読み方:ばーちゃらいぜーしょん
《「バーチャリゼーション」とも》「仮想化」に同じ。
仮想化とは、コンピュータの構成において、物理的な環境とは異なる疑似的な環境を提供することである。または、そのための技術のことである。
例えば、サーバーについて仮想化を行えば、1台のサーバーマシン上で複数の仮想サーバーを運用したり、逆に複数のサーバーマシンを統合して1台のコンピュータ資源であるかのように動作することができる。仮想化によってサーバー統合を行えば、複数のサーバーを個別に運用する場合に比べて、コストの削減や運用負荷の軽減、パフォーマンスの向上などが可能となる。
また、複数のディスクを1台のストレージとして扱うストレージ仮想化によって可用性を高めることで、仮に1台のディスクに障害が発生しても、引き続きシステムを運用したり、大切なデータの消失を防いだりすることができる。
代表的なサーバー用の仮想化ソフトウェアとしては、VMwareやXenなどがある。また、パソコンの分野では、インテルのCPUを搭載したMacintoshでWindowsを仮想化して稼働することが可能である。
(Virtualization から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/02 21:17 UTC 版)
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この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 (2023年11月)
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仮想化(かそうか、英語: virtualization)とは、コンピュータリソースを論理的に分譲し、それぞれ独立並列した状態で使用する技術である。
ソフトウェアとハードウェアの間に抽象化されたレイヤー(空間)を作ることで、それらのコンピュータリソースを、複数の仮想マシン、オペレーティングシステム (OS)、その他の処理などに分けることができる。この技術は、サーバ、記憶装置、ネットワークリソースなどのハードウェアプラットフォームをソフトウェアで効果的にエミュレートまたはシミュレートする[1]。
主にユーザーに提供するコンピュータそのものをハードウェアの詳細から切り離した状態でソフトウェア化する事を指す。ユーザーは画面切り替えの要領で複数のコンピュータを使い分けられる。管理者にとっては、ユーザーに提供するコンピュータに関わる全ての作業をソフトウェアの設定変更のみで行えるようになり、構成変更に掛かる時間が劇的に短縮されるため、物理的な作業では対応できないような管理を行う事が出来るようになる。ソフトウェア化したコンピュータを仮想マシン、仮想マシンを実際に稼動させるハードウェアを物理マシンと呼ぶ。仮想マシンは別の物理マシン上にデータ移動のみで移す事が出来るため、USBメモリなどにも収められる。
「リソースの物理的特性を、そのリソースと相互作用するシステム/アプリケーション/エンドユーザーから隠蔽する技法。単一の物理リソース(サーバ、OS、アプリケーション、補助記憶装置など)を複数の論理リソースに見せかけたり、複数の物理リソース(複数の補助記憶装置群やサーバ群)を単一の論理リソースに見せかけたりできる」という実用的定義がある[2]。また、単一の物理リソースを何らかの特性の異なる単一の論理リソースに見せかけることもできる。そして、仮想回線により、幅が拡がる。
仮想化という用語の起源は古く、1960年代には既に広く使われていた。ネットワーク全体や個々の機能やコンポーネントなど、コンピューティングの様々な面に適用されてきた。仮想化技術に共通する目的は、カプセル化によって「技術的詳細を隠蔽する」ことである。仮想化は、例えばアクセスを多重化したり、異なる物理的位置にあるリソースを統合したり、制御システムを単純化したりすることで、根底にある実装を隠蔽した外部インタフェースを生成する。近年、新たな仮想化基盤や仮想化技術が登場し、この円熟した概念が再び注目されるようになってきた。
抽象化やオブジェクト指向などの用語と同様、「仮想化」という用語は様々な文脈で用いられる。本項では、これを主に以下の2つに分類して解説する。
もちろん、仮想化はコンピュータ以外でも重要な概念である。制御システムは複雑な機器の仮想化されたインタフェースを実装したものとも言える。例えば、最近の自動車のアクセルは単にエンジンへの燃料流入量を増やすだけではない。フライ・バイ・ワイヤを使った航空機は、物理的実装よりも単純化されたインタフェースを提供する。
ビジネス構造の観点では、仮想化とは、従来型の事務所や店舗を構えたビジネスから、インターネット上などでビジネスを行う方向に転換していくことを指す。
仮想化と対極に位置する概念が透過性である。仮想化されたオブジェクトは物理的には存在しなくともアクセス可能である。逆に透過性のあるオブジェクトは物理的には存在しているが、利用者にとっては不可視である。
多くの仮想化の形態は、利用者と提供者に関わるデザインパターンでパターン化可能である。利用者と提供者は何らかのインタフェースを使って相互作用する。仮想化は、この両者の間に介在し、利用者に仮想化されたインタフェースを提供すると同時に、提供者にも別の形で仮想化されたインタフェースを提供する。一般に、利用者と提供者の関係は一対多、あるいは多対一、または多対多であり、中間層(仮想化層)だけがその多重性を意識している。
理想的には、仮想化されていない環境で直接やり取りしている利用者と提供者は、仮想化された環境でも修正することなくそのまま機能するのが望ましい。例えば、仮想記憶では物理アドレス空間と利用者の間に中間層(仮想記憶管理層)が存在する。その中間層は複数の利用者をサポートするため、複数の仮想アドレス空間を提供する。利用者と提供者(物理メモリ)は一般にその多重性に気づく必要はない。
1960年代に生まれた「仮想化」という用語は、ハードウェアとソフトウェアの組合せによって実現された仮想マシンの登場とともに使われるようになった。同時期にリソース仮想化である仮想記憶も登場している。仮想マシンという用語は IBM M44/44X という実験機で初めて使われている。それ以前にIBM CP-40が仮想マシンを実装しており、このときはpseudo machines(擬似機械)と呼ばれていた。「仮想化」にしても「仮想マシン」にしても、その意味は時代と共に変化していった。
プラットフォーム仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム上でホストプログラム(制御プログラム)が擬似的なコンピュータ環境を生成し、ゲストソフトウェアに対して「仮想マシン」を提供するものである。ゲストソフトウェアは、それ自体もオペレーティングシステムであるのが一般的で、あたかも独立したハードウェアプラットフォームにインストールされたかのように動作する。単一の物理マシン上で複数の仮想マシンをシミュレート可能なことが多く、仮想マシンの個数はホストであるハードウェアリソースによって制限される。ゲストOSとホストOSは一般に同一である必要はない。ゲストシステムは特定の周辺機器(ハードディスクドライブやネットワークカード)へのアクセスを必要とすることが多く、その場合その機器とゲストのインタフェースを提供する必要がある。
プラットフォーム仮想化の手法はいくつか存在する。以下にそれらを列挙する。
仮想化技術の進展によって、アプリケーション仮想化とアプリケーションストリーミングといった新たな技法が登場した。
上述のプラットフォーム仮想化の概念から、補助記憶装置のボリューム、名前空間、ネットワークリソースといった特定のシステムリソースの仮想化が生まれた。
以下に、仮想化の応用例を列挙する。