非集中、分散環境における情報交換のための軽量のプロトコル。Simple Object Access Protocolの略。SOAPはデータ構造のみが規定されており、ベースにはXMLを用いている為、プログラミング言語やプラットフォームに依存しないようになっている。バージョン1.0では下位プロトコルにHTTPのみしか利用できなかったが、1.1ではHTTPはもちろん、暗号化通信のHTTPS、メール通信のSMTP、及びファイルの転送に用いられるFTP等の様々なプロトコルから選択することができる。すでに広く普及しているプロトコルを利用するため、企業間利用においても、ファイルやウォールなどを安全に通過させることができる。SOAPの構成は、ルート要素となる必須の「SOAPエンベロープ」、メッセージの管理に関するデータを格納する「任意のSOAPヘッダ」及び、メインの通信内容を格納する「SOAPボディ」の3つとなっている。
PHPではNuSOAPやPEAR::SOAPなどを使うことで、SOAPプロトコル通信を行える。
SOAPとは、遠隔地にあるコンピューターのプログラムやデータにアクセスするためのプロトコルのことである。インターネット上に公開された認証機能や課金機能といった個々の機能を呼び出すために用いられる。
SOAPはXMLやHTTPなどをベースとしている。XMLで記述したエンベロープ(封筒)と呼ばれる付帯情報が付いたSOAPメッセージが、HTTPやSMTPなどのトランスポート層に属するプロトコルで交換される。サービスを利用するクライアントと、サービスを提供するサーバーの双方が、SOAPの生成と解釈を行うエンジンを持つことで、異なる環境間でも機能が呼び出せるようになっている。ちなみに、SOAPメッセージの生成エンジンは「SOAPプロキシ」、解釈エンジンは「SOAPリスナー」と呼ばれることもある。
SOAP 1.0では実際にデータの送受信に用いることのできる下位プロトコルはHTTPのみとなる。バージョン1.1では、HTTPやSMTP、FTPなどの、すでに広く普及しているプロトコルから選択できるようになっており、企業間で利用する場合でもファイヤーウォールなどを安全に通過させることができる。
SOAPによって外部からの利用が可能な、部品化されたWebベースのアプリケーションソフトが、Webサービスと呼ばれる。特に、インターネット上で各社が提供しているWebサービスを収集し、誰でも検索・照会できるようにするWebサービスは、UDDIと呼ばれる。
SOAPは、MicrosoftやUserLand Software、Developmentorの各社を中心として開発され、W3Cに提出されている。IBMやLotusなど、大手ソフトウェアメーカーも自社製品での対応を表明している。
なお、「SOAP」の名称は元々「Simple Object Access Protocol」の頭文字とされ、後に「Service Oriented Architecture Protocol」の頭文字であるという解釈も提示されたが、現在では「SOAP」は何かの略称ではなく単に「SOAP」である、という見解に至っている。
(SOAP から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/02 09:37 UTC 版)
| TCP/IP群 |
|---|
| アプリケーション層 |
|
| トランスポート層 |
| カテゴリ |
| インターネット層 |
| カテゴリ |
| リンク層 |
| カテゴリ |
SOAP(ソープ)は、コンピュータネットワーク内のWebサービスの実装において、構造化された情報を交換するための通信プロトコルの仕様である。拡張性、中立性、独立性を導入することを目的とする。XML-RPCから発展した、XML Webサービスのための、XMLベースのRPCプロトコルである。
メッセージ形式としてXMLインフォメーションセットを使用する。また、メッセージのネゴシエーションおよび伝送はアプリケーション層のプロトコル(多くの場合HTTPまたはSMTP)に依存する。
SOAPにより、全く異なるオペレーティングシステム(例えばWindowsとLinux)上で走っているプロセス間でもXMLを使って意思疎通が可能になる。HTTPのようなWebプロトコルは全てのオペレーティングシステムにインストールされて走っているので、SOAPの仕組みを使えば、クライアントはその言語やプラットフォームが何であれ、ウェブサービスを起動してレスポンスを受け取ることが出来る。
元はSimple Object Access Protocolの頭字語とされていたが、現在は「何かの頭字語ではない」とされている[1]。
拡張可能で分散的なフレームワークであり、HTTP以外にも様々なコンピュータネットワークの通信プロトコルで利用することができると主張され、SMTPへのバインディングも示されているが、実際上TCP/IP上のHTTP(S)以外の使用は現実的ではない。主要な実装としてApache Axisがある。多くの実装の間で相互運用性に問題があるとしてWS-Iというコンソーシアムが作られたが、現在はOASISの一部となっている。
いくつかのSOAPメッセージを相互作用させることによってリモートプロシージャコールが実現できる、Webサービスに有効な手段の一つである、などと主張されている。
メッセージの表現にXMLを使用する。メッセージはヘッダとボディから成る。ヘッダはオプショナルであり、ルーティングやセキュリティ、そして トランザクションなどのための情報といったメタ情報を格納する。ボディは、主要な情報すなわちペイロードである。
相互運用性のためにはXML Schemaなどで、なんらかのスキーマを定義することが望ましいであろう。また、WSDLという記述言語がある。
「WS-*」と総称される関連プロトコルが多量にある。
SOAP はウェブサービスのための「Web services protocol stack」における「Messaging Protocol」層を提供する。SOAPはXMLを基盤とするプロトコルで、三つの部分で構成される:
