出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/02 01:18 UTC 版)
SUPER EUROBEAT(スーパー・ユーロビート)は、主にイタリアなどの国で制作されたユーロビートを収録したコンピレーション・アルバムである。日本のエイベックスの原点となるシリーズであり、1990年代に最新の文化となっていたギャルの人気を呼びパラパラブーム[1]を起こし、続いて日本国民全体にまでパラパラ人気を広げた結果、1999年8月にVOL.100でオリコン総合チャート2位(公称売上枚数70万枚),2000年8月にVOL.110でオリコン総合チャート1位(公称売上枚数70万枚)という、本来はダンスフロアでの人気に留まるはずの専門的な作品がJ-POPの人気最上位アーティストと完全に肩を並べる驚異的な記録を達成した[2][3]。その後はブームが終焉し、一部で細々と楽しまれている状況にある[4]。SUPER EUROBEATのアイコンとしてパラパラオールスターズという女性ダンスグループも存在し、2000年前後の第3次パラパラブームの頂点に君臨していた。
第1作目は1990年1月21日、販売元を「BEATFREAK」(ビートフリーク)、エイベックスを日本発売のローカライザーとする形態でリリースされ、第8作目までは同様の形態が取られていた。1990年11月25日発売の『SUPER EUROBEAT VOL.9』以降はエイベックス独自で発売するようになり、現在に至る。略称はSEB。
シリーズ本編では、2018年9月26日発売の『SUPER EUROBEAT VOL.250 ANNIVERSARY NON-STOP MEGA MIX』が、ベスト盤(あるいは、それに準ずるもの)では2025年11月5日発売の『SUPER EUROBEAT 2025』が、現時点において最も新しい作品となっている。30年以上の歴史を持つシリーズで、多くの企画や派生シリーズを生んできた。
SEB VOL.31 - 40、51 - 100、141 - 150までは末尾3番台と末尾6番台(あるいは末尾7番台)がノンストップ、xx0番台が特別編成だったが、これ以外は不特定な編成となっている。
不特定編成(ノンストップとなった回)は以下の通り。
SEB VOL.150以降から過去のユーロビート楽曲のリメイクバージョンが収録されるようになる[注 43]。そのような曲には ○○2005、2006といった西暦が(○は曲名)記載されていることが多い。なお、年表記に関しては制作時期は一切無関係で、CDに収録された年(年末発売の場合は次年度表記の場合あり)が記載される。
近年、エイベックス社においては、過去にリリースしたSEB等の楽曲を配信しており、その中にはCDでは内容が削られて収録された楽曲や、ノンストップオンリーの収録で終わった楽曲のExtended版も含まれている。
上記の各項目では主にシリーズ本編の発売があったVOL.250まで(2018年)までに関しての記述が大半を占めるが、本項では近年のSUPER EUROBEATについていくつか述べる。
本項に限り、
を指すものとする。
過去のSEBでは、毎年10作ずつ[注 50]本編を発売しながら、11月下旬前後にCD2枚組ノンストップベスト盤[注 51][注 52]を発売するのが通例となっていた。
しかし、現在は「シリーズ本編の新作の発売」を行っていないため、原則として最低限、年1回のベスト盤(あるいは、それに準ずるもの)を発売する形を取っている。 また、収録内容も現在のベスト盤はDISC-1が「従来の通常盤1作程度の曲数のSEB新規収録曲」、DISC-2が「テーマに沿ったノンストップ(新規収録曲ばかりではない)」と変化している。
これにより、従来と近年ではタイトル表記こそほぼ同じではあるものの、従来は「その年内に発表された本編の曲に限定したノンストップ盤」であるのに対し、近年は「単に原則その年発売である[注 53]ことを表している」のみと、ベスト盤の意味合いが異なることに注意が必要である。なお、2024年11月6日発売の『SUPER EUROBEAT 2024』からは「THE BEST OF~」の表記は消え、その存在が従来の「ベスト盤」という位置づけから、単に「その年発売の盤である」という意味合いに更に変わっている。
なお、シリーズ本編の次作となるVOL.251は、2025年7月現在でも公式でのアナウンスは一切なく、発売はされていない。
HI-BPM STUDIOとは本来エイベックスがレーベルとなる前に使用されていたスタジオの名称であり、1990年代のSEBに表示[注 54]されていたものである。表示消滅後は、長らくHI-BPM STUDIOの表記は使用されずSUPER EUROBEATシリーズと単体での呼称であった。
しかし近年、特に2021年頃から突如として「HI-BPM STUDIO」表記が復活しており、2021ベスト盤からCDにも再表示されているほか、それまで「SUPER EUROBEAT」として運用されてきた公式サイト、X、YouTubeなど各種アカウント名が同時期を境に「HI-BPM STUDIO / SEB」となる[注 55]など変化の兆しを見せている。
HI-BPM STUDIO公式サイト[10]によれば、今後はSUPER EUROBEATに限らず類似ジャンル(パラパラやハイパーテクノ、ドライブ向け等)もすべて内包した「リスナーにエナジーやパワー、気分を上げる」楽曲を総称したものがHI-BPM STUDIOと表記される。
近年、エイベックスによるSUPER EUROBEAT関連の楽曲配信が活発化している。
SEBの収録形式がExtendedではなくEDITとなったVOL.64~186のうち現時点では64~99収録の楽曲[注 56]に限り、「RODGERS & CONTINI」「DELTA[注 57]」「TIME」の各レーベル別に分類され再配信されている。
また、CDとしてはすべてノンストップで「EXTENDED」あるいは「EDIT」での収録がなかったEUROMACHについても、2023年2月より一部楽曲が『SUPER EUROBEAT presents EUROMACH Special Collection VOL.1~4』として発売された[注 58]。
近年エイベックスが新たに発売・配信を開始しているものは基本EXTENDEDであるため、初登場のCD収録当時はEDITあるいはノンストップ盤としてカットされた箇所がある楽曲も、フルバージョンにて聴取できる機会は増加している。
現在は、本シリーズは「年1回の年別ベスト盤(あるいは、それに準ずるもの)」のリリースを継続し、シリーズを継続する形を取っている。
リリース元であるエイベックス社による公式サイト
本シリーズに収録されている各楽曲レーベルの公式サイト