入と比べ一定期間、継続的な売り上げが見込めるなどのメリットがある[44][45]。
サブスクリプション方式はサービスを「利用」するのであり、買い切り型(切り売り型ともいう、CDやDVD、ブルーレイ・USBメモリなどの記録媒体や、インターネットの買い切り型ダウンロード販売など)と異なり、「資産」とはならない。そのため、解約した場合に使用できなくなるだけでなく、契約中であっても提供者側の裁量や、作品の版権(著作権、ライセンス契約など)の都合でサービスの全部または一部の提供が停止され使用できなくなることもある。また、全く使わない月でも月額料金は発生してしまう[46]。
コンテンツに何らかの問題(不祥事、著作権侵害、表現規制など)が発生した場合、当該コンテンツの改変・配信中止が行われる場合があり、ユーザーはその際の不利益を一方的に押し付けられる形になる。
サブスクリプションによる売上を経常収益(英: Recurring revenue, RR)という。サブスクリプションの特徴である継続的・長期的売上を表現するために総売上と区別されている。
サブスクリプションビジネスは年単位の長期継続収益によって投資を回収するビジネスモデルである。ゆえに初期の顧客獲得へ大きくコストをかけることが多く、会計期間に基づく収益計算が難しい(CACは販管費で一括費用計上される)。一方でその継続性により収益の予測性は高い。これらの特性に基づいてサブスクリプションビジネスを評価する様々な管理会計指標が提案されている。