(ZSeries から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/12 05:21 UTC 版)
| 開発元 | IBM |
|---|---|
| 最新版 |
z16[1](発表2022年)
|
| 対応OS | z/OS、z/VM、z/VSE、z/TPF、Linux |
| 種別 | メインフレーム (z/Architecture) |
| 公式サイト | IBM Z |
| 開発元 | IBM |
|---|---|
| 最新版 |
LinuxOne III(発表2019年)
|
| 対応OS | Linux、z/VM |
| 種別 | メインフレーム (z/Architecture) |
| 公式サイト | IBM LinuxOne |
IBM zSeries(IBMぜっとしりーず)、IBM System z(IBMしすてむぜっと)、IBM zEnterprise(IBMぜっとえんたーぷらいず)、IBM z System(IBMぜっとしすてむ)、IBM Z(IBMぜっと)は、IBMが開発・販売するメインフレームコンピュータの2000年以降のブランド名。またIBM LinuxOne(IBMりなっくすわん)は2015年以降のLinux専用モデル[2][3]。
1964年のSystem/360からの上位互換性を持ち、64ビットアーキテクチャのz/Architectureに基づいて設計されている。サポートされるオペレーティングシステムは、z/OS、z/VM、z/VSE、z/TPF、Linuxなど(ただしIBM LinuxOneはLinux, z/VMのみ)[4]。2010年の zEnterprise よりオプションのzBX上で分散サーバーの同時稼働をサポート[5][6][7]。最新版は2022年発表の z16 [1]。
IBMのメインフレームのブランド名で、「z」は「ダウンタイム ゼロ(Zero)」(高可用性)を意味する。
zSeries、System z、zEnterprise、z System、IBM Zは、IBM System/360やSystem/370の直系の子孫であり、上位互換性を持つ。System/360用に書かれた24ビットのアプリケーション(バイナリーの実行モジュール)は、40年を隔てた最新のSystem zでも、一部の例外を除き修正なしで動作する。
1990年代より各種オープン標準(TCP/IP、Webサーバ、Linuxなど)、2000年には64ビットアドレッシングをサポートした。IBMは「IBMのメインフレームはレガシーでは無い」「世界的にはニューワークロード(Web、ERPなどの用途)が50%を超えている」と主張している。
高い信頼性・可用性が求められる業務、過去の資産(プログラム、運用管理など)を継続したい場合、多数のサーバを統合したい場合などに使われている。
筐体の色は、eServer以降はThinkPadと合わせてベースは黒、アクセントは赤に統一された。しかしz10からはグリーンコンピューティング(環境負荷が低い)を意識して、アクセントは緑に変更された。
System zの主な特徴は以下である。
zEnterprise では、従来からのz/Architectureプロセッサーに加え、POWERおよびx86プロセッサーも搭載可能となり、全体を統合資源管理ソフトウェアでワークロード管理可能となった。
2015年1月 z13 発表時に、ブランド名称が IBM z System に変更された。
S/390以降の主な製品の型番(TYPE-MODEL)と仕様は以下の通り。
System z9 EC (2094-S54)の場合、ブックあたり最大64個のPU(プロセッサ・ユニット)を搭載し、1秒間に約186億6千万回の命令を実行できるとされている。1台の S54 は1日に10億以上のトランザクションを処理できる。64個のPUのうち2個はスペアPUとして使用され、2個のPUがI/O、暗号化、メモリ制御などのプロセッサとして使用される。結果的に54個のPUをユーザーが決定した役割に設定でき、Central Processor(CP)としても、それ以外(z Application Assist Processor(zAAP)、Integrated Facility for Linux (IFL)、Internal Coupling Facility (ICF))の用途にも使うことができる。System z10 EC(E64)の場合77個のPUを搭載し64個のPUをユーザーが決定した役割に設定できる。
