『TOWN BEAT』(タウンビート)は、KIRINJIの通算17枚目となるオリジナル・アルバムである。
概要
2026年1月9日に、堀込高樹の自主レーベル「syncokin」よりリリースされた。前作『Steppin' Out』から約2年4ヶ月ぶりとなる新作であり、堀込高樹のソロプロジェクト移行後、3作目のアルバムにあたる。
本作は、日常的な風景を独自の視点で切り取った「街(タウン)のリズム」をテーマとしており、洗練されたソウルやファンクを基調としたサウンドを展開している。アルバムタイトルは、収録曲「ルームダンサー」のモータウン風のビートに由来する。
堀込高樹はインタビューにおいて、本作の制作について以下の通り述べている。
- 「馴染みある新鮮さ」の追求: 過去の作品に近いオーガニックなポップセンスを感じさせつつ、現代的なサウンドメイクを交差させた「絶妙なバランス」を目指した。
- DIY的なアプローチ: 前作までの打ち込み主体のスタイルから一転し、多くの楽曲で堀込自身がベースを演奏するなど、生演奏の質感を重視したナチュラルなミックスが施されている。
- 歌詞の鋭さ: 日本社会や日常の些細な違和感をユーモアと批評眼で描く「高樹節」がより研ぎ澄まされている。
収録曲
全曲の作詞・作曲・編曲を堀込高樹が担当している。
- ルームダンサー feat. 小田朋美
- モータウン・サウンドを彷彿とさせるビートに小田朋美(CRCK/LCKS)のボーカルが重なるリードトラック。
- 気になる週末
- 素敵な夜
- flush! flush! flush!
- 進化したトイレから現代社会を風刺する高速ソウルチューン。
- LEMONADE feat. 小田朋美
- 2017年に『アイドルマスター』シリーズへ提供した楽曲のセルフカバー。
- デートの練習
- 反省と後悔
- ベランダから
- 冨田恵一が編曲で参加しており、初期キリンジを彷彿とさせる緻密なアレンジが施されている。
- 歌とギター (Remix)
- 弾き語りツアーを機に生まれた楽曲をアルバム用にミックスし直したバージョン。
演奏
- 堀込高樹
- Vocal (#1.2.3.4.6.7.8.9)
- Acoustic Guitar (#1.4.7.8.9)
- Electric Guitar (#1-6.8.9)
- Electric Bass (#1.2.4.5.6.8)
- Keyboards & Programming (#All)
- Chorus (#5)
- Percussion (#7.9)
- 小田朋美:Vocal (#1.5)
- 宮川剛:Drums, Percussion (#1.6.8)
- 大井一彌:Drums, Percussion (#2.4)
- 朝倉真司:Percussion (#2.3)
- 金原千恵子:Violin Top (#2.8)
- 矢野晴子, 押鐘貴之, 入江茜:1st Violin (#2.8)
- 栄田嘉彦, 沖祥子, 大林典代, 岩戸有紀子:2nd Violin (#2.8)
- 渡部安見子, 金子由衣:Viola (#2.8)
- 笠原あやの, 向井航:Cello (#2.8)
- 山本連:Electric Bass (#3)
- 伊吹文裕:Drums (#3.5)
- 宮川純:Electric Piano, Organ (#3)
- Gaku Kano:Synthesizer, Acoustic Piano, Vocoder, Sound Effects (#5)
- 高桑英世, 森川道代:Flute (#8)
- 重松希巳江:Clarinet (#8)
- 大橋裕子:Clarinet, Bass Clarinet (#8)
- 千ヶ崎学:Electric Bass (#9)
- mabanua:Drums (#9)
リリース形態
- 通常盤 (CD): 紙ジャケット仕様。
- syncokin OFFICIAL STORE限定セット: アルバム本編に加え、全曲のインストゥルメンタルCDを付属した特別セット。