出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/10 15:43 UTC 版)
| 種別 | パルスドップラー・レーダー |
|---|---|
| 目的 | 火器管制(捕捉・追尾) |
| 開発・運用史 | |
| 開発国 | |
| 就役年 | 1992年 |
| 送信機 | |
| 形式 | 進行波管(TWT) |
| 周波数 | Xバンド(8~18/20 GHz) |
| 送信尖頭電力 | 10 kW (最大) 1 kW (平均) |
| アンテナ | |
| 形式 | プレーナアレイ型 |
| 直径・寸法 | 60 cm径 |
| 方位角 | +/- 60° |
| 仰俯角 | +/- 60° |
| その他諸元 | |
| 重量 | 150 kg |
PS-05/Aは、スウェーデンのエリクソン・ラジオシステムズ社(現エリクソン・マイクロウェーブ・システムズ社)が開発したパルスドップラー・レーダー。主として戦闘機の火器管制レーダーとして用いられる[1][2]。
本機は、スウェーデン空軍の次期戦闘機(後のJAS-39)への搭載を想定して、1980年代初頭より、イギリスのフェランティ社(現GEC マルコーニ社)との協力のもと開発が着手された。1987年には試作機をサーブ 37 ビゲンに搭載しての運用試験が開始された[3]。
設計にあたっては、フェランティ社がシーハリアーFA.2艦上戦闘機向けに開発していたブルーヴィクセンが参考とされており、アンテナの作動機構やレーダー信号処理装置の技術が導入されている[4]。
レーダー信号処理装置(RPU)、励振/受信機(EXR)、送信機、電力増幅器、アンテナ部の5つの列線交換ユニットから構成されている[5]。各部の重量は、レーダー信号処理装置が23 kg、励振/受信機が32 kg、送信機と電力増幅器が73 kg、アンテナ部が25 kgであった。レーダー信号処理装置には、従来はブルーヴィクセンと同じく再プログラム可能なD80プロセッサが用いられていたが、Mk.3より、MASC(Modular Airborne Computer System)に更新された[2]。アンテナは炭素繊維を用いたプレーナアレイ型である[1]。
本機は、多彩なPRFおよび波形に対応している[2]。
これらを組み合わせることで、動作モードも下記のように多彩なものとなっている[2]。
またMk.4では、信号処理能力の向上に伴って合成開口レーダー(SAR)モードにも対応し、高解像度の地形イメージを構成できるようになった。
なお、AMRAAMおよびミーティア視程外射程ミサイルに対する中間誘導能力も備えているほか、戦術情報データリンク・システム(TIDLS)が組み込まれており、TADIL-Jに参加することができる。メーカー公表の平均故障間隔(MTBF)は170時間だが、実際には250~300時間と言われている。