System z9 EC (2094-S54)の場合、PU内部の命令実行回路は二重化されており、全ての命令はふたつの回路で並行して実行される。このふたつの回路の命令実行結果が異なってしまった場合、再度命令を試行してそれでも結果が異なる場合は、そのPUで実行していたタスクを自動的に別のPUに移動させる。そのときスペアのPUが空いていればそれを使うこともできる。システムは自動的にIBMのサービスに連絡(RSF)をして、サービスエンジニアが代わりのプロセッサ・ブックを持ってきて交換を行う。このとき、システムを停止させることなく、動作したままでかまわない。このように、PUのハードウェア的な冗長性をベースとした高信頼システムが構築されている。
同じことは、メモリにもI/Oにも電源にも冷却機構にも言える。ほとんど考えられる全ての部品が冗長化されている。そして、この機能はハードウェアとマイクロコードで実現されているため、アプリケーションが特別なコードを使う必要はない。同じコンセプトはクラスタ構成にも適用される。
System zは確かに高価であるが、信頼性の高さがTCO削減となって効果を発揮する。このため政府、金融機関、商業、工業などあらゆる場面で使われている。
IBM System z は、IBM System/360の直系の子孫である。
1964年 System/360シリーズを発表し、大ヒットとなる。24ビットアドレッシングであった。
1970年 後継のSystem/370シリーズを発表。仮想記憶を実現。更に後継は、大型の30x0(303x、308x、3090)、中型の4300、小型の9370となった。
1983年 System/370-XAアーキテクチャを発表。31ビットアドレッシングや動的チャネルサブシステムを実現。
1988年 ESA/370アーキテクチャを発表。64ビットのデータ空間であるハイパー空間などを実現。
1990年 ES/9000シリーズと、ESA/390アーキテクチャを発表。エンタープライズサーバー(ES)としてサーバー機能を強化した。また同時に従来の3090、4300、9370は「ES/3090、ES/4300、ES/9370」に改称され、後にES/9000(ES/9021、ES/9121、ES/9221)に移行した。
1994年 S/390 並列エンタープライズサーバーを発表。CMOSプロセッサへの移行、クラスタリングである並列シスプレックスが採用された。また小型のIBM Multiprise 2000、3000も発売された。
2000年10月 ブランド名称を「IBM eServer zSeries」に変更。同時に64ビットアドレッシングのアーキテクチャであるz/Architectureと、最上位のzSeries 900(z900、型番は2064)を発表。
2005年7月 ブランド名を「IBM System z」に変更。同時に最上位のSystem z9 109(型番は2094)を発表。
最上位機種(EC)が出た1,2年度後にそのモデルアップ反映した中型機種(BC)が発表されている
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:12 UTC 版)
2000年10月 ブランド名称を「IBM eServer zSeries」に変更。同時に64ビットアドレッシングのアーキテクチャであるz/Architectureと、最上位のzSeries 900(z900、型番は2064)を発表。 2002年2月 z900の中型版であるzSeries 800(z800、型番は2066)を発表。 2003年3月 最上位(z900後継)のzSeries 990(z990、型番は2084)を発表。 2004年5月 中型(z800後継)のzSeries 890(z890、型番は2086)を発表。 2005年7月 ブランド名を「IBM System z」に変更。同時に最上位のSystem z9 109(型番は2094)を発表。 2006年4月 z9 109をz9 Enterprise Class (z9 EC)と名称変更し、中型のz9 Business Class (z9 BC、型番は2096)を発表。 2008年2月 最上位(z9 EC後継)のSystem z10 Enterprise Class (z10 EC、型番は2097)を発表。 2008年10月 中型(z9 BC後継)のz10 Business Class (z10 BC、型番は2098)を発表。 最上位機種(EC)が出た1,2年度後にそのモデルアップ反映した中型機種(BC)が発表されている
※この「zSeries」の解説は、「System z」の解説の一部です。
「zSeries」を含む「System z」の記事については、「System z」の概要を参照ください。