出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/19 03:37 UTC 版)
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YM2608(FM Operator type N-A、OPNA)はヤマハが開発したFM音源チップである。
YM2203とのソフトウェアレベルの互換性を保ちつつ、発音数の増加やサンプリング機能、リズム用音源を搭載するなど機能を拡張させた音源チップである[1]。チップ内には4オペレータのFM音源6音、SSG音源3音、ADPCM音源を1チャンネル、リズム音源6音色を内蔵している[1]。また、SSG音源を除いてステレオ制御が可能となっている[1]。
日本電気のプレスリリースによると、1987年10月発売の「PC-8801FA/MA」のサウンド機能の強化を目的に新開発された音源チップとされている[2][3][4]。
YM2203と同じく、プログラマブルタイマーを2系統内蔵し、8bitのI/Oポートもついている。5V単一電源で、マスタークロックは8MHz。パッケージは64ピンプラスチックSDIP(YM2608B)。DACには専用DACのYM3016(2ch出力)を使用する。
幾つかの機能の削除に加え、電気的特性、パッケージなどを変更した後継のチップであるYMF288(後述)も存在する。
YM2203と比較すると、FM音源部は3チャンネルから6チャンネルへ、音声出力が二系統になることで、左右に音声の出力先を指定[注 1]可能になり、音色のパラメータにはLFO機能が拡張されている。
SSG音源部の機能はYM2203との違いはないが、3チャンネルが内部でミキシングされてから出力される[注 2]。
YM2608に内蔵されたバスドラム、スネアドラム、ライドシンバル、ハイハット(クローズ)、タムタム、リムショットの波形を独立したチャンネルとして制御可能。タムタムの音程は一種類のみで変更は出来ない。ボリュームも調整可能で、パン[注 3]させることも可能である。
ADPCMは4bit、サンプリングレート2kHz~16kHzの性能で、CPUメモリ、波形専用メモリ共にアクセス可能。外部メモリは最大256KiBまで搭載可能である。再生時には2kHz~55.5kHzの範囲で自由に周波数を設定できるため、音程を変える事が可能である。
YM2608の機能のうち、NEC PC-9800シリーズにて使用された機能に絞ってシュリンクされた後継チップ。SOP28(YMF288-M)とQFP44(YMF288-S)の2種類のパッケージが用意され、SOP28はNEC向け、QFP44はサードパーティ向けに供給された。ハードウェア的には、AY-3-8910互換のパラレルI/Oポートが削除され、低消費電力のスタンバイモード、レジスタの扱いの異なるYMF288モードが新設されている。消費電力そのものが削減されると共に、FM音源部、SSG音源部共にデジタル出力に変更され、汎用のDACが使用可能となった。また、レジスタアクセス時のウェイトタイムが大幅削減されている。音源チップとしてはADPCM/PCM機能とCSMモード、プリスケーラ機能の削除に伴い、該当機能のレジスタについては互換性の維持のため存在はするが機能しなくなっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 01:35 UTC 版)
「内蔵音源」の記事における「YM2608 (OPNA)」の解説
FM音源6音並びにADPCM、チップ内にROMとして波形を持っている六種のリズム音をステレオで、PSG3音をモノラルで再生可能なOPNの後継チップである。主な搭載機種はPC-8801用「サウンドボード2」及び、PC-9800シリーズ用「PC-9801-86」ボード(通称、86ボード)である。PC-8800シリーズでは、PC-8801FA/MA/MA2/MCとPC-88VA2/3に標準搭載されたこともあり普及を見せたもののOPNほどではなかった。PC-98シリーズでは1991年、「スピークボード」として最初にサードパーティーから発売され、一定の普及を見たが、純正オプションとして発売されたのはPC-98GSに内蔵された音源を拡張ボード化した1991年、「PC-9801-73」ボードが最初になる。ただし、このボードはPCMの入出力と、そのエフェクト処理を行うDSPや、ADPCM用メモリなど、高価になる要因があり、その9万円という価格を背景にあまり普及せず、広い普及は1993年にその廉価版である「PC-9801-86」ボード(25000円)が発売されて以降のことであった。73ボードについては、初期化方法の違いから、PCM部分は86ボードとは非互換ではあるが、86ボード互換のFM音源ボードとして扱われることが大半である。[要出典]86ボードでは、PCMの回路を別途搭載していることもあり、OPNA自身がサポートするADPCM用の256KBのメモリは未搭載である。後にユーザベースで、チップの足に直接半田付けする形でこのバッファを増設するボードが頒布された。PCM部分は単音出力であるが、ソフトウェア的に合成してから出力することで多重再生するようになったドライバも開発された。
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