SOAPには三つの大きな特徴がある:
SOAPで出来ることの一例を挙げると、たとえば或るアプリケーションが、ウェブサービス(例えば不動産価格データベース)を利用可能なサーバに、検索条件パラメータを入れたSOAPリクエストを送ったとする。すると、そのサーバーはSOAPレスポンス(価格、場所、特徴などの検索結果データを書き込んだXML形式文書)を返してくる。返ってきたデータは標準化された機械処理可能な書式で来るので、それを受け取ったアプリケーションはそのデータを直接処理できる。
SOAPアーキテクチャには、次の幾つかレイヤーのための仕様がある:
SOAPはW3Cにより標準化されている。以下は具体的な仕様である。
SOAP processing model はSOAPが採用する分散型メッセージ処理モデルである。
分散コンピューティングを指向するSOAPでは「ネットワーク上に存在するノードがメッセージを送り合いながら処理をおこない最終結果を得る」という処理モデルを取っている[3]。これが SOAP processing model である。
SOAP message はノード間の情報伝達における基本単位である[4]。SOAP message はドキュメント直下に<Envelope>要素を持ち[5]、その下に<Header>要素と<Body>要素が配置される(図参照)[6]。
<Header>要素は0個以上の header block からなる[7]。各header blockは名前付き要素であり、属性をもつ。仕様では encodingStyle / role / mustUnderstand / relay の4属性が定義されている[8]。block の role属性はノードの role と結びついており、その header block がノードをターゲットとすると呼ばれる。
<Body>要素のコンテンツは要素ツリーであり、その具体的中身(利用可能な要素、木構造)は各サービスで定義される。
SOAP Node はメッセージ処理を担うノードである。
processing model における出発ノードを initial SOAP sender、中間ノードを SOAP intermediary、終着ノードを ultimate SOAP receiver という[9]。各ノードが担う役割を SOAP roles という。仕様では next / none / ultimateReceiver の3つの role name を定める。終着ノードはメッセージのbodyを処理する責務を負う[10]。中間ノードはそのroleに基づき header block の処理を担う。
一例として、あるクライアントが、ショッピングサイト(例示のための架空のものである)のサービスに商品IDを提示して商品の詳細を求めるリクエストメッセージはおおよそ以下のようになる。
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<SOAP-ENV:Body>
<getProductDetails xmlns="http://warehouse.example.com/ws">
<productId>827635</productId>
</getProductDetails>
</SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>
これに対し、ショッピングサイトのサービス側の、要求に基づく商品データを含むレスポンスメッセージはおおよそ以下のようになる。
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<SOAP-ENV:Body>
<getProductDetailsResponse xmlns="http://warehouse.example.com/ws">
<getProductDetailsResult>
<productName>Toptimate 3-Piece Set</productName>
<productId>827635</productId>
<description>3-Piece luggage set. Black Polyester.</description>
<price>100.50</price>
<inStock>true</inStock>
</getProductDetailsResult>
</getProductDetailsResponse>
</SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>
Envelope element information item" W3C. SOAP 1.2 specification. Header element ... 2. A mandatory Body element" W3C. SOAP 1.2 specification. (SOAP から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 18:48 UTC 版)
| SONS OF ALL PUSSYS | |
|---|---|
| 出身地 | |
| ジャンル | インディー・ロック ハードロック オルタナティヴ・ロック |
| 活動期間 | 2002年 - 2006年 |
| レーベル | Danger Crue Records |
| 事務所 | MAVERICK |
| 公式サイト | SONS OF ALL PUSSYS OFFICIAL WEB SITE |
| メンバー | Ken(ボーカル・ギター) Ein(ボーカル・ベース) Sakura(ドラムス) |
SONS OF ALL PUSSYS(サンズ オブ オール プッシーズ)は、日本の3人組ロックバンド。通称・略称は、主に「S.O.A.P.(読み:ソープ)」が用いられている。
2002年に元L'Arc〜en〜CielのドラマーであるSakuraから「Kenと音を出したい」という話があり、これをきっかけにKen(L'Arc〜en〜Ciel)、Sakura、そして日本でファッションモデルとして活動していたKenの友人であるEinの3人で結成されたバンドである。
