プロップとは、英語で「支柱」あるいは「小道具」といった意味で用いられる語であり、IT関連ではCGなどにおける細々としたデータ部品を指して用いられる語である。
たとえば、「家屋」のCGデータに配置し得る犬小屋や花壇の花、室内を描写したCGイラストにおける家具や食器のような要素はプロップに該当する。プロップとして別個に扱うことで使い回しや使用・不使用の転換といった融通が利くようになる。
なお、propの「支柱」という意味と「小道具」という意味は、それぞれ別の語義である。小道具という意味のpropはpropertyの略である。
(prop から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 01:32 UTC 版)
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プロップ (英: prop) は、映画や演劇で使われる小道具を指す呼び名である。
当初は "英: Theatrical property"(演劇用の動産[1])と呼ばれ、演劇の世界における業界用語であった。これが property と短縮され、さらに prop と略された。この過程で「演劇の上演に必要な物的財産」という意味から「演劇や映画の上演・撮影に用いる道具」へ移り、現在使われる「主に映画の撮影用に使われる道具」を指すようになった。英語において「映画の撮影用に使われる道具」を限定して指す場合は、ムービープロップ (movie prop) もしくはフィルムプロップ (film prop) と呼ぶ。「持ち道具」という意味をすくい取って、スチルカメラの撮影小物の呼び名[2]あるいはヨガ[3][4][5]にも援用される。
ウィリアム・シェイクスピアがグローブ座で上演した『ヘンリー五世』を舞台装置の費用対効果で分析した論考がある[6]。
雰囲気を演出する舞台の装飾から転じて、インテリア小物やそれを模した折り紙についてもプロップと呼ぶ例があり、両分野にも用語としてそれぞれ進展した[7]。
日本の映像業界においては「装飾」と呼ばれる部署内に「小道具」(こどうぐ)と呼ばれる担当者がおり、俳優が撮影時に使用する物品の管理を担当する。撮影現場では装飾の現場担当者と小道具、演者の装身具全般を担当する持道具(もちどうぐ)と呼ばれる担当者が「装飾部」として現場を担当する。
室内外の装飾品、家具や照明器具や机上品、果てはゴミ一つまで撮影対象となる「写るもの」が装飾部の担当である。劇中に登場する書類・本・工具や文具・武器などの中で特に俳優が芝居の中で手に取ったり使用したりするものが「小道具」と呼ばれ区別される。その作品のためだけに購入や作成を受け持つのが小道具の担当者の役割であり、現場での管理も行う。これと似て非なるものが「持道具」で、俳優が身に着ける帽子・眼鏡・マスク・鞄・靴などが中心である。小道具と持道具は同じ担当者が兼任することが多い。
対照的に、建物の室内や外観などの担当部署は「大道具」(おおどうぐ)である。建築物の範囲にあるものや装飾部が扱うには大きすぎると判断されるもの(巨大な看板など)は大道具が扱うこともあるが、これらは「装置」「セット」と呼ばれ借景に近いため、プロップとは言わない。さらに厳密に言えば庭木は「造園」、電気配線などは「電飾」、塗装は「塗装部」である。
過去に、模型雑誌において「プロップとは映画の特殊撮影に用いる縮尺模型のことを指す」と長らく誤って記述され[要説明]、誤用を招いてもいるが、正しくはプロップではなくミニチュアと呼ぶのが正しい[8]。書籍『東宝編 日本特撮映画図鑑』では、プロップの一般用法を「小道具」とし、同書内では「特撮に使うすべての演出用品」として用いている[8]。
なお、これらのプロップを手がけるスタッフもしくは工房はプロップメイカー (prop maker) と呼ばれ、その技術とデザイン能力を高く評価されたデザイナーはプロップアーティスト (prop artist) として区別される。また、同一物品のプロップが複数製作された場合、その中でギミックが多く仕込まれたものや、クローズアップ撮影に耐えるように精巧に作られたものを指してヒーロープロップ (hero prop) と呼ぶ[9][10][11]。
日本の映像業界において撮影用もしくは舞台用に用いる銃(弾薬を用いて人や物の殺傷に用いることを目的としていない銃器)をプロップガン、またはステージガンと呼ぶ。
発砲シーン以外では「ラバーガン」と呼ばれる発泡ウレタン樹脂など軟質素材で複製された軽いプロップガンの採用も少なくない。ラバーガンは柔らかく安全なため、人を殴る演技などでも使用される。
このほか演出のために、映画『プレデター』では航空機や車両に搭載されるM134ミニガンを大幅に軽量化させ手持ち火器に改造して登場させるなど、実用兵器ではありえない使い方もしばしば映像化されている。実際のM134のバッテリーを除く本体重量は軽量型のM134Tで41ポンド(18 kg強)、さらに軽量化を図ったアメリカ海軍仕様でも35.059ポンド (15.9 kg)[12]である。作動に必要なバッテリーや大量の弾薬を含めると人が手に持てるような重さではなく、発砲時の反動も大きいため、いかに体格がよく腕力のある人間でも手持ち火器としてはとても使えない。
なお、アメリカでもフルオートマチック式銃器(連射)の 市販は認められていない[疑問点]ため、映画撮影で使用されるフルオート銃器は、市販のセミオートマチック式銃器(単発)を改造してフルオート化したものが大半である。
日本では、美術スタッフの製作した電着銃と呼ばれるプロップガンが主流である。これは電気で発火する煙火でマズルフラッシュを再現するもので、美術スタッフの創意工夫で様々なものが制作されている。その後、市販モデルガンの性能が向上した頃には、モデルガンを調整することでリアルな排莢とマズルフラッシュを行う、実銃ベースのプロップと変わらぬ視覚効果を生むプロップガンが作製されるに至っている。また、2010年代頃にはCG技術の発達に伴い、撮影現場では市販品のままのエアガンやガスガンを使用し編集段階のCG合成により排莢や発火、弾着等の表現が可能となった。
現代の市場では、エアガンの種類がモデルガンを上回り、 市販のモデルガンにない機種はエアガンをベースに電着銃を制作したり、様々なメカニズムで排莢機構を付け加えたプロップガンも制作されている[要説明]。
ハリウッドでも、空砲によるプロップガンも扱いによっては危険なケースがあり、「セーフティーブランク」と呼ばれる電着銃と同じ原理の火薬を用いたノンガンと呼ばれる撮影方法も使われるようになった。ブルース・リーの息子ブランドン・リーが、空砲が装填されているはずの銃身に残っていた実弾により死亡した事故以来、ノンガンは注目されるようになった。日本では昔から常識的に使われてきた技術であるが、ハリウッドで初めてノンガンが使用された際にはアカデミー科学技術賞が与えられ、特許まで取得している。
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