出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/25 17:36 UTC 版)
Version 6 Unix またはSixth Edition Unix は、ベル研究所 が初めて所外に広くリリースしたUNIX オペレーティングシステム のバージョン。単にVersion 6 とかV6 とも呼ばれる。1975年 5月にリリースされた。ソースコード が公開されており、それに関する権利が明確化されていなかったため、V6はカリフォルニア大学バークレー校 やニューサウスウェールズ大学 (UNSW)で教育ツールとして採用された。その後のVersion 7 Unix (もっと制限されたライセンス形態でリリースされた)の成功の影に隠れた形ではあるが、V6はBSD 系列のUNIXの始点となった。
V6はまた Lions' Commentary on UNIX 6th Edition(英語版 ) という本(1976年)でも有名となった。Lions Book としても知られ、その著者はUNSWの教授 John Lions(英語版 ) である。この本にはDECのPDP-11 /40に実装されたV6のカーネル の主要部分のソースコード が掲載されており、多くの初期のUNIX開発者にとってカーネルに関する貴重な資料となった。
現在、V6のコードはSCO の許可によりBSDライセンス で利用可能となっている(Ancient UNIX 参照)。
商業的価値が消失した後には、ソースコードの理解のしやすさから、OSの基礎を習得する目的で利用されることが多い。
派生OS
BSD(1BSD)以外にも、V6のコードから派生したUNIXには、以下のようなものがあった。
IS/1 - INTERACTIVE社が改良を加えたV6。世界で初めて有料で販売されたUNIX。
Wollongong Interdata UNIX, Level 6 - オーストラリア のウロンゴン大学で1976年 ~1977年 に Richard Miller および Ross Nealon によって開発された。Interdata 7/32 というミニコンピュータ への移植版。このプロジェクトは Juris Reinfelds 教授が統括した。ウロンゴン大学で開発されたユーティリティ群が含まれており、後の V7 ではC言語 コンパイラ も含まれていた。これはPDPシリーズ 以外へのUNIX移植の最初の例であり、移植可能なオペレーティングシステムの重要性を示したと言える。
ベル研究所は Interdata 8/32 への V6 の移植を試みたが、これがリリースされることはなかった。
MINI-UNIX - ローエンド のPDP-11 (PDP-11/10など)向けのV6
PWB/UNIX - 1.0はV6ベース(それ以前のバージョンはV4やV5をベースとしていた)
UNIX/RT - V6ベースのリアルタイムオペレーティングシステム 。MERTと呼ばれる初期のマイクロカーネル 上に構築されている。[1]
LSI-UNIX ,LSX - LSI-11 マイクロプロセッサ 向けのバージョン。40Kバイトのメモリ容量で動作し、カーネル はわずか16Kバイトであった[2] 。
AUSAM (Australian Unix Share Accounting Method) - 1979年 11月リリース。シドニー大学 によるV6派生OS。セキュリティとプロセス課金機能が強化されている。
関連項目
外部リンク
以下、英文