出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/03 05:21 UTC 版)
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レギオウィキ(ドイツ語: Regiowiki、地域ウィキ)は、ある特定地域に焦点を当てた、インターネット百科事典における形態のひとつ。従来の郷土誌などと違う点は、地域住民と運営者との双方向性を重視しながら共同で執筆するために、MediaWikiなどのウィキを用いているところである。
日本国内においても、同様の形態をとっているウェブサイトが存在し、ローカルペディア(和製英語: localpedia)と呼ばれる(「日本」節を参照)。
特にドイツで多く見られるウィキの形態で、都市を対象にしたものはStadtwiki(シュタットウィキ、都市ウィキ)とも呼ばれる。
レギオウィキの特徴は、特定の地域を部分的でなく、包括的に網羅しようとしているところにある。この姿勢によって、地域が抱く百科事典の編纂への関心が高められている。また、地域によっては郷土誌や地域誌が編纂されていないか、あっても情報の古いものしかない場合もあり、ドイツ・フュルトでの事例(FürthWiki)など、レギオウィキが郷土誌を代替する役割を果たしているケースもある[1]。
コンテンツについては、その地域に関係のあることがらであることはもちろんだが、特筆性についてはウィキペディアよりも低く設定されており、一歩踏み込んだ詳細な記述が可能である。また、ウィキによっては、厳格な中立性を求めず、執筆者による独自研究などの評価的あるいは主観的な記述も、一定の範囲内であれば許容している場合がある[2][3] 。
先述のように、ほとんどのウィキでMediaWikiが用いられており、ウィキペディアとインターフェースなどが共通している。このため、ウィキペディアとレギオウィキの両方で活動している執筆者もいる。
ライセンスにおいても、ほとんどのウィキがウィキペディアと同様にクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC)を採用している。ただしウィキペディアのライセンスはCC BY-SA(表示・継承)であるのに対して、NC(非営利)の条件を加えたCC BY-SA-NC(表示・継承・非営利)を採用しているレギオウィキもあり、コピーレフトであることは共通しているものの、ライセンスに互換性のないウィキも多い。
2003年7月、ドレスデンにおいて、ドイツ語のシュタットウィキが設立されたのが始まりである。これ以降、ドイツではおよそ50の都市や地域においてレギオウィキが形成されていった。
次第に閲覧者は、レギオウィキを、行政機関、買い物先、行楽地、イベントなど、その地域に関するさまざまなことがらについて素早く調べることのできる参考資料としても捉えるようになった[4]。
この運動はドイツ語圏の各地に広がっており、例えばオーストリアのウィーン市が公式に運営しているウィーン歴史ウィキは、世界的にも大規模なレギオウィキのひとつとして知られている[5]。
ドイツ語圏において、レギオウィキは新聞のように最新の情報を提供したり、記者会見に記者を派遣して取材報道を行うこともある。このことから、地方新聞との競合相手となりうると考えられている。
対して、新聞社が一定のジャーナリズムや情報の信頼性を確保したうえで、レギオウィキを運営するケースもある。オーストリアの有力紙ザルツブルガー・ナハリヒテンによる、ザルツブルク州に焦点を当てたSalzburgwikiはその一例である。
ドイツ語圏のレギオウィキやシュタットウィキに関するカンファレンスのシュタットウィキ・タージ(ドイツ語: StadtWiki-Tage、都市ウィキの日)が、FürthWikiの運営団体であるFürthWiki e. V.の主催で行われている。
なおシュタットウィキ・タージには、ウィキメディア財団の国別協会であるウィキメディア・ドイツがスポンサーを担っている[6]。
| 開催年 | 開催場所 |
|---|---|
| 2009年 | フルトヴァンゲン |
| 2010年 | カッセル |
| 2012年 | バート・ノイェンアール=アールヴァイラー |
| 2016年 | パッサウ |
| 2018年 | フュルト |
| 2023年 | ヴュルツブルク |
| 2025年 | テュービンゲン |
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この節には内容がありません。 (2026年1月)
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日本国内においては、ローカルペディア(localpedia)と称されることがあるが、ドイツ語圏でのレギオウィキほど盛んな運動ではない。以下に、レギオウィキあるいはローカルペディアに近い形態を取るウェブサイトを列挙する。