このバンドでは当初、ハードロックやオルタナティヴ・ロックに寄った楽曲を制作・発表していたが、徐々に様々なアプローチで楽曲制作を行うようになり、約5年間ほど不定期で活動が続けられた。また、2003年から2004年にかけてS.O.A.P.主催によるライヴイベント「BUBBLE FESTiVAL」を開催。このイベントには、HYDEやacid androidといったL'Arc〜en〜Cielのメンバーのソロプロジェクトに加え、清春、La'cryma Christi、MONORAL、LUNKHEADといったバンドが参加している。さらにS.O.A.P.は、2003年にロック・フェスティバル「SUMMER SONIC 03」に出演している。なお、S.O.A.P.は現在までに、ミニアルバム3作品、シングル1作品、映像作品3作品を発表しているが、2006年に出演したライヴイベントを最後に活動が止まっている。
マネジメントはL'Arc〜en〜Cielと同様に、MAVERICKが担当。所属レーベルはMAVERICK内に設けられた、DANGER CRUE RECORDS。
Kenが在籍するロックバンド、L'Arc〜en〜Cielは2001年の半ばあたりから、各メンバーがソロ名義での活動を開始するようになり、事実上の活動休止状態となっていた。ただ、Kenは1998年以降に様々なスケジュールが積層していたため疲労感があったようで、音楽活動を約1年ほど行っていなかった。後年Kenは、この頃を振り返り「最初は何をしようかな〜ってポカンとしてた。曲を作るにしてもL'Arc〜en〜Cielと同じ感覚でやってみたけど、変わり映えがない分何でコレを1人でやらなきゃいけないんだ?って思っちゃって。ここに向かって進めばいいっていうアイコンが欲しかったんだけど、そのアイコンが全部ラルクとダブって、ラルクじゃなかったら何がしたいのか、自分でも1年以上見えなかった[1]」「(動いていない時期は)麻雀と野球しかしてなかった[2]」と述懐している。
一方で、L'Arc〜en〜Cielの元ドラマーであるSakuraは2001年の秋頃に[3]、自身が在籍するロックバンド、ZIGZOを解散させることが決まり[3]、今後どういった音楽活動をするか考えていたという。そこでSakuraは、「Kenちゃんと音を出したい[3]」と率直な気持ちをKenに伝えたという。その後、KenとSakuraの話し合いの中でEinをメンバーに迎える話題があがり[3]、2002年5月に3人でバンド合宿を行うことにする[3]。そして同年8月9日に札幌KRAPS HALLでファーストライヴを行い、SONS OF ALL PUSSYSの活動が本格的に始まることになった。こういった経緯でバンドが結成されたため、明確な結成日を誰も把握していない。実際に本人達は「本当にゆる〜く始めたバンドだから結成日なんかは全くわかりません」と語っている。そこでバンド名の略称「S.O.A.P(=石鹸)」にちなみ、「いい風呂の日(=1126)」という語呂合わせから、後付けで11月26日がSONS OF ALL PUSSYSの記念日に設定されている。
なお、Ken曰く、Sakuraからの誘いに対し、最初は後ろ向きだったという[1]。Kenは音楽雑誌『GiGS』の2003年1月号のインタビューの中で、当初バンド結成に後ろ向きだった理由について「ラルクで一緒にやってたころのSakuraだったら、俺はやりたくなかった。その身体を使う部分でちゃんとリンクしないとダメだし、人間的な様々なことでも、理解し合うまで投げてしまわない関係性が欲しかったから。で、それができないなら、お互いのためにやめとこうっていう話をした[1]」と語っている。また、Kenは同インタビューの中で、再びSakuraと音を出すことを決めたことについて「Sakuraがいた頃のラルクでは、味方内でも撃ち合ってた気がするけど、ここではそうじゃないっていう話ができた時かな。俺はメンバー全員を味方の武器に思いたい。機材ひとつとっても、スネアを変えるなら、その音色がベースをバン!って撃つんじゃなくて、全員が外に向けて撃つんだってこと。中に対してじゃなくね。そういう部分でSakuraと理解し合えたのと、俺なりのソロに対するヴィジョンが見えてきた時期が一致したから[1]」「ライヴの時だけじゃなくリハでも何でも、毎回その時が楽しくないとって。無駄かもしれないけど、俺もリハだからって気の抜けたソロは弾かないように心掛けるし、そういう感覚を今はSakuraと共有できてる[1]」と述べている。
ベーシストとして招かれたEinは、日本でファッションモデルをやっていたKenの友人であり[4]、趣味の一環で購入した音楽ソフトやシンセサイザーを使い音源制作をしていたものの[4]、本格的にバンドでベースを弾いた経験がほとんどなかったという[4]。KenはEinを誘った経緯について「遊んでる時の会話の中に、趣味の視点として一緒だって思える部分とか、面白いって思える部分が多々あって、そういうメンタリティーのつながりとセンスと、人として信用できるっていうのがあったから。あとはベース弾けりゃバッチシじゃんって(笑)。ベーシストっていうより、もう1人仲間が要るんだったらあいつだなと。すぐ音源をってことだったら弾ける人間を選ぶけど、そうじゃなくて時間を掛けて…逆にその掛けてる時間が良いんだって思ったから[1]」と語っている。また、Sakuraは「Einはベーシストとしては初心者かもしれないけど、音的な世界観の美意識は持っているからね。彼のセンスに対する信頼感はあるよ[3]」と述べている。なお、EinはKenの誘いを受けた背景について「あくまで(Kenとは)友達として知り合ったんで、一緒に組んで何かやるとか、そういうつもりは全然なかったんですけどね。結局、彼の人間性に一番惹かれたんでしょうね。波長が合うというか。少なくとも僕はそう思ってます[4]」と述べている。余談だが、EinとKenはS.O.A.P.結成の約3年前ごろに、共通の知人を介して知り合ったという[4]。その後親交を深め、一緒に映画鑑賞したり[4]、食事に出かけていたという[4]。なお、EinはL'Arc〜en〜Cielの楽曲「HEAVEN'S DRIVE」と「LOVE FLIES」のミュージック・ビデオに出演したことがある[4]。
