出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/15 13:46 UTC 版)
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フレーム下部に重りをとりつけたM52
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| 概要 | |
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| 種類 | 自動式拳銃 |
| 製造国 | |
| 設計・製造 | スミス&ウェッソン[1] |
| 性能 | |
| 銃身長 | 127 mm[2] |
| 使用弾薬 | .38スペシャル・ワッドカッター弾[1][2] |
| 装弾数 | 5+1発[1][2] |
| 作動方式 | シンプルブローバック[2] |
| 全長 | 219 mm[1] |
| 重量 | 1,160 g[1] |
S&W M52(英語: Smith & Wesson Model 52)は、アメリカ合衆国のスミス&ウェッソン(S&W)社が開発・製造した自動式拳銃[1][注釈 1]。回転式拳銃用の.38スペシャル・ワッドカッター弾を使用する、射撃競技用の拳銃である[1][4]。「S&W 38 ターゲット・オート」とも呼ばれる[2]。
M52の原型は、1960年代前半にアメリカ陸軍射撃訓練センターの要求によって開発されたM52A(またはM39-1)と呼ばれるモデルである[4][5]。
当時、回転式拳銃用の.38口径弾は理想的な競技射撃用弾薬とみなされており、これを利用する自動式拳銃が模索されていた[6]。M52AはM39をベースに、使用弾薬をアメリカ軍の開発した.38AMU(アーミー・マークスマンシップ・ユニット)弾に変更したモデルで、アメリカ軍からの大量発注を見込んでいたが、軍の訓練思想の変更により87丁しか生産されずに終わった[4]。
M52はこのM52Aの副産物的な性格を持つモデルで、.38スペシャル・ワッドカッター弾を使用する射撃競技用拳銃として開発され、1961年9月28日に発表された[4]。
設計はM39をベースとしているが、精密射撃用に特別に設計された太い銃身をもち、ロックするためのブッシングも調整可能な特別のものを採用している[1][6][5]。さらに、製造後に徹底した射撃テストと調整を実施し、50ヤード(45.72メートル)距離で5発が2インチ内に集弾するという基準を満たしてから出荷されることになっていた[6][4][5]。
M52は優れた精度を持ち、射手からも「.38マスター」との別名で呼ばれ高く評価された[1][4][5]。ビル・ブランケンシップを含む多くの著名な射手がM52を使用し、複数の世界選手権で優勝を果たしている[1][5]。
30年以上にわたって販売されたが、製造用の金型が摩耗したことや、競技射撃の人気が一定距離から時間内に的の中心を狙うブルズ・アイ競技からアクション重視のIPSC競技へと移っていったこと、ブルズ・アイ競技でも主流となる銃がM1911のカスタムガンに移っていったことから、1993年にM52はS&W社のカタログから外された[6][5]。