| 分子式 C2H6 のパラフィン系炭化水素の一つ。 天然ガス、石油分解ガスなどに含まれている無色、無臭の引火性ガスである。融点 -182.8 ℃、沸点 -88.6 ℃、液比重 0.358(15/4 ℃)、ガス比重 1.047(空気=1)、真発熱量 11,330Kcal/kg 。エタンは反応性に乏しいが、高温で分解するとエチレンが得られる。一般には燃料のほかにエチレン、アルコール、酢酸などの原料、冷媒製造などに用いられる。 |
(ethane から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/09 09:40 UTC 版)
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回転分光法によるエタンの分子構造
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| 物質名 | |||
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別名
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| 識別情報 | |||
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3D model (JSmol)
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| バイルシュタイン | 1730716 | ||
| ChEBI | |||
| ChEMBL | |||
| ChemSpider | |||
| ECHA InfoCard | 100.000.741 | ||
| EC番号 |
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| Gmelin参照 | 212 | ||
| MeSH | Ethane | ||
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PubChem CID
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| RTECS number |
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| UNII | |||
| 国連/北米番号 | 1035 | ||
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CompTox Dashboard (EPA)
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| 性質 | |||
| C2H6 | |||
| モル質量 | 30.070 g·mol−1 | ||
| 外観 | 無色の気体 | ||
| 匂い | 無臭 | ||
| 密度 |
544.0 kg/m3 (液体 -88,5 °C) |
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| 融点 | −182.8 °C | ||
| 沸点 | −88.5 °C | ||
| 臨界点 (T, P) | 305.32 K (32.17 °C; 89.91 °F) 48.714バール (4,871.4 kPa) | ||
| 56.8 mg L−1[4] | |||
| 蒸気圧 | 3.8453 MPa (at 21.1 °C) | ||
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ヘンリー定数 (kH)
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19 nmol Pa−1 kg−1 | ||
| 酸解離定数 pKa | 50 | ||
| 塩基解離定数 pKb | −36 | ||
| 共役酸 | Ethanium | ||
| 磁化率 | -37.37·10−6 cm3/mol | ||
| 熱化学 | |||
| 標準定圧モル比熱, Cp⦵ | 52.14± 0.39 J K−1 mol−1 at 298 K[5] | ||
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標準生成熱 (ΔfH⦵298)
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−84.4 kJ mol−1 | ||
| 標準燃焼熱 ΔcH |
−1561.0 〜 −1560.4 kJ mol−1 | ||
| 危険性 | |||
| GHS表示: | |||
| Danger | |||
| H220, H280 | |||
| P210, P410+P403 | |||
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |||
| 引火点 | −135 °C (−211 °F; 138 K) | ||
| 472 °C (882 °F; 745 K) | |||
| 爆発限界 | 2.9 - 13 % | ||
| 安全データシート (SDS) | inchem.org | ||
| 関連する物質 | |||
| 関連するアルカン | |||
| 関連物質 | |||
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特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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エタン(英: ethane)は、アルカン群に属する炭素数が2の有機化合物である。分子式は C2H6、構造式は CH3-CH3 で、メタンに次ぎ2番目に簡単なアルカンであり、異性体は存在しない。水に溶けにくく、有機溶媒に溶けやすいという性質を持つ。可燃性の気体であり、日本では高圧ガス保安法の可燃性気体に指定されている。
1834年、マイケル・ファラデーによって酢酸カリウム水溶液の電気分解により合成されたのが最初である。しかしこの当時はメタンが合成されたものと考えられていた。1847年から49年にかけ、ヘルマン・コルベとエドワード・フランクランドがファラデーの手法を用いて、また有機ラジカル理論を用いてプロピオニトリルとヨウ化エチルとを金属カリウムで還元することでエタンを合成した。しかしこの時も生成物がエタンだとは考えられていなかった。この間違いは1864年にCarl Schorlemmerによって発見され、エタンの存在が明らかとなった。
エタンという名前はエーテル(ジエチルエーテル)が起源である。
一般的なアルカンの性質を持つ。すなわち、酸化剤・還元剤や酸・塩基とはほとんど反応しないが、光の照射による置換反応や燃焼などの反応を起こす。詳細はアルカンの項を参照。
エタンを完全燃焼させたときの燃焼熱は1561 kJ/molであり、完全燃焼により二酸化炭素と水を発生する。