ちなみに、Einはドイツ・ベルリン生まれで[4]、日本人(母親)とドイツ人(父親)のハーフであるが[4]、6歳頃から日本に住んでいるため流暢に日本語を話すことができる[4]。なお、Ein曰く、ベルリンに住んでいた幼少期からデヴィッド・ボウイが好きで[4]、他にはヴェルヴェット・アンダーグラウンド[4]やキング・クリムゾン[4]、U2[4]などをよく聴いていたという。余談だが、他のメンバーがライヴのMCで「ドイツから輸入してきました」とEinを紹介したり、さもEinが日本語を喋れないようにみせる演出を時折していたことから、バンド活動当初はEinがドイツ語しか流暢に喋れないと誤解する観客もいたという。また、Einは対バンライヴを行う際に、対バン相手のファンを当惑させるため、わざと片言の日本語を喋っていたこともあった。
こうして結成されたSONS OF ALL PUSSYSは、2002年8月のファーストライヴを経て、翌2003年2月に1stミニアルバム『GRACE』を発表する。その後も作品リリースとライヴ活動を断続的に展開していったが、2006年に開催された所属レーベル主催のライヴイベント「天嘉 -伍-」に出演して以降は事実上の活動休止状態となった。現在もSONS OF ALL PUSSYSとしての活動は行われておらず、2010年6月26日にはバンドの公式サイト内のサービスを一時終了することが発表されている。
SONS OF ALL PUSSYSが最初期に制作した楽曲は、Kenが学生時代に好きだったハードロックや、1980年代後半から1990年代にかけて隆盛だったオルタナティヴ・ロックに寄ったものが多い。
具体的には、最初期の頃はKenが敬愛するジェフ・バックリィであったり[1]、スマッシング・パンプキンズ[1]から影響を受けた音源が多い。Kenは2003年に受けたインタビューの中で、当初目指していた音楽的な方向について「(結成した)当時口にしてたのはスマッシング・パンプキンズとかジェフ・バックリィだったけど、こういう空気感っていう程度[1]」と述べており、1stアルバム『GRACE』に収録された「A Song For You」や「PRIVATE RELIGION」はこの当初のコンセプトを意識し制作したという[1]。ただ、3人での楽曲制作を重ねていくにつれ、様々な方向性にアプローチしていくようになっていった。なお、S.O.A.P.ではL'Arc〜en〜Cielでの楽曲制作・ライヴ制作と異なり、同期モノの少ないサウンド作りが為されている。kenは、S.O.A.P.でのギターアプローチについて「自然にローコードが増えてきたり、同期モノがないから、ベースと歌との間を埋めていくような雰囲気のギターが増えてきてはいるね[1]」と述べている。
SONS OF ALL PUSSYSの楽曲制作は、L'Arc〜en〜Cielでもメインコンポーザーを務めているKenが中心となって行われているが、SakuraやEinが作詞・作曲を担当した楽曲も発表されている。また、KenがL'Arc〜en〜Cielとして活動していた頃や、S.O.A.P.を結成する前にデモを制作していた楽曲も発表されている。2ndミニアルバム『gimme A guitar』に収録された楽曲「gimme A guitar」は結成前からデモがあり[5]、シングル「Paradise」のカップリングとして収録された楽曲「Moving on」は発表の約10年以上前からデモ音源が存在していた[6]。
また、ボーカルは基本的にギターを弾くKenが担当している。Kenは結成後に受けたインタビューで、自身がボーカルを担当することにした経緯について「俺が高校とか中学の時好きだった音楽の匂いが凄く欲しかったから、歌はとりあえずギリギリ一杯でないとって(笑)。しかもライヴとかレコーディングだけじゃなく、みんなで音出してる時はいつも目一杯歌い続ける人。それを想像したらもう、自分で歌おうかなと。まぁ、いたらいたでっていう感覚のまま、探してもないけど[1]」と語っている。また、Sakuraは「俺は最初からKenちゃんが歌うべきだろうと思ってた[3]」「"歌はどうする?"ってKenちゃんが言った時も"歌えば"って(笑)。歌うことやトリオ・バンドとしてスタートすることによって、それぞれがまた新しい財産を作るんじゃないかなと思うし、何よりKenちゃんはミュージシャンとして、かなりの表現力を持ってるから[3]」と述べている。なお、楽曲によっては、ベースのEinがメインボーカルを担当している。
SONS OF ALL PUSSYSが開催する「ライヴ」は、基本的に「リサイタル」と呼ばれており、各公演には「第〇回 (地域名)FESTiVAL」というタイトルが付けられている。
また、バンド名の略称「S.O.A.P(=石鹸)」にちなみ、バンド主催で行うライヴイベントには「BUBBLE FESTiVAL」という題が付けられている。なお、このイベントにはHYDEやacid androidといったL'Arc〜en〜Cielのメンバーのソロプロジェクトに加え、清春、La'cryma Christi、MONORAL、LUNKHEADといったバンドが参加している。
余談だが、S.O.A.P.の女性ファンには「ソープ嬢」から取り、「S.O.A.P.嬢」という愛称が付けられている。
| 名前 | パート |
|---|---|
| Ken (L'Arc〜en〜Ciel) |
Vocal, Guitar |
| Ein |
Vocal, Bass |
| Sakura (ZIGZO, Lion Heads、Creature Creature、Rayflower、ex.L'Arc〜en〜Ciel) |
Drums |
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2020年
(※)いずれの作品もミニアルバムという形態で発表されている
