以下の内容はhttps://www.weblio.jp/content/SK_Hynixより取得しました。


ウィキペディアウィキペディア

SKハイニックス

(SK_Hynix から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/07 10:24 UTC 版)

SKハイニックス株式会社
SK Hynix Inc.
種類 株式会社
市場情報 KRX: 000660
本社所在地 韓国
京畿道利川市
設立 1983年
業種 半導体
代表者 クァク・ノジュン(Kwak Noh-Jung)
売上高 66兆1,930億ウォン(2024年)[1]
営業利益 23兆4,673億ウォン(2024年)[1]
従業員数 46,863名(2024年)
主要株主 SKスクエア 20.1%
韓国国民年金公団 10.6%
主要子会社 Solidigm(ソリダイム)
外部リンク https://www.skhynix.com/
テンプレートを表示
SKハイニックス
各種表記
ハングル 에스케이하이닉스주식회사
漢字 에스케이하이닉스株式會社
発音 エスケイハイニスチュシックェサ
(エスケイハイニスチュシフェサ)
日本語読み: えすけいはいにっくすかぶしきがいしゃ
RR式 Eseukei Hainikseu Jusikhoesa
MR式 Esŭkei Hainiksŭ Chusikhoesa
英語表記: SK Hynix Inc.
テンプレートを表示
ハイニックス製HY57V64820HG型SDRAMチップ

SKハイニックス株式会社(エスケイハイニックス、:SK Hynix Inc.)は、韓国に本社を置く世界的な半導体製造会社。2012年3月にハイニックス半導体から社名を変更した。同国の財閥SKグループに属する。

DRAMが収益の80パーセントを占めている(2018-2Q決算)。2025年第1四半期のDRAM売上高では、初めてサムスン電子を超え世界首位となった[2]NAND型フラッシュメモリのシェアはサムスン電子に次ぐ世界第2位[3]。主要顧客にはNVIDIAAppleソニー任天堂などがある[4][5][6]AIブームの2020年代にはHBM(広帯域幅メモリ)分野で大きく成長した[7]

概要

Apple MacBook ProのSKハイニックス製SDRAM

SKハイニックスは韓国内でサムスン電子と競合関係にある半導体メモリ企業である。またDRAM市場ではサムスン電子、マイクロンと並び世界3大メーカーの一つである[8]。主力製品はDRAMNAND型フラッシュメモリであり、その他の種類の半導体も製造している。2017年時点で収益の9割をDRAMで稼いでいる。

1983年現代グループの電機部門である現代電子産業として創業した。1997年のアジア通貨危機後には半導体の製造に特化。1999年に韓国政府主導によりLGグループの半導体事業と経営統合を果たすも、2001年に経営破綻し、政府系金融機関からの資金援助を受け債権銀行団の管理下に入った[9]

その後、経営再建は一段落し、2010年ごろから債権銀行団は保有するハイニックス株の売却先を探していたが、2011年11月に通信大手、SKテレコム傘下に入ることが決まり、2012年3月にSKハイニックスに社名変更した。

NAND型フラッシュメモリ分野の技術力確保のため、1990年代から東芝と技術提携を通じ、該当分野の技術力強化を目指した。東芝に提訴された事例もあるが、両社は和解に合意している(東芝研究データ流出事件)。2017年に東芝メモリ(現:キオクシア)の買収に参画することで、技術提携関係を更に強化する考えを示した[10]

SKハイニックスは、東芝メモリを米ベインキャピタル主導の日米韓連合が買収した際に約3950億円を出資しており、現在もキオクシアに対して約15%の議決権を間接的に保有している[11][12]

2010年代後半の半導体不況が続く中、設備投資を盛んに行っており、2018年までに清州市に約20兆ウォンを投じて6万平方メートル規模の工場を新設したほか、2019年4月までに中国江蘇省の無錫半導体工場に9500億ウォン以上を投じて新工場を稼働させた[13][14]

2007年にはCMOSイメージセンサ事業に参入。2019年9月、東京都内にCISの開発拠点を設立するなど事業を拡大したが、2025年3月に事業撤退を発表、AIメモリ分野に集中する方針が示された[15][16]

2020年10月に米インテルのNANDフラッシュメモリ事業を9500億円で買収することを発表した[17]。2021年に第1段階の買収が完了し、IntelのSSD事業は、新たに発足したSK hynixの米国子会社「Solidigm」(ソリダイム)に移管された[18]。2025年3月に取引が完了した[19]

2020年代になるとAI向けメモリ「HBM(高帯域幅メモリ)」の需要急増を背景に急成長している。特に、NVIDIAなどのAI半導体メーカー向けにHBM3やHBM3Eを大量供給しており、高付加価値製品への集中が利益を押し上げた[8][20]

