出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/26 07:30 UTC 版)
| Sigh | |
|---|---|
| 出身地 | |
| ジャンル | ブラックメタル[1] アヴァンギャルドメタル[1] サイケデリック・ミュージック[1] 実験音楽[1] スラッシュメタル[1] プログレッシブ・メタル |
| 活動期間 | 1990年 - |
| レーベル | デスライク・サイレンス・プロダクション カコフォナス・レコード センチュリー・メディア キャンドルライト・レコード ジ・エンド・レコード ビクターエンタテインメント サウンドホリック ルビコン・ミュージック ワードレコーズ ピースヴィル・レコード |
| 公式サイト | www.sighjapan.com |
| メンバー | 川嶋未来 (ボーカル・キーボード・プログラミング等) 若井望(ギター) Dr. Mikannibal(アルトサックス・ボーカル) 藤波聡 (ベース) |
| 旧メンバー | Kazuki Ozeki (ドラム) 石川慎一(ギター) 大島雄一(ギター) 原島淳一(ドラム) |
SIGH(サイ)は、日本のエクストリーム・メタルバンド。日本のブラックメタルバンドとしては、かなり早い時期から活動している。主にヨーロッパ等の海外を中心に活動しており、そのような日本のバンドが海外に進出した先駆的な存在である。メイヘムのユーロニモスが立ち上げたデスライク・サイレンス・プロダクションがアルバムをリリースした唯一の非スカンディナヴィア出身のバンドである。
1990年、東京で大学のサークル仲間同士で結成[3]。当初はヴェノム、デスロウ、デス、スレイヤー、ウィップラッシュなどをカバーするバンドだった[3]。同年、デモを2つ作成。
1992年、1stEPである『Requiems for Fools』をリリース。このEPは当初デッドに送られたが、彼が自殺したことによってユーロニモスの手に渡っている。他にも、川嶋はテープのトレードや手紙のやり取りを通して、サモス、ファウスト、ヴァルグ・ヴィーケネスらをはじめとするノルウェーのシーンのメンバーと交流を持っていた。
1993年、デスライク・サイレンス・プロダクションから1stアルバム『Scorn Defeat』をリリース。ユーロニモスの死によってデスライク・サイレンス・プロダクションが消滅したため、カコフォナス・レコードと契約。
1995年、2ndアルバム『Infidel Art』をリリース。
2001年、カコフォナス・レコードとプロモーションやアルバムの権利関係で揉めていたバンドは、センチュリー・メディア・レコードから5thアルバム『Imaginary Sonicscape』をリリースすることになる。この作品は以前の作品よりもアヴァンギャルドな仕上がりになっているが、これは川嶋がジャズからモンゴルの喉歌に至るまで可能な限り様々な音楽を取り入れようとした結果である[2]。同アルバムは、ビクターエンタテインメントから日本盤がリリースされ、Sigh初の日本プレス盤となった。
2005年、キャンドルライト・レコードから6thアルバム『Gallows Gallery』をリリース。このアルバムから原島淳一が加入し、藤波聡がドラムからベースに転向している。
2007年、ジ・エンド・レコードから7thアルバム『Hangman's Hymn』をリリース。 同アルバムはサウンドホリックから日本盤がリリースされた。
2010年、8thアルバム『Scenes from Hell』をリリース。川嶋はこの作品について「リヒャルト・シュトラウスが推し進めた交響詩的な手法をとって、ヒントさえ与えられれば情景が目に浮かぶような作りにしました。」と語っている。また、ヴァシリー・カリンニコフ、ティホン・フレンニコフ、ミハイル・グリンカ、ピョートル・チャイコフスキーといったロシアの作曲家や伊福部昭の影響もあるという[4]。
2012年、キャンドルライト・レコードに移籍し、9thアルバム『In Somniphobia』をリリース。9月末に行われたアルセストの東京公演ではVampilliaとともに前座をつとめることとなった。
2014年、ギターの石川慎一が解雇され、Kadenzzaの大島雄一が加入した[3][5]。中心人物の川嶋未来によれば、石川のモチベーションの低下が原因で解雇に至ったとのことで[3]、次作『Graveward』制作中に石川から完成品としてチューニングの狂ったギタートラックが送られてきたことを切っ掛けの一つとして挙げている[5]。新メンバーの大島は、石川の解雇が決まった後、川嶋が大島のソロプロジェクトであるKadenzzaの事を思い出し、コンタクトを取ったことで加入が決まった[5]。コンタクトをとるまでは、川嶋と大島に面識はなく、癌、東日本大震災による被災で活動を休止していた大島は、このコンタクトを切っ掛けに音楽活動を再開した[5]。なお、川嶋は良いギタリストが見つからなければ、解散することも視野に入れていたと述べている[5]。
2015年、10thアルバム『Graveward』をリリース。ルビコン・ミュージックから日本盤がリリースされたが、日本盤がミキシングからマスタリングまで大島が担当したのに対して、キャンドルライト・レコードからリリースされた海外盤ではマスタリングをイギリスのティム・トゥランが担っている[5]。
2018年、11thアルバム『Heir to Despair』をリリース。日本では、ワードレコーズから日本盤がリリースされた。
2022年、12thアルバム『Shiki』をピースヴィル・レコードよりリリース。前作と同じく日本では、ワードレコーズから日本盤がリリースされた。
初期は割とオーソドックスなブラックメタルをプレイしていたが、徐々にサイケデリック/アヴァンギャルドな要素を強めていった。Hangman's Hymnからはスラッシュメタルやシンフォニックブラックメタルといった路線へと回帰している。
曲作りはMIDIで行っている。まず、曲をすべて打ち込み、それを聞き込んでアレンジを行っていく。それを繰り返して、曲が出来上がると徐々に本物の楽器でレコーディングをしていくというスタイルである[4]。この手法はGhastly Funeral Theatreからずっと行っているという[2]。また、楽曲はアルバムの方向性を決めてから書くことにしている[4]。
影響を受けたバンドはVenom、Celtic Frost、Iron Maiden、Black Sabbath、Death SS、Frank Zappa、John Zorn、Death、Paul Chain、Pentagram[6]、ザ・ビーチ・ボーイズ、The Beatles[7]。カナダのヘヴィメタルドキュメンタリー映画、メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニーのDVD特典映像でのインタビューでは、LOUDNESS以外の日本のヘヴィメタルアーティストには興味がなく聴いていなかったと語っているが、日本の音楽ではGENOCIDE nippon、J・A・シーザーを好んで聴くという[7]。また、ヘヴィメタルに目覚める以前の少年時代は沢田研二、中森明菜などを好んで聴いていた時期もあり、沢田研二は今でも好きだという[8]。
以下は2006年時点での情報である[9]。
Hail Horror Hailの前に発表されたGhastly Funeral Theatreを考慮に入れて各アルバムの頭文字をとっていくと、SIGHの文字が交互に浮かび上がるようになっている[10]。
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