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1st | 2003年2月6日 | GRACE | 12cmCD アナログ盤 |
DCCA-9011 DCCA-19 DCCA-1 |
23位
|
| 2nd | 2003年4月26日 | gimme A guitar | 12cmCD アナログ盤 |
DCCA-9012 DCCA-21 DCCA-2 |
25位
|
| 3rd | 2003年11月26日 | high | 12cmCD アナログ盤 |
DCCA-9013 DCCA-23 DCCA-3 |
31位
|
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1st | 2004年7月7日 | Paradise | CD+DVD(初回盤) CD+DVD(通常盤) |
DCCA-9014~9015 DCCA-26~27 |
11位
|
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| 2004年7月7日 | ICHIBAN-BLOW | DVD | DCCA-6~7 |
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1st | 2003年10月20日 2004年3月26日 |
BUBBLE FESTiVAL 2003-春 | DVD | DCBA-5 | ネット販売 一般店頭販売 |
| 2nd | 2004年12月25日 2005年3月26日 |
S.S.J.B.F. in 武道館 | DVD | DCCA-10/12 | ライヴイベント「天嘉 -参-」会場およびネット販売 一般店頭販売 |
| 種別 | 発売日 | タイトル | 発行 |
|---|---|---|---|
| バンドスコア | 2004年5月24日 | SONS OF ALL PUSSYS 大全集〜MORODASHI〜 | シンコーミュージック・エンタテイメント |
2002年
2003年
2004年
| 年 | タイトル | 会場 |
|---|---|---|
|
|
天嘉 | 12月29日 クラブチッタ川崎 |
|
|
音楽と人 Presents MUSIC & PEOPLE | 5月19日 新宿LOFT |
| SUMMER SONIC 2003 | 8月3日 幕張メッセ イベントホール (SONIC/FACTORY STAGE) | |
| 天嘉 -弐- | 12月26日 日本武道館 | |
|
|
天嘉 -参- | 12月25日 日本武道館 |
|
|
天嘉 -四- | 12月25日 日本武道館 |
|
|
天嘉 -伍- | 12月25日 日本武道館 |
(SOAP から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/08 01:43 UTC 版)
石鹸(石鹼、せっけん、シャボン、英: soap、葡: sabão、西: jabón)は、化学的には長鎖脂肪酸塩のこと[1](化学物質の一名称[2])。日用品としては長鎖脂肪酸塩を含む製品をいい、界面活性剤の一種である[1]。それぞれ広義には高級脂肪酸の塩、狭義には洗浄を主目的とする脂肪酸のアルカリ塩と定義される[3]。表記としては「石鹸」のほかに「セッケン」や「石けん」の表記を用いているもの(規格等)もあり統一されていない[1]。
化学的な石鹸の定義に関しては、いくつかの説があるが、国際界面活性会議では「石鹼とは炭素原子を少なくとも8個含む脂肪酸または脂肪酸混合物の圧仮塩(無機または有機)をさす総称」と定義している[4]。脂肪酸と強アルカリを化学的に反応させたもので、脂肪酸と水酸化ナトリウムを反応させたものは固形石鹸など、脂肪酸と水酸化カリウムを反応させたものは液体石鹸などに利用されている[2]。
また、石鹸であるRCOONaのNa(ナトリウム)のかわりに2価または3価の金属に置き換えた石ケンを総称して金属石鹸という(リチウムは1価だが水不溶性のため金属石鹸に含める)[5]。金属石鹸の一例としてカルシウムと結合したカルシウム塩があり、浴室にみられる石鹸かすがこれにあたる[2]。金属石鹸は結合する金属の性質により外観や性状が大きく異なるが、工業的には金属の種類ごとに触媒や硬化剤など幅広く利用されている[6]。一般家庭では給湯器や湯沸し器に使用されている銅管から銅(銅イオン)が溶け出し、石鹸や湯垢などの脂肪酸と反応して、青色の銅石鹸を生成することが知られている[7][8][9][10]。
先述のように日用品としては長鎖脂肪酸塩を含む製品をいう[1]。界面活性剤の一種であり[1]、油を含む汚れを水に分散させる作用により洗浄能力を発揮する[11]。なお、化学的には石鹸も界面活性剤の一種であるが、日本の家庭用品品質表示法では制定時の社会的背景を反映して「合成洗剤」と「石けん」を明確に区別している(石けん以外の界面活性剤を洗浄の主成分として30%以上使用している洗剤を「合成洗剤」とする)[1]。
石鹼は一般には水を溶媒として溶かして使用するものであるが、水なしで使えるよう工夫されたドライシャンプーもあり、介護や災害時、宇宙ステーションでも使用されている[12]。
石鹸は弱酸の強アルカリ塩であるため、水に溶けるとpH=10程度のアルカリ性を呈する[13]。
石鹸は界面活性剤であるため、石鹸の水溶液は表面張力や表面界力の低下、起泡性、分散性、乳化性、洗浄性を持つ[13]。この内の洗浄性を取り上げると、石鹸の水溶液は皮膚と汚れの間に浸透し、付着力を弱めて汚れをはがれやすくする役割を持つ[13]。洗浄によって物理的に除去された汚れは石鹸分子によって溶液中に乳化分散される[13]。
石鹸の脂肪酸に付くアルキル基は長いものが多いため、他の界面活性剤と比べて皮脂のような固体状脂肪の除去に優れるとされる[14]。すなわち、石鹸使用時に使用者の皮脂も洗い流されることになるため、人によっては肌荒れが生じることがある[15]。そのため、使用後は手をよくすすぐ、クリームなどで油分を補う、手袋を使用するといった対策がある[15]。