2025年9月、HBMの第6世代に当たる「HBM4」の開発を終え、世界初の量産体制を構築したと発表した[21]

沿革

主要拠点

SKハイニックス・ジャパン

企業情報

  • 住所:東京都港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー23階、大阪市東淀川区東中島1-19-4(住友生命ビル新大阪東口ビル8F)
  • 決算:12月 31日
  • 資本:10億円
  • 事業:輸出入及び販売

日本での売上高 [25][26]

  • 2021年 - 728億9600万円
  • 2022年 - 707億7700万円
  • 2023年 - 854億7200万円
  • 2024年 - 762億7000万円

相殺関税

2006年1月27日以降、ハイニックスの韓国国内の工場で前工程を行ったDRAMに対しては、日本国内に輸入する際に27.2%の相殺関税が賦課されていた。これは2009年4月に撤廃された。

同社は2001年から2002年の経営不振時に、韓国政府の指示のもと金融機関から資金的援助を受けていたとされており、これがWTO協定や国内法に規定されている「違法な輸出補助金に相当する」と判断されている。

同様の相殺関税は、欧州連合アメリカ合衆国が2003年以降それぞれ34.8%、44.29%を課している。なおEUは2008年4月に関税撤廃した。なお世界貿易機関の上級委員会は、2007年12月17日に「日本の相殺関税は違法だ」として是正勧告を出している。

相殺関税の発動以降、ハイニックスは同社の中華人民共和国・アメリカの工場および台湾の製造委託先で、前工程が行われたものを主に日本国内で流通させている。これらのDRAMには相殺関税はかけられていない。またパーソナルコンピュータなどの機器に組み込んだ状態で輸入されたDRAMについても、相殺関税の対象になっていない。

任天堂製品の輸入販売

韓国版NINTENDO 64「ヒョンデ・コンボイ64」。
韓国版スーパーファミコン「ヒョンデ・スーパーコンボイ」のコントローラー。

1989年に任天堂が韓国進出するにあたって、当時の韓国政府が日本製ゲーム機[27]及び、日本製ゲームソフトを含むソフトウェアの輸入制限を行っていたため、韓国製品扱いにしてこれらの規制をクリアするために、任天堂と現代電子産業とがライセンス契約を結び、現代電子ブランドで韓国内で任天堂製ゲーム機とゲームソフトを1999年まで輸入販売したことがある。商品には独自の名前が併記されているが、同時期のセガサムスン電子との提携とは異なり、独自でライセンス生産はせず、任天堂の日本あるいは中国の工場で生産されたものである。そのためいずれも任天堂が付けた原題と併記されている。

1999年に現代電子産業と任天堂とのライセンス契約を解消し輸入販売から撤退、撤退後に韓国内で発売されたゲームボーイカラーニンテンドー ゲームキューブ以降の任天堂製ゲーム機・ゲームソフトは任天堂が直接販売を行い、ソフトウェア輸入制限全面解禁(2004年)後の2006年には任天堂が韓国法人を立ち上げている。

携帯ゲーム機

据置ゲーム機

  • Nintendo Entertainment System(NES、海外版ファミリーコンピュータ)→ヒョンデ・コンボイ(HYUNDAI COMBOY)- 1989年発売。筐体は北米・ヨーロッパ版のNESと同一であり、韓国と同じNTSC方式である北米向けのゲームソフトが使用できると推測される。よって日本版ファミコンとは互換性がない。
  • Super Nintendo Entertainment System(SNES、日本名スーパーファミコン)→ヒョンデ・スーパーコンボイ(HYUNDAI SUPER COMBOY)- 1992年発売。筐体形状及び放送方式(NTSC)が同じ日本版スーパーファミコン用ソフトが使用できる。(欧州版はPAL方式、北米版は筐体が異なるため使用できない。)
  • NINTENDO 64→ヒョンデ・コンボイ64(HYUNDAI COMBOY64)- 1997年発売。NTSC方式の日本版ゲームソフトが使用できる。NINTENDO64の発売初期の全世界における販売不振と、韓国での発売直後に起きたアジア通貨危機による韓国経済の大不況、そして前述の輸入規制の緩和(任天堂を含む日本企業の韓国への直接進出が可能になる状況)が重なり、1999年に現代電子産業は任天堂商品の輸入販売から撤退した。

