出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 06:24 UTC 版)
| 開発元 | Translate.org.za |
|---|---|
| 最新版 |
2.8.2 / 2017年9月15日
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| リポジトリ | |
| 対応OS | クロスプラットフォーム |
| 種別 | 翻訳支援ツール |
| ライセンス | GPL |
| 公式サイト | translate.sourceforge.net |
Pootle は翻訳画面を備えたオンラインの翻訳支援ツールである。ツールは Python で書かれた自由ソフトウェアであり、2004年から Translate.org.za において開発、リリースされている。元々は WordForge プロジェクトの一部であったが、現在は Translate.org.za でメンテナンスされている。
Pootle はフリーの翻訳支援ソフトウェアからの利用を想定しているが、それに限定されてはいない。また、文書の翻訳よりもソフトウェア・アプリケーションの GUI の国際化を行うことを目的として開発されている。Pootle は翻訳作業に関わるファイルの処理に Translate Toolkit を内部で利用している。Translation toolkit を使うことで、Pootle を使ってオフラインで Mozilla Firefox や OpenOffice.org の国際化を行うことができるようになっている。Pootle は翻訳メモリの機能を持っており、また用語の用法の管理や翻訳目標の設定、ユーザー管理ができるようになっている。
Pootle は、翻訳作業の様々な局面で利用することができる。もっとも単純には、サーバーにある翻訳文の統計データを表示することができる。これにより他のユーザーに修正案を示したり、翻訳を修正してレビューに回したりでき、一種のバグ・レポート管理システムとして使うことができる。また多数の翻訳者に担当を割り当てることができ、さらにオフラインで行われた翻訳をまとめ、翻訳作業全体のワークフローを管理することができる。
Pootle は、Translate.org.za で始まった CATIA プロジェクトで David Fraser が開発したものが元になっている。それから Translate.org.za 内のいくつもの Translate@thons で使われていたが、2004年12月に最初の公式リリースが発表された。
Pootle という名前は PO-based Online Translation / Localization Engine の略だが、BBC の子供番組 The Flumps に出てくるキャラクタと同じでもある。
Translate.org.za からは様々なバージョンがリリースされたが、2006年に オープン・ソサエティ財団 および International Development Research Centre による WordForge プロジェクトでも開発が行われた。これにより XLIFF 形式がサポートされ、翻訳作業のワークフロー全体を管理するしくみが整備された。これらの機能はバージョン 1.0 で採用された。
Pootle は OpenOffice.org[1]、OLPCプロジェクト[2]、その他[3]で利用されている。また Mozilla プロジェクトの翻訳インフラを構築しているVerbatim project でも基盤として採用されている。
Pootle は Translate Toolkit を使ったウェブ・アプリケーションとして設計された。翻訳作業で使うファイルは直接操作され、内部で特にデータベースを使っているわけではない。それが動作速度のボトルネックとされることがあるが、Pootle の設計方針は、既存のファイルを用いて翻訳および管理を行うことを目指しており、翻訳作業に関わる情報は文書として管理されるよう設計された。
Pootle の開発は、既存のソフトウェアを置き換えるためではなく、それまでにない機能を実装することを目指して行われた。そのため Pootle はバージョン管理システムを使って翻訳者の行った作業を直接、管理しているプロジェクトに反映させる。
Pootle は自由ソフトウェアであり、これの利用に当たっては独自に Pootle サーバーを用意してローカルで運用しても構わない。
Translate Toolkit により、Java や Mozilla の .properties、OpenOffice.org の SDF、HTML、プレーンテキスト、XLIFF、gettext の PO ファイルを扱うことができる。
Pootle それ自体は gettext の PO ファイルと XLIFF に対応している (バージョン 1.0 以降)。