けん化法で作った石鹸にはグリセリンが含まれているため、保湿性が優れた石鹸となる[14]。また、珪藻土を加えた石鹸は吸水性・吸油性に優れるため、石鹸に珪藻土を加えたものは洗顔時に皮脂を皮膚から除去しやすい[14]。
通常の石鹸(普通石鹸という)が陰イオン界面活性剤に属するのに対し、長鎖アルキル基が陽性に荷電される陽イオン界面活性剤に属するものを逆性石鹸(陽性石鹸)という[16][17]。陽イオン(カチオン)が殺菌作用に優れる一方、陰イオン(アニオン) は洗浄作用に優れている[18]。そのため物体に付着した細菌やウイルスを物理的に洗い落とす除菌効果がある。また、細菌の細胞膜やウイルスのエンベロープを破壊するため、一部の病原体に対して消毒効果を発揮する[19]。これらのほか陰陽両イオンに荷電しうる両性活性消毒薬に属するものに両性石鹸があり洗浄性や脱臭性を有する[20]。
なお、金属のイオン性を利用した臭い消し製品にステンレスソープがあるが本項の石鹸とは作用原理が全く異なる。
石鹸は使用量が少ないと十分な効果が得られないが、必要以上に多く使っても汚れを落ちる力が上がるとは限らない[15]。また、石鹸は硬水では泡立たず、石鹸かすを形成するため洗浄効果が低下する[21][22]。
石鹸の歴史は紀元前3000年代に始まるといわれている[23]。古代には洗浄剤として植物灰や油が用いられ、古代シュメール人は植物灰や油を煮て石鹸を作っていた[1]。伝説では神への供物として羊を焼いたときの脂と灰で石鹸らしきものが誕生したとされ、それが古代ローマの「サポーの丘」での出来事であり soap の語源になったとされている[24][25]。中東では現在でも石鹸が地場産業となっている地域(ナーブルスやアレッポなど)がある[26]。
1世紀ごろのガイウス・プリニウス・セクンドゥスの著書にも既に石鹸の言及がある[27]。
8世紀頃には北イタリアのサヴォーナで原始的な石鹸工業が興る[27]。これが石鹸のフランス語「savon」、ドイツ語「seifen」などの語源となる[27]。
12世紀頃には海藻灰と地中海沿岸のオリーブ油を原料とする石鹸に近いものが工業生産されるようになりヨーロッパに普及した[1]。
18世紀、フランス人のルブランが硫酸ナトリウムに石灰石と石炭を混合・加熱して炭酸ナトリウムを抽出するルブラン法を発明した[1]。さらにベルギー人のソルベーが食塩水にアンモニアガスと炭酸ガスを吹き込んで重炭酸ナトリウムを製造するソルベー法を発明した(1867年に実用化)[1]。
18世紀末には産業革命のもとで原料のアルカリ剤の大量生産が可能となったことで、石鹸も大量生産されるようになり普及した[23]。医学の進歩ともあいまって、皮膚病や多くの経口伝染病が減少した[28]。
19世紀にはフランス人のシュブルールが、石鹸の成分を解析し、油脂の脂肪酸と植物灰に含まれるナトリウムやカリウムが結びついて石けんができることを発見し、炭酸ナトリウムと油脂を利用して石鹸が作られるようになった[1]。
1916年にはドイツで世界初の合成洗剤が誕生[23]。1933年にはアメリカで世界初の家庭用合成洗剤が発売された[23]。
日本には安土桃山時代に西洋人により伝えられたと推測されている[29]。
最初に石鹸を製造したのは、江戸時代の蘭学者宇田川榛斎・宇田川榕菴で、1824年(文政7年)のことである。ただし、これは医薬品としてであった[30]。
最初に洗濯用石鹸を商業レベルで製造したのは、横浜磯子の堤磯右衛門である[30]。
日本で一般に石鹸が普及したのは1900年代に入ってからである[23]。
銭湯では明治10年代から使用され始め、洗濯石鹸のことを「洗い石鹸」、洗面石鹸のことを「顔石鹸」と称していた[29]。
第二次世界大戦直前には、原料油脂の入手が困難となったことから石鹸の規格や価格の統一化が段階的に進み、結果的に1940年には各石鹸ブランドが一時的に消滅した。名称も化粧石鹸から浴用石鹸へ、さらに洗濯石鹸と統合されて家庭用石鹸となった。1943年には、ベントナイトを混入した戦時石鹸が登場。さらに翌1944年には2号石鹸としてカオリンの混入、3号石鹸として混和物を80 %まで認めた石鹸が製造された。これらは泥石鹸と呼ばれたが、戦争終結後はさらに劣悪な石鹸が流通した[31]。
石鹸の製法は大きく分けて鹸化法(けん化法)と中和法に大別される[32]。
鹸化法などによって得られたニートソープ(石鹸素地、石けん素地)を乾燥、配合、成形したものが固形石鹸である[35]。枠練り法と機械練り法がある[35]。
日本石鹸洗剤工業会では用途による分類として、「身体用」「身体以外用」「工業用」に三分類している[36]。また、石鹸の基本的分類として化粧石鹼、薬用石鹸、洗濯用石鹸、台所用石鹸、雑貨石鹸の5種に分けられる場合もある[37]。
日本香料工業会の「周知慣用技術集」では、化粧石けん、透明石けん、合成石けん、薬用石けんなどに分け[38]、前三者をトイレタリー製品[38]、薬用石けんを薬用化粧品に分類する[39]。
工場などの機械部品についた油汚れの除去を目的とする。汚れの程度が強いため、木材粉やパーライトなどの研磨剤を含むものが多い。
鹸化に使用するアルカリによって固まりやすさが変わるため、固形と液体は製造段階で分かれる。水酸化カリウムで鹸化したものはカリ石鹸(脂肪酸カリウム)、水酸化ナトリウムで鹸化したものはナトリウム石鹸(脂肪酸ナトリウム)と呼ばれ、カリ石鹸はナトリウム石鹸より融点が低い。
ナトリウム石鹸を手に収まるサイズに成形したもの。ただし、洗濯石鹸ではキログラム単位のものもある。乾燥するとひび割れることから、防湿包装される。プラスチック包装が普及するまではパラフィン紙(グラシン紙)が用いられた。
固形石鹸を紙のように薄く削いだもので、手洗い一回分として携帯可能である。もともとは子供向けで駄菓子屋などで売られていた[注釈 1]。
売り上げ下火となっていたが、新型コロナウイルスの流行に伴い手指の洗浄や除菌への関心が高まり、再び注目されつつある[46][47][48]。
主に洗濯用石鹸の形状。必要量を計量しやすく、溶かしやすい。
