出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/28 07:40 UTC 版)
OpenDoc(
「オープン」が付くことから分かるように、公開された技術である。このOpenDoc に協賛したIBM、ノベルをはじめとする各社がコンポーネント・インテグレーション・ラボラトリーズ[1]を組織し、Windows版、OS/2版を開発したが、ほとんど活用されることなく姿を消した。OpenDocを使用したものとして、ウェブブラウザやメールクライアントなどを統合したAppleのCyberdogがある。また、クラリスワークス(後のAppleWorks)や Netscape Navigator もOpenDocに対応する計画があった。
Appleは、OpenDocを開発する前に「発行と引用」[2]を開発していた。これは、同機能に対応したワープロソフトなどで作成した書類を発行すると、ほかのアプリケーションで作成中の書類にほぼそのままの形で引用することができるというものであった。これはクリップボードとは違い、引用後に発行側のデータを編集すると引用側にも反映される。同機能に対応した代表的なアプリケーションにNisusWriterやEGWORD、Actaなどが挙げられる。
OpenDocは大きくわけて、従来のアプリケーションに当たるパートエディタと、エディタが提供するパート、作成されたドキュメントからなり、基本的には以下の手順で作成していく。
※コンテナパートでないとほかのパートを含むことはできない。
OpenDocは設計上大きな問題はなく、技術面に否定的な要素は見当たらない。にもかかわらず普及を果たせなかった背景には、幾つかの大きな問題があった。
2007年、ファイルメーカー社(現・クラリス)がMac OS X v10.5向けに "Bento" という個人向けデータベースソフトを発表、2008年には正式版を発売開始した。様々なファイルをCSV形式に変換してデータベースに読み込み、iCalに登録されているスケジュールや、アドレスブックに登録されているアドレスと関連づけて検索できるというもので、OpenDoc より限定されたコンセプトであるが、OpenDoc との技術的関連が取り沙汰されている。
また System 7.1 以降 OpenDoc 以前からの機能として、あらゆる文書ファイルに「ひな形」という属性が用意されている。この機能は macOS でも残っており、Finder の「情報を見る」から設定できる。 ひな形に設定したファイルは以降文書テンプレートとしてのみ機能する。(通常はファイルを直接編集することはできず、例えば「開く」操作を実行すると、テンプレートをベースにしたファイルが新規に作成される)。 このテンプレート化の容易さにより、ドキュメント中心の作業が一応可能になる。
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