互換アダプター

脚注

  1. ^ a b SKハイニックスが23日、2024年の売上高66兆1930億ウォン、営業利益23兆4673億ウォンの創業以来最大の実績を記録したと明らかにした。売上げは従来最高だった22年より21兆ウォン以上高い実績.. - MK
  2. ^ DRAM市場でSK hynixがSamsungを抜きトップに 25年Q1”. EE Times Japan. 2025年10月3日閲覧。
  3. ^ Inc, Nikkei (2024年8月24日). “NAND型フラッシュメモリーとは 大容量化しやすく”. 日本経済新聞. 2025年10月3日閲覧。
  4. ^ SKハイニックス、上半期にNVIDIAだけで11兆ウォン販売 | 亜洲日報”. japan.ajunews.com. 2025年10月3日閲覧。
  5. ^ アップル、iPhone 14のフラッシュメモリ供給先にYMTCを追加”. global-net.co.jp. 2025年10月3日閲覧。
  6. ^ 詳細 | 高度外国人材関心企業情報 - 高度外国人材活躍推進ポータル”. ジェトロ (2025年). 2025年10月3日閲覧。
  7. ^ HBM成功神話のSKハイニックス、メモリー最強者に跳躍する | 亜洲日報”. japan.ajunews.com. 2025年10月3日閲覧。
  8. ^ a b SKハイニックス 「高性能HBM」で果たした下剋上”. 東洋経済オンライン (2024年8月6日). 2025年10月12日閲覧。
  9. ^ 韓国ハイニックス、10億ドル資金調達で債権銀行と協議へ」。2006年2月21日、IT-PLUS。
  10. ^ 韓経:SKハイニックス「NANDを本格的に育成」”. 2018年5月18日閲覧。
  11. ^ Inc, Semiconductor Portal. “セミコンポータル/Semicon Portal” (jp). セミコンポータル/Semicon Portal. 2025年10月4日閲覧。
  12. ^ a b 【ベインキャピタルのPE共同責任者が明かす】キオクシア上場までの改革プロセス”. マールオンライン. 2025年10月4日閲覧。
  13. ^ 1.8兆円、韓国SK新工場不安”. 東京新聞 (2019年7月4日). 2019年7月13日閲覧。
  14. ^ SKハイニックスに燻る過剰投資の懸念”. 電子デバイス産業新聞 (2019年5月10日). 2019年7月13日閲覧。
  15. ^ SK hynix、日本にCMOSイメージセンサー開発拠点設置”. EE Times Japan. 2022年1月25日閲覧。
  16. ^ Inc, Nikkei (2025年3月7日). “韓国SK、CMOS画像センサー撤退 AI向け半導体に集中”. 日本経済新聞. 2025年10月4日閲覧。
  17. ^ インテル、SKハイニックスにメモリー売却 9500億円で”. 日本経済新聞 (2020年10月20日). 2021年2月27日閲覧。
  18. ^ 日経クロステック(xTECH) (2022年1月5日). “IntelがSK hynixにSSD事業売却、米Solidigm始動 | 日経クロステック(xTECH)”. xtech.nikkei.com. 2025年12月6日閲覧。
  19. ^ Lin, Ed. “Intel Received $1.9 Billion From Final Close of SK Hynix Deal” (英語). barrons. 2025年12月6日閲覧。
  20. ^ Lee, Yoolim (2025年7月23日). “SKハイニックス、4-6月利益と売上高は過去最高-AI需要追い風”. Bloomberg.com. 2025年10月12日閲覧。
  21. ^ SKハイニックス、HBM4の世界初となる量産体制構築を完了(韓国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース”. ジェトロ. 2025年12月6日閲覧。
  22. ^ a b 株式会社インプレス. “【福田昭のセミコン業界最前線】 逆襲のSK Hynix”. PC Watch. 2025年10月12日閲覧。
  23. ^ 日経クロステック(xTECH) (2023年8月21日). “生成AIブームを支える超高速メモリー、サムスン電子とSKハイニックスの競争過熱 | 日経クロステック(xTECH)”. xtech.nikkei.com. 2025年12月20日閲覧。
  24. ^ SK hynixがHBM3Eの量産を開始、NVIDIAのサプライヤー多様化で競争は激化”. EE Times Japan. 2025年12月20日閲覧。
  25. ^ https://catr.jp/companies/312f5/189460/settlements/e7fe7/298053
  26. ^ SK hynix Japan株式会社 第29期決算公告 | 官報決算データベース”. catr.jp. 2026年2月7日閲覧。
  27. ^ 対日貿易赤字が著しかった1980年代当時の韓国では「輸入先多辺化(多角化)品目制度」(1977年 - 1999年)により日本企業ブランドの家電製品を含む工業製品の輸入規制が行われていた。

関連項目

外部リンク


辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書

「SK Hynix」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。




以上の内容はhttps://www.weblio.jp/content/SK_Hynixより取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14