常温でゼリー状から粘液状になるカリ石鹸を適度に加水したもの。ホテルなど宿泊施設では減った分だけ補充すればよい点が管理に有利なため普及している。手洗い用(ハンドソープ)と浴用(ボディソープ)があり、前者は殺菌と洗浄を、後者は香料や保湿を重視している。液状以外にゲル状、泡状(プッシュ式容器による)の製品がある。
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市販の石鹸は脂肪酸のアルカリ塩を主成分とし、洗浄補助剤として無機塩(炭酸塩・ケイ酸塩・リン酸塩など)や金属封鎖剤(キレート)、添加剤として香料や染料、グリセリン、天然油脂、ハーブ、ビタミンなどのほか保存料が加えられる製品も存在するが、無添加を謳った製品もある。
一方、脂肪酸塩以外の界面活性剤を含む製品もあり、含有量によって複合石鹸、合成洗剤、合成化粧石鹸などに区分される。
脂肪酸は、親水性のカルボキシル基に結合した親油性の炭化水素によって多くの種類があり、石鹸の性質はその親油性(炭素数が多いほど強い)により変化する。 炭素数が少ない脂肪酸で作った石鹸は、親水性が強い代わりに親油性が弱く、冷水に溶け易いが油に対する洗浄力が下がる。逆に炭素数が多いと、油汚れの洗浄力は強いが水に溶けにくい。このため、炭素数12から18のものが良く利用される。
| 脂肪酸名 | 炭素数 | 原料油脂の例 | 冷水での溶け易さ | 洗浄力 | 泡 | 皮膚刺激性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ラウリン酸 | 12 | ヤシ油、パーム核油 | 溶け易い | やや大 | 持続性小 | 中 |
| ミリスチン酸 | 14 | ヤシ油、パーム核油 | 溶ける | 大 | やや粗大 | 弱 |
| パルミチン酸 | 16 | パーム油、牛脂 | 溶けにくい | 大 | 持続性大 | 弱 |
| ステアリン酸 | 18 | 牛脂 | 溶けない | 特大 | 泡立ち中 | 弱 |
| オレイン酸 | 18不飽和 | パーム油、牛脂、オリーブ油 | 溶け易い | 大 | 細かい | 微弱 |
洗浄用途では、脂肪酸のナトリウム塩とカリウム塩が用いられる。カリウム塩はナトリウム塩より溶解性が高く、固形石鹸や粉石鹸にはナトリウム石鹸、液体石鹸にはカリウム石鹸が使われる。たとえば浴用石鹸においては日本ではほぼナトリウム石鹸であるが、ヨーロッパなど水道水の硬度の高い地域ではカリウム石鹸も浴用石鹸とされている。
アルカリ剤、軟化剤、水分調整剤として炭酸塩やゼオライト、ケイ酸塩などの無機塩が使用される。粉石鹸には水分を放出する作用を持つ炭酸塩やゼオライトが、固形石鹸には水分を保つ性質を持つケイ酸塩(水ガラス)が使われる。
遷移金属も脂肪酸塩と反応して石鹸かす(金属石鹸)を作るが、これらは往々にして有色である(例えば銅石鹸)。硬度成分が洗浄効果を損ねる以上に着色による支障が懸念され、これを防ぐため遷移金属と優先的に結合するキレート剤のエチドロン酸(ヒドロキシエタンジホスホン酸)塩、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸)塩が使われる。
脂肪酸の匂いを和らげるため、しばしば香料が加えられるほか、洗濯石鹸を化粧石鹸と区別するために目立つ染料を添加した製品もある。また、化粧石鹸は添加剤による保湿や皮膚への有用性を謳った様々な製品が販売されている。一方、主成分の脂肪酸塩の腐敗やカビの繁殖を防ぐため、ジブチルヒドロキシトルエンなどが保存料として使用される(このため無添加の製品は、変質を防ぐために使用者が配慮する必要がある)。
薬用石鹸の場合、塩化ベンザルコニウム、トリクロサンなどが有効成分となっている。ただし、これらが効果を発揮するにはpHを低くする必要があり、脂肪酸塩ではなく合成界面活性剤(アシルイセチオン酸ナトリウム(スルホン酸類)、アシルグルタミン酸ナトリウムなど)が用いられ、ここでいう石鹸に該当しない可能性が高い。
合成洗剤などにくらべ、5000年の歴史のある自然の石鹸は抗ウイルス作用が強く、高頻度の手洗いによる肌荒れ予防にも優れていることが知られている[50][51]。
日本の法令体系では、身体洗浄用石けん(浴用、薬用)は医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)における化粧品と医薬部外品として、家庭用石けん(洗濯用・台所用)は家庭用品品質表示法における雑貨工業品品質表示規程[52]で規格化されている。
医薬品医療機器等法ではすべての原料成分名を表示することが義務付けられているが、家庭用品品質表示法の様な石鹸・洗剤の区分や割合の表示義務はない。また、化粧石鹸の場合は含量の多い順に記載されるが、薬用石鹸は医薬部外品として有効成分とその他の成分を分けることが規定されているため、含量の多寡は明らかではない。化粧石鹸にはJIS規格 (K3301) がある。
家庭用品品質表示法では界面活性剤の種類と含有量により、洗濯用石けんは70 %以上、台所用石けんは60 %以上が脂肪酸塩であること[53]が義務付けられている。含有量の試験方法としては、JISの定める石けん試験方法 (K3304) がある[54]。
| 品名表示 | 表示の対象 | 界面活性剤中の 脂肪酸ナトリウム(純石けん分)の割合 |
|---|---|---|
| 合成洗剤 | 主な洗浄作用が純石けん分以外の界面活性剤の働きによるもの。 | 0 %以上 洗濯用70 %未満 台所用60 %未満 |
| 複合石けん | 主な洗浄作用が純石けん分の界面活性作用によるもので、 純石けん分以外の界面活性剤を含むもの。 |
洗濯用70 %以上 台所用60 %以上 100 %未満 |
| 石けん | 主な洗浄作用が純石けん分の界面活性作用によるもので、 純石けん分以外の界面活性剤を含まないもの。 |
100 % |
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石鹸と合成洗剤は、1gあたりの洗浄能力および必要量が全く異なるため、単純比較してはならない。
