(RYDEEN から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/05 17:51 UTC 版)
| 「ライディーン」 | |||||||||||||
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| YMO の シングル | |||||||||||||
| 初出アルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』 | |||||||||||||
| B面 | コズミック・サーフィン | ||||||||||||
| リリース | |||||||||||||
| 規格 | 7インチレコード | ||||||||||||
| ジャンル | テクノポップ | ||||||||||||
| 時間 | |||||||||||||
| レーベル | アルファレコード | ||||||||||||
| 作曲 | 高橋幸宏 | ||||||||||||
| プロデュース | 細野晴臣 | ||||||||||||
| チャート最高順位 | |||||||||||||
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| YMO シングル 年表 | |||||||||||||
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『ライディーン』(雷電、RYDEEN)は、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の2枚目のシングル曲。1980年6月21日にアルファレコードから発売された。
「テクノポリス」と並ぶYMOの代表曲として挙げられる[1]。
元々のタイトルは江戸後期の伝説的な力士「雷電爲右エ門」から『雷電』と表記された。坂本龍一は「『雷電』には東海道五十三次のような浮世絵のイメージがあり、浮世絵が世界に影響を与えたように、自分達の音楽も世界に影響を与えることと重ね合わせた」と発言している。また、映画『スター・ウォーズ』を黒澤明監督が撮ったらどうなるか、が発想の起点だった。その為、途中で戦闘ゲームや時代劇風の馬が走る音が入る。このことは作曲者の高橋幸宏が著作で明かしている[2]。その後、細野晴臣が「アメリカで今『勇者ライディーン』[注 1]っていうアニメがヒットしているので、『ライディーン』にしちゃおう」という発言で「ライディーン」となった[3]。ただし『勇者ライディーン』の英語表記は『REIDEEN』であり、綴りは若干異なる。
無機的な表現とするためあえて抑制したつくりだった「テクノポリス」に対して、「ライディーン」は逆に盛り上がるように作られている。また、細野は「遊びながら、当時の自分達では作れるとは思っていなかったサウンドができ、非常に楽しいレコーディングだった」と回想している[3]。
イントロのコードは、高橋幸宏がすでにキーボードで考えていたもので、続きの部分は坂本が聞き取ったものである。坂本はその光景をはっきりと覚えているが、高橋は覚えていないという[3]。
メロディは、バーで高橋が鼻歌で歌っていたところを、坂本がメモに書き起こして作られたとされているが[4]、YMOの初代マネージャーであった日笠雅水は、高橋が家でキーボードで作ってスタジオに持ってきたと明かしている[5][6][注 2]。高橋によると、翌日アルファのスタジオのピアノでメロディを弾きながら坂本は「こんな音楽成立しない」という態度を全身から漂わせていたといい、坂本自身も「ドーレーミーで始まる曲などあり得ない」と考えていたとのこと[8]。
Aメロの音色は長年、アープ・オデッセイを使用して坂本が手弾きしたと言われていたが、藤井丈司の著書にて松武秀樹との対談においてトラックシートの表記やビブラートが掛かるタイミングと深さが同じことから、moogIIICでディレイ・ビブラートを設定し演奏していたと判明した[9]。イントロから終始、右チャンネルから鳴っている馬の蹄はmoog IIIcにフランジャーをかけたものである。リボンコントローラーが使用されていおり、フィルインなどで音高が変わる[9]。左チャンネルの「チッチキ チッチキ ...」というパーカッションには、ピンクノイズが使われている。
Cメロで聞かれる馬の蹄は細野が得意としていたサウンド・エフェクトで、コルグ PS-3100を使用している。
間奏のサウンド・エフェクトで聴かれる「ホワァー」という音は細野によるPS-3100、「ピュンピューン」という音は坂本によるアープ・オデッセイの音が使われている[10]。この部分は、立体音になっている。 ドラムの飛び跳ねるようなフィルは、高橋が影響を受けたビートルズのリンゴ・スターの叩き方をまねている。
1980年6月21日にアルファレコードより7インチレコードでリリースされた。B面の「コズミック・サーフィン」はアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』収録曲で、ライブ・アルバム『パブリック・プレッシャー』(1980年)からのライブテイクを収録しているが、司会者のMCを丸ごとカットして演奏開始2秒前(演奏は3秒から始まる)の歓声からフェードインで始まっている。
本作のミュージック・ビデオはメンバー3人が演奏する姿と、キーボードを弾く手元のみを写すシーン、キーボードにエフェクトを掛けた映像、3人が銃撃戦を行うシーンとで構成されている。ミュージック・ビデオ集『COMPUTER GAME』(1983年)にVHSで初収録され、『YMO Giga Clips』(1998年)にて初DVD化された[11][12][13]。
| 全編曲: イエロー・マジック・オーケストラ。 | |||
| # | タイトル | 作曲 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1. | 「ライディーン」(RYDEEN) | 高橋ユキヒロ | |
| 2. | 「コズミック・サーフィン」(COSMIC SURFIN') | 細野晴臣 | |
| No. | 日付 | 国名 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1980年6月21日 | 日本 | アルファレコード | 7インチ | ALR-701 | 15位 | |
| 2 | 1982年 | イギリス | アルファレコード | 7インチ | ALFA 2145 | ||
| 3 | 1993年7月21日 | 日本 | アルファレコード | 7インチ | ALKA-2 | - | 『YMO ANALOG SINGLE BOX』収録 |
| 4 | 1993年9月21日 | 日本 | アルファレコード | CD | ALDA-92 | - | 『CUBIC - YMO CD Single BOX』収録 |
| 5 | 2003年 | 日本 | アルファレコード | CD | AR-GO13 | - | タイムスリップグリコ「青春のメロディー」付録 「ライディーン」1曲のみ収録 |