出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 08:46 UTC 版)
| TerraSAR-X | |
|---|---|
| 所属 | DLR |
| 主製造業者 | EADS Astrium |
| 公式ページ | TerraSAR-X |
| 国際標識番号 | 2007-026A |
| カタログ番号 | 31698 |
| 状態 | 運用中 |
| 目的 | レーダーによる地球観測 |
| 設計寿命 | 5年以上 |
| 打上げ場所 | バイコヌール宇宙基地 |
| 打上げ機 | Dnepr-1 |
| 打上げ日時 | 2007年6月15日 2:14(UTC) |
| 物理的特長 | |
| 本体寸法 | 4.9m x 2.4m x 2.4m |
| 質量 | 1,230kg |
| 発生電力 | 800W(寿命末期) |
| 主な推進器 | ヒドラジンスラスタ(1N)×4 |
| 軌道要素 | |
| 周回対象 | 地球 |
| 軌道 | 太陽同期軌道 |
| 高度 (h) | 514km |
| 軌道傾斜角 (i) | 97.44度 |
| 軌道周期 (P) | 94.85分 |
| 回帰日数 | 11日 |
| 降交点通過 地方時 |
6時 |
| 観測機器 | |
| TSX-SAR | Xバンド合成開口レーダー |
TerraSAR-X(テラサーエックス)は2007年に打ち上げられたドイツの地球観測衛星。Xバンド合成開口レーダーを持つ商用画像サービスの衛星としては世界初であり[1]、Lバンド等を用いる従来の合成開口レーダー衛星と比較してより高い地表解像度を持つ。さらに2010年に打ち上げられた同型の衛星TanDEM-X(タンダムエックス)と連携した観測を行うことで3次元の地形データも取得可能となっている。
TerraSAR-Xはドイツ連邦教育研究省(BMBF)とEADS アストリアムの官民パートナーシップによる最初の衛星計画であり、Xバンドレーダーの高精度な画像を撮影し科学研究と商業利用の両目的に使用する。衛星製造と打ち上げ費用1億3000万ユーロは、ドイツ航空宇宙センター(DLR)が1億200万ユーロ、アストリウム側が2800万ユーロをそれぞれ分担している。 2002年にアストリウムはTerraSAR-Xの製作を受注し、ドイツ南部のフリードリヒスハーフェンにある同社の衛星製造施設で組み立てが行われた。TerraSAR-Xの形状は長さ4.9mの六角柱であり、その側面の一つに合成開口レーダーのアンテナアレイが取り付けられている。2007年6月15日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地よりISCコスモトラス社のドニエプルロケットを使用して打ち上げられ、地球の明暗境界線上を周回する太陽同期軌道に投入された[2]。
TerraSAR-Xの運用管理はDLRが担当し、ドイツ宇宙オペレーションセンター(GSOC)において衛星の管制を行う。正式な衛星の運用は2008年1月7日に開始された[3]。2010年6月21日には同型のTanDEM-Xが打ち上げられ、その1ヵ月後には衛星2基の連携観測による最初の3次元デジタルイメージが取得されている[4]。現在は後継機として地表解像度を50cmに向上させたTerraSAR-X2の開発が進められている[5]。
衛星の運用は科学研究と商用事業に半分ずつ使われる形で稼働時間をシェアしている。科学研究目的の画像配布はDLRの管理下に行われ、一般顧客向けにはアストリウムの子会社であるInfoterra社を通じて画像が販売される。これらのスケジュールされたサービスの他に、TerraSAR-Xは突発的な災害・自然現象への対処にも活用されている。