石鹸が合成洗剤より環境への影響が小さいとされるのは、環境中で石鹸分子の界面活性剤機能が速やかに失われることと、最終分解までの期間が短いことを根拠としている。ただし、石鹸と同じ用途で使われる合成洗剤製品には多様な副成分、添加剤が使われているため、主成分のみの比較ではあまり意味はない。
2014年4月、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律における、リスク評価を優先的に行う必要がある物質(優先評価化学物質)[55]に指定されている。
2014年、界面活性剤の環境特性および影響に関する250以上の論文・報告をまとめた論文が発表され、石鹸を含む界面活性剤は非常に大量に使用され水生環境に広く放出されているものの、現在の使用レベルでは水生環境または底質環境に悪影響を及ぼさないと報告した[56]。
生物細胞は細胞膜表面で重要な物質代謝を行っており、細胞膜は繊細な界面(ここでは水と油が接触する境界面)で成立しており、試験管内での細胞毒性試験で界面活性剤を作用させると機能を失い、死滅する。このため、石鹸や合成洗剤などの界面活性剤は特に水生生物への毒性が強く、環境中に一定濃度以上存在すると生態に悪影響を及ぼすことになる。
しかし、石鹸は硬度成分(カルシウムとマグネシウムイオン)の封鎖により親水性を失い、水に溶けない金属石鹸(石鹸かす)となる。また、バクテリアによる資化で脂肪鎖の親油性も低下しやすい。こうして界面活性力を失うことで、毒性も消失する。
魚毒性試験では、石鹸(脂肪酸ナトリウム)の半数致死量は 100 mg/L 前後と、1-10 mg/L の合成洗剤(LASなど)より弱いものの毒性を持つ[57]が、実験室環境なので硬度の供給がなくバクテリア濃度も低いことから、値が小さくなっている。
一方、合成洗剤は硬度の影響を受けない商品としての特長と、安価な合成樹脂を原料とする製品としての特長から、界面活性力が持続して毒性も継続する。代表的な直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム (LAS) の場合、直鎖末端のアルキル基が酸化されてカルボキシル基となると親油性が大きく低下する。ただし、この反応は底質など酸素の乏しい環境では進行せず、水中の固形物に吸着されて沈殿すると残留しやすい。下水処理で汚泥中に残留するのは、このためである。
石鹸を構成する脂肪酸は、環境中ではバクテリアや水生生物による摂取・分解が積極的に行われる。このため、一時分解性、完全分解性ともに高く、環境中での半減期が短いことから環境負荷が低いとされる。
ただしこのことは、BODが高く水中の溶存酸素の消費速度が大きいことも意味するため、酸素の供給が乏しい止水域では酸欠リスクを強める。また、用水の硬度が高い地域では使用量を増やす必要から、有機物負荷量が高くなる(逆に著しく低い場合は、親水性が残留し毒性低下が遅れる可能性がある)。
一方、合成洗剤 (LAS) の代表的な化合物の場合、BODが47 %と5日間でほぼ半減[58]しているが、石鹸よりは遅いことになる。また、魚の場合体内の半減期が1 - 6日間と資化に時間がかかることから、蓄積性を持つ。
1997年頃から、東京の海岸に悪臭を帯びた白い油脂塊がみられるようになった。これは、家庭や事業所から排出され下水に流入した油分が、下水内でバクテリアによって脂肪酸となり、下水内のカルシウムイオンと反応してカルシウム石鹸となったものである[59]。オイルボールとも呼ばれる[60][61]。中国で問題となっている地溝油も同種のものである。主成分は、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸及びその金属塩である[59]。
東京などで採用されている合流式下水道は、大雨時などには未処理の下水が川や海に放流されるという構造を持つ[62]。こうして放流された未処理の下水を越流水と呼ぶ。その中には家庭や事業所からの排出された油分や汚物が含まれているため、オイルボールの原因となっていた。近年では下水設備の改良により減少傾向にある[63]。
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日本では、お中元・お歳暮など礼儀上の贈り物として定番商品だが、文化圏によっては身だしなみが悪い、体臭が気になるという忠告・当てこすりの意味に取られる場合があり、配慮が必要。
箪笥に石鹸を入れ衣類への移り香を楽しむ習慣は、芳香剤が普及するまでは石鹸が身近な香料だったことに由来する。現代では、石鹸自体(脂肪酸)の匂いも対象となっている。
受験生に贈ると縁起が悪い(滑る、落ちる)としたり、その逆に厄落としに意味づけるなどの若者文化があった。
学校などでレモン石鹸などの固形石鹸を網袋に入れて蛇口に吊すことが広く行われていたが、カラスが食べるため少なくなった。
固形石鹸の適度な柔らかさを活かし、カービング素材として用いられる。
アニメや漫画では、石鹸を食べてしまったキャラクターが喋ると口からシャボン玉が出る、と言う表現がしばしばある。
石鹸(などのドライグッズ)を問屋や工場から小売店まで運ぶのに使われるソープボックス (soapbox) は、英語圏ではそれをひっくり返して演説などを行う台として使われており、転じて街頭での演説を指す言葉となっている。また、ソープボックスに車輪をつけたものから発展したソープボックスレースも盛んに行われている。
世界
日本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/07 09:05 UTC 版)
「Apache XML」の記事における「SOAP」の解説
SOAP の古い実装。IBMから寄贈されたSOAP4Jという実装がもとになっている。これからSOAPを使うプロジェクトを始める場合には、このSOAP実装を使うことは望ましくない。前述のAxisを使うことが望ましい。
※この「SOAP」の解説は、「Apache XML」の解説の一部です。
「SOAP」を含む「Apache XML」の記事については、「Apache XML」の概要を参照ください。