出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/25 23:44 UTC 版)
SMART ICOCA(スマート イコカ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が発行しているサイバネ規格の乗車カード「ICOCA」の一種で、クレジットカードと紐付けることでサービスを拡充させた記名式ICカードである。
2006年(平成18年)2月1日から発行された。これ以前より発行されているICOCAが持つ機能に加え、クレジット決済によりキャッシュレスでカードにチャージ(入金)ができる「クイックチャージ」サービス(後述)が利用可能な他、JR西日本のポイント制度である「J-WESTポイント」が付与されるなどの差別化が図られている。VIEW Suicaカード・JQ SUGOCAなどと異なり、ICOCA機能を同梱したクレジットカードではなく、SMART ICOCA にはICOCA電子マネー(プリペイド型電子マネー)として以外の決済手段を持たない。子供用のSMART ICOCAはなく、種類は1種類のみである。
当初、SMART ICOCAの利用はJR西日本のハウスカードであるJ-WESTカードの会員に限られ、決済用クレジットカードもJ-WESTカードのみであったが、2008年7月1日からはJ-WESTカード以外の多くのクレジットカードに対応するようになり、使用者がJ-WESTカード会員である必要はなくなった。
カードの図柄は通常のICOCAとは異なり、「カモノハシのイコちゃん」が大きくデザインされている。
2007年秋のキャッチフレーズは「バトンタッチしてICOCA(いこか)」(ICOCA定期券からSMART ICOCA定期券への切り替え促進)。
2024年9月19日、JR西日本はSMART ICOCAの新規発行を同年12月12日受付分(郵送申し込みの場合は同日到着分)をもって終了することを明らかにした[1]。既存会員向けのサービスは当面継続して提供されるが、2025年11月26日に2026年10月31日限りでのクイックチャージ終了と、2027年2月17日限りでのSMART ICOCA会員向けサービスの完全終了を明らかにした[2]。SMART ICOCAサービス終了の理由として、スマートフォンを用いたICOCAサービスであるモバイルICOCAの利用が拡大し、SMART ICOCAの独自機能(クレジットカードによるチャージなど)が補完できることを挙げている。
なお、2027年2月17日をもって既存のSMART ICOCA会員は全員退会扱いとなるが、ICカード自体は通常の記名式ICOCAとして引き続き利用可能であることがアナウンスされている[2]。紛失された場合は再発行は可能だが、無記名式のICOCAでの再発行となる。
購入には対応するクレジットカード(J-WESTカード、JCBカード、VISAカード、MasterCard、ダイナースクラブ、アメリカン・エキスプレス、UFJカード(2012年7月16日以降順次MUFGカードに統合)MUFGカード、UCカード、DCカード。デビットカード不可)[注 1]の所持が必要となる[3]。みどりの窓口等では販売しておらず、以下のいずれかの方法で購入を申し込むことになる。いずれの場合も、申し込み時に2,000円(チャージ1,500円+デポジット(預り金)500円)がクレジットカードにより決済される。同一人が2枚以上のSMART ICOCAを持つことはできない。
なお、定期券を追加購入した場合に“SMART ICOCA定期券”という名称で扱われるが、手持ちのSMART ICOCAの表面に購入した定期の内容が設定されるだけであり、異なった種類のカードに交換されるわけではない。
また、2011年6月1日より京阪電気鉄道(京阪)において、また2012年12月1日より近畿日本鉄道(近鉄)においてICOCAとICOCA定期券の発売を開始したが、京阪と近鉄ではSMART ICOCA定期券の発売は行っていない。2016年2月下旬からICOCA定期券を発売したあいの風とやま鉄道でもSMART ICOCA定期券の発売は行っていない。
2018年3月31日までは、SMART ICOCAを新規購入すると「ICOCA残額払いもどし券」が交付されるサービスがあった(既に交付されているものは利用可能)[4]。通常のICOCAに新規購入したSMART ICOCAと払いもどし券を添えて窓口に申し出ると、1枚に限り手数料無料で払い戻すことができる(定期券の払い戻しが伴う場合を除く)。
前述の通り、ICカードとしての機能そのものは通常のICOCAと同じである(クレジット機能等は付与されていない)ため、利用方法はICOCAに順じており、読み取り装置にタッチするだけで乗降が可能。また、ICOCA電子マネーも同様の使い方になる。
SMART ICOCAは「現金」のほか、クレジット決済による「クイックチャージ」、J-WESTポイントからの移行である「ポイントチャージ」のJRの駅では3通りでチャージを行うことが出来る。他の鉄道会社でポイントサービスの利用登録をしている場合は他の鉄道会社でポイントチャージが出来る。(阪急電車ポイント還元サービスなど)
上述のチャージ方法の他、SMART ICOCA独自のサービスがある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 00:12 UTC 版)
「J-WESTカード」の記事における「SMART ICOCA」の解説
このカードから、チャージにてキャッシュレスの「クイックチャージサービス」(ICOCAエリアのJR西日本各駅にある、自動券売機・精算機・チャージ機にて自分で操作する)を利用可能なSMART ICOCAカードも希望者に配布されるが、その際はデポジット500円、チャージ1,500円分の合計2,000円が必要である。 なおSMART ICOCAカードについては、当初はJ-WESTカード会員専用のサービスであったが、まず2008年(平成20年)3月18日よりイオンクレジットサービス(イオンカード)に開放され、2008年7月1日より、J-WESTカード・イオンカード以外の一般クレジットカードの会員でも所持することが可能になった(これと同時に、ICOCA利用エリア内のみどりの窓口における、クレジットカードを用いてのICOCAへのチャージはできなくなった)。 これまで、SMART ICOCAを所持するJ-WESTカード会員のみのサービスとして、SMART ICOCAを用いてICOCAエリア内のJR西日本各線を利用した場合、その利用金額に対するJ-WESTポイントの付与サービス(200円に対して1ポイント)が行われてきたが、2009年6月1日より、このポイント付与サービスが、すべてのSMART ICOCAの会員に行われるようになった。 なお、J-WESTカード会員のみの特典として、このポイントを2倍分(100円に対して1ポイント)付与するサービスが、2010年(平成22年)3月末まで期間限定で行われていた。
※この「SMART ICOCA」の解説は、「J-WESTカード」の解説の一部です。
「SMART ICOCA」を含む「J-WESTカード」の記事については、「J-WESTカード」の概要を参照ください。