(bowerbird から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 07:48 UTC 版)
| ニワシドリ科 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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フウチョウモドキ Sericulus chrysocephalus
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Ptilonorhynchidae (Gray, 1841) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ニワシドリ(庭師鳥) コヤツクリ(小屋造) アズマヤドリ(東屋鳥) |
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| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Bowerbird | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ニワシドリ科 (ニワシドリか、学名 Ptilonorhynchidae) は、鳥類スズメ目の科である。ニワシドリ、あるいはコヤツクリ、アズマヤドリと呼ばれる[1]。
概して地味な羽色だが、一部の種の雄は派手な色の羽や飾り羽を持つ[1]。
森林ないし疎林に住み、果実・種子など植食を主食とするが、昆虫なども食べる[1]。
ネコドリ属以外は、雌だけで造巣・抱卵・育雛をする[1]。
雄は繁殖期が近づくと、直径1–3mほどの区域から落ち葉や枯れ枝などを除いて、ニワシドリの名の由来となった「コート (court、庭)」にし、さらにその中に大きな小屋型の構造物「バワー (bower、あずまや)」を作る。なおこれは巣ではなく、巣はこれとは別に雌が単独で作る。
バワーにはさまざまな種類があるが、大きく「メイポール (maypole)」(「スピア (spire)」を含む)と「アベニュー (avenue)」とに分かれる[2][3]。ニワシドリ科は伝統的に、メイポールビルダー、アベニュービルダー、バワーを作らないものの3つに分けられてきた[2]。
| 大きな分類 | 和名 | 学名 | バワー | コート |
|---|---|---|---|---|
| なし | ネコドリ属 | Ailuroedus | なし | なし |
| ハバシニワシドリ属 | Scenopoeetes | なし | 掃き清めたのみ | |
| パプアニワシドリ属 | Archboldia | なしか蘭の枝 | シダと枝 | |
| メイポール | カンムリニワシドリ属 | Amblyornis | メイポール | コケ |
| オウゴンニワシドリ属 | Prionodura | 2本のスピア | なし | |
| アベニュー | フウチョウモドキ属 | Sericulus | 簡単なアベニュー | なし |
| アオアズマヤドリ属 | Ptilonorhynchus | 簡単なアベニュー | 藁 | |
| マダラニワシドリ属 | Chlamydera | 複雑なアベニュー | 2つのコート |
チャイロニワシドリなどは、若木の周りに、水平にした小枝を積み上げた「メイポール」を作る。メイポールの高さは最大2.5メートルに達する[3]。
メイポールの周囲はコケが円型に敷かれ、その周囲には小枝などさまざまな装飾品が積まれる[3]。
マダラニワシドリ、アオアズマヤドリなどは、乾燥した草の茎を多数立てて壁状にし、一対の壁で挟まれた「アベニュー」(道)を作る。アベニューの入り口には、小石、骨、貝殻、ガラス片など(どのようなものが好まれるかは種によって異なる)が散らばって置かれる[3]。
バワーを訪れた雌は、草に囲まれたアベニューの中に入る。雄はアベニューの外で、激しいディスプレイをする。草の壁はまばらなので、雌は壁を透かして雄のディスプレイを見ることができる[3]。
科間の系統関係は Ericson et al. (2002)[4]; Chesser & Have (2007)[5]、ニワシドリ科の内部系統は Kusmierski et al. (1997)[2]による。[M] はメイポールビルダー、[A] はアベニュービルダー。
| スズメ亜目 |
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アベニュービルダーは単系統だが、メイポールビルダーは単系統ではなく、バワーを作らないパプアニワシドリを内包している。パプアニワシドリは二次的にメイポールを作らなくなった可能性がある[2]。
ニワシドリ科全体はキノボリ科と姉妹群で、合わせてニワシドリ上科を形成する[6]。ニワシドリ上科は、スズメ亜目の中でコトドリ上科の次に分岐した系統である。Sibley分類では、ニワシドリ上科はコトドリ上科に含められていたが、系統的には分離される。
国際鳥類学会議 (IOC) の分類では8属20種からなる[7]。