出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/08 13:11 UTC 版)
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| 別名 | USAC NetGLOBE9000III |
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| 開発元 | 富士通 |
| 種別 | オフィスコンピュータ |
| 発売日 | 2000年5月[1] |
| 販売終了日 | 2018年3月 |
| OS | ASP |
| CPU | Intel Pentiumシリーズ |
| 前世代ハード | GRANPOWER 6000 (GP6000シリーズ) |
| 次世代ハード | Cloud Service for オフコン (エフサステクノロジーズが提供するIaaS型のクラウドサービス) |
PRIMERGY 6000(プライマジー6000)は、富士通がかつて販売していたオフィスコンピュータ(オフコン)の名称。CPUにインテルのPentiumシリーズを採用。2000年5月に発表され[1]、2018年3月末で販売が終了した。販売パートナーの内田洋行が使っていた商品名はUSAC NetGLOBE9000III。
FACOM Kシリーズ(K-200シリーズ,K-600シリーズ,K-6000シリーズ)[2]、GRANPOWER 6000(GP6000シリーズ)[3]の後継となるオフコン。上位互換性が高いので、FACOM Kシリーズからのユーザーが永い間蓄積してきた経営資産を、オープンシステム等で再構築(レガシーマイグレーション)するよりは容易に継承することが可能。GP6000シリーズ以降はインテルCPUを採用するなど、低コスト化を図っている。また、オープンシステムとの親和性もあり、Javaなどオープン系ソフトウェアの動作、企業間の電子データ交換(eコマース)や携帯機器にも対応したWebコンピューティング機能、電子帳票のメール自動配信機能など、現在の業務システムに求められるソリューションも提供されている。なお、オープンシステム(特にWindowsサーバ)と異なり、ウイルス感染などのセキュリティ上のリスクは非常に低い。
オペレーティングシステム (OS) として ASP (FACOM Kシリーズの中盤までは CSP)が動作し、主要言語は COBOL G (SQLに対応した富士通のCOBOL互換言語)。なお、COBOL GとJavaのプログラム間でデータ連携もできる。
Oracle等の他のRDBMSとの連携を図るため、PRIMERGY 6000はRDBMSとしての側面も持っている。Symfoware6000と呼ばれるPRIMERGY 6000のOSの中核部分に統合されているRDBMSを利用することができた。IBM iにおけるDB2 for IBM iと同様の関係である。Symfoware6000は、かつてのFX-RDB、RDB/6000の後継機能にあたる。尚、Symfoware Serverとは、コマンド体系など共通面も多い。但しPRIMERGY 6000には「1フィールドに全角文字と半角文字が混在できない」「文字コードに富士通独自の JEF を採用している」などの仕様があるため、他のRDBMSとの親和性が高いとは言い難い。
システム管理者のコンソールにはFMGシリーズ(かつてのK-10シリーズ[4],K-100シリーズ)、利用者はFMGシリーズ、Kシリーズ端末エミュレータ(Windows上で動作する端末エミュレータ)、Webjet(ウェブブラウザ上で動作する端末エミュレータ)、MeFt/Web Pro(Webアプリケーションフレームワーク)などを用いる。
なお、富士通のIAサーバの冠ブランドであるPRIMERGYを掲げているが、PRIMERGY 6000とPRIMERGY(富士通のPCサーバ)の間には、動作互換性はない。
2014年4月から富士通のデータセンター上でオフコン用OSであるASPでの動作環境をエミュレーションするIaaS型のクラウドサービス「FUJITSU Cloudオフコンサービス」(現在の「Cloud Service for オフコン」)を開始した[5]。
2018年3月、PRIMERGY 6000シリーズが販売終了。以降、富士通からは上記のクラウドサービスを後継サービスとして案内している。
2023年3月、PRIMERGY 6000シリーズの最終モデルであるPRIMERGY 6380B/6580B/6780B/6980Bの富士通によるメーカー保守が終了した[6]。
2024年4月、PRIMERGY 6000シリーズの後継となる「Cloud Service for オフコン」のサービス提供元が、富士通からエフサステクノロジーズに移管された。
2025年3月、PRIMERGY 6000シリーズの後継となる「Cloud Service for オフコン」を2026年3月に販売終了、2031年年3月にサービス提供終了すると発表[7]。
富士通のオフコンは、2007年3月に販売終了したPRIMERGY 6000/50まで、長らくMOが標準で本体に内蔵搭載されてきたが、2006年11月に販売開始したPRIMERGY 6000/60からはDVD-RAMドライブが標準で本体に内蔵搭載された代わりに、MOドライブは本体に内蔵搭載されなくなった。富士通は同時期にMOドライブの製造を打切り、さらに2012年3月にMOドライブのサポートも打切っている。また、PC用の富士通製MOドライブは、Windows 7以降の動作サポートをしていない。 かつて、PRIMERGY 6000では、MOへデータを保存する運用が一般的であったため、大量のMOデータを抱えるユーザーも少なくない。現在、MOへ保存したデータを参照するには、富士通製MOドライブとWindows Vista以前の古いPCを中古市場などで調達して移行作業する等の、不便な運用を余儀なくされている。
現在、富士通のオフコンのフロッピーディスクは、DOS形式が採用されているが、かつてのFACOM Kシリーズでは、メインフレームとの互換性のため、IBM形式が採用されていた。 かつてのFACOM Kシリーズで保存したIBM形式フロッピーディスク上のデータは、そのままでは、PRIMERGY 6000では読取不可能である。なお、PCにて「F*TRAN」(富士通製のフロッピーデータ変換ソフトウェア)等を用いてDOS形式に変換すれば、PRIMERGY 6000で読取することは可能である。
2005年9月5日の午後3時に、OS「ASP」のV15かV16を搭載した PRIMERGY 6000(GRANPOWER 6000)が一斉にフリーズする事態が発生した。翌日以降も午後3時になると毎日フリーズする、基幹系システムとしては前代未聞の深刻な不具合であった。[8][9]PRIMERGY 6000 は、かつてよりユーザー側で修正パッチをダウンロードし適用する方法をとらず、PRIMERGY 6000 についての知識を持つSEかCEが修正パッチを適用する方法をとっていたため、緊急時に一斉に対応することが難しく、結果的に障害発生より丸一日経過しても復旧できなかったユーザーも多数存在した。なお、この障害とは別の修正パッチを適用していたサーバにはこの障害は発生しなかった。かつて、オフコンはユーザインタフェースが扱いにくいなどの欠点がある反面、PCサーバやUNIXサーバなどのオープンシステムとは比較にならない程、堅牢性と信頼性が高い利点がある、と言われていた。しかしこの不具合の発生により、オフコン全般に対する評価が大きく揺らぐことになった。
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