(bladder から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/06 06:37 UTC 版)
|
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2011年11月)
|
|
|
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2025年7月)
翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
| 膀胱 | |
|---|---|
|
腎臓と膀胱
|
|
|
膀胱の断面図
|
|
| ラテン語 | vesica urinaria |
| 英語 | Urinary bladder |
| 器官 | 泌尿器 |
| 動脈 | 上膀胱動脈 下膀胱動脈 臍動脈 腟動脈 |
| 静脈 | 膀胱静脈叢 |
| 神経 | 膀胱神経叢 |
膀胱(ぼうこう、Bladder)は、腎臓から送られてくる尿を一時的に溜める袋状の器官。尿を作る動物一般において、それを一時蓄える構造に対してもこの名を与える。
腎臓からの排出物は本来は消化管に放出される。その部分に発達した袋状の構造が膀胱である。したがって内胚葉起源である。哺乳類では肛門と独立して新たに尿道が直接に体外に口を開くので、膀胱は消化管と独立する。
陸上生活をする哺乳類においては、尿や便を魚類のごとく垂れ流しにするのは甚だ生存に不利である。尿や便を垂れ流しにすれば、それを辿って捕食者に容易に発見されてしまう為である。従って、哺乳類では便を保持する直腸や尿を保持する膀胱が発達したと考えられている[1]。
下腹部中央に位置。左右の腎臓からの尿管でつながり、尿が送られてくる。また、尿を外部に排出するために尿道がつながる。尿道への入口は膀胱頸部筋で閉じられる。
通常時は1時間あたり60mlの尿が腎臓から送られる。膀胱総容積の4/5程度蓄積されると大脳に信号が送られ、尿意を感じる。排尿時は腹圧を加えることで膀胱の筋肉が働いて内圧がかかり、膀胱頸部筋が開放、排尿に至る。
通常の膀胱の厚さは1.5cm程度だが、尿が蓄積されるにつれて薄くなる。満タン時には3mmまで薄くなり、この場合まれに衝撃で破裂する事がある。
膀胱の容量は、成人で平均して最大500~600mlで尿意は250~300ml溜まると催すが、普段から尿意を我慢している人の場合は最大1L溜められる人もいる。
子供の夜尿症で、膀胱が小さいことが原因の場合、排尿をなるべく我慢させることで、成長とともに膀胱の容量が大きくなり、夜尿が治るケースがある。
膀胱の容量には男女間で有意な差は存在しないが、女子の場合は男子よりも尿道が短く、その分尿道括約筋の能力が制限されることから、尿意を自覚して以降実際に排尿を堪えるのが難しく、男子よりも頻繁に排尿する傾向が見られる[2]。また、尿道に炎症が生じた際に炎症が膀胱に届きやすく、男子では尿道炎で済む程度の症状であっても簡単に膀胱炎に進行しうる。さらに、解剖学的に尿道口に雑菌が侵入しやすいことからそもそも尿路感染症のリスクが高いことも相まって、女子は男子に比べて膀胱炎の罹患率が圧倒的に高い[3]。
このため、女子は男子以上に尿道口付近を清潔に保つ必要があるが、性器の構造上男子よりも排尿時に尿が残りやすく、男子のように振り落とすことができないため不潔になりやすいことから、排尿の度にトイレットペーパーを使用し、性器を拭く必要がある。また、野外での排尿はトイレットペーパーが使用できないため不潔にならざるを得ず、ティッシュペーパーを使用した場合を除いて前述の膀胱炎のリスクを高めるため、男子以上に衛生上推奨されない[4]。
(Watanabe etal 2016) らは、就寝中に尿(水分)再吸収が行われていることを示唆すると報告している[5][6]。この再吸収機構を解明し夜間頻尿治療へ応用する研究が行われている[6]。