出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/21 16:37 UTC 版)
| 本社所在地 | H4A カナダ ケベック州 モントリオール 北緯45度28分35.4秒 西経73度37分20.7秒 / 北緯45.476500度 西経73.622417度座標: 北緯45度28分35.4秒 西経73度37分20.7秒 / 北緯45.476500度 西経73.622417度 |
|---|---|
| 設立 | 2002年 |
| 業種 | ソフトウェア業 |
| 事業内容 | 音楽処理ソフトウェアの開発・制作 |
| 代表者 | Eric Nolot(CEO) |
| 関係する人物 | ベルナール・トレリ(英語: Bernard Torelli)、エリック・パーシング(英語: Eric Persing)、Eric Nolot、MaxenceGrandidier |
| 外部リンク | http://nomadfactory.com/ |
Nomad Factory (ノーマッド ファクトリー)は、デジタル音声処理に、60年代、70年代のアナログ音響機器のフレーバーを加えることを目指して、2001年にフランスのギタリスト、作曲家、レコーディング・エンジニア、プロデューサーのBernie Torelliこと、ベルナール・トレリが開発を開始、2002年にインターネットでプラグインを販売するためにカナダのモントリオールに設立した会社である[1]。
Nomad Factoryは、2001年、創業者のベルナール・トレリが働くアメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴのTrack Star Studiosにおいて、自身が使用する目的で個人的に開発を行なっていた現在のBlue Tubes Bundleのベータ版とも言えるソフトウェアから始まった。
スタジオ利用者がそのサウンドを高く評価し、ベルナール・トレリは入手方法を何度も尋ねられた事から、2002年にインターネットによる販売を開始、その後ベルナール・トレリはエンジニアを続けながら各種DAWで動作するプラグインソフトウェアを主に開発していた。
また、Spectrasonics社のソフトウェアインストゥルメント内のエフェクター部分の開発も担い、そのアルゴリズムやコードは現行製品でも利用されている。
日本においては日本法人のMedia Integration, Inc.(メディア インテグレーション)が販売や登録、サポートなどの業務を行っている[2]。
2016年1月18日、ベルナール・トレリが悪性腫瘍が原因で逝去[3]。ソフトウエアの開発を、バーニーの大学院助手であるMaxenceGrandidierとPlugiveryDistribution社が、販売をPlugiveryDistribution社がを引き継いだ[4]。
DAW等で使用するプラグインエフェクターの多くは音声を処理する際にレイテンシが発生する。
しかし、NomadFactoryのプラグインエフェクターは一部を除きレイテンシなく処理を実行できる。
これは、録音時のプラグインの掛け録りや録音時のモニター音声の処理、ライブ演奏の処理など、そのメリットを享受できる使用用途が広い事も意味する。 2025年5月24日現在、レイテンシが発生するプラグインとその遅延時間[5]は以下の通りである。
1.4ms
1.4ms
Retrology E-Tone Bundle、及び、Integral Studio Pack IIIに含まれる製品。
Rock Amp Legendsを除いて32bit 44.1kHz〜96kHz
Rock Amp Legendsは32bit 44.1kHz、もしくは、48kHz
Analog Studio Rack、Bus Driver、Drum Tools、Garbage LSDの4製品は、
64bit 44.1kHz〜96kHz
64bit 44.1kHz〜384kHz
Nomad Factory(Plugivery)は2019年9月13日に2020年第一四半期に大規模アップデートが行われ、最新のプラットフォームへの対応と現行ユーザーへの無償アップデート、及び新製品のリリースがあることを発表した。[6]しかしCovid-19のパンデミックなど様々な影響を受け、開発は遅延し、2022年6月現在、大規模アップデートは行われていない。この件に関し、Plugivery、及び、Don't Crac[k]のCEOのEric Nolotが、Don't Crac[k]のメーリングリストにて、開発が継続されていること、2022年1月10日に一部インストーラーとAuthorizerを更新し、現行製品で発生していたインストール、及びActivationの不具合を解決した旨を公表した。[7]この時点で正式に対応が発表されたOSはWindows 11、及び、macOS Montereyである。しかし、VSTの対応バージョンは2、mac版はRosetta経由での対応の為、ユーザーからは、VST3、及び、Apple Siliconへのネイティブ対応を求める声が多い。また、BBESonic SweetV4以降ととStomp Boardは、BBE Sound Inc. Audio Plug-insのwebページが新たに開設され、Plugivery社が引き続きサポートを行う旨が発表されえた。[8]しかし、日本国内代理店のメディアインテグレーションではBBE SONIC SWEET–OPTIMIZED–(V3に相当)と、Stomp Boardの前身にあたるStomp Wareの記載しかなく、最新バージョンの国内取り扱いに関しては2022年時点では不明である。[9]2022年8月30日、80's Spacesが80's SpacesV2としてNomadFactory初のVST3、及び、Apple Siliconへのネイティブ対応製品としてリリースされた。2022年10月27日、パブリックベータテストを開始した。[10]
2025年5月24日にはAnalog Mastering Tools、British Bundle、Magnetics Bundle v3、Retro EQs Bundleが、2026年2月18日にはBlue Tubes Bundle V4が、VST3、及び、Apple Siliconへのネイティブ対応を果たし、少しずつではあるがバージョンアップ作業継続されている様である。
一部を除くNomadFactory製のプラグインのほとんどが収録された同社最大のバンドル製品プラグイン総数は51種に及ぶ。
真空管のフレーバーを加味したマスタリング用エフェクトバンドル。
2024年リリースのV2よりWindows、Mac環境でのAAX Native、VST3、Mac環境でのAU3、Mシリーズプロセッサへネイティブ対応した。
多くの音楽スタジオで愛用されたアナログコンソールやエフェクターに着想を得たエフェクトバンドル
BernieTorelliが最初に手掛けた12AX7真空管の特性をモデリングして設計されたエフェクトバンドル3種とチャンネルストリッププラグインを統合したバンドル。
BernieTorelliが最初に手掛けた12AX7真空管の特性をモデリングして設計されたダイナミクス系エフェクトバンドル。
BernieTorelliが最初に手掛けた12AX7真空管の特性をモデリングして設計されたアンプ、ディレイ、モジュレーション系エフェクトバンドル。
BernieTorelliが最初に手掛けた12AX7真空管の特性をモデリングして設計されたイコライザー系エフェクトバンドル。
音楽スタジオで人気のあった英国製ミキシングコンソールのイコライザー、バスコンプレッサーに着想を得たプラグイン。 2024年リリースのV2よりWindows、Mac環境でのAAX Native、VST3、Mac環境での、AU3、Mシリーズプロセッサへネイティブ対応した。
Neve 2254から着想を得て作成されたマスターコンプレッサー、リミッター。[11]
Neve 1081から着想を得て作成されたビンテージイコライザー。[12]
音楽制作で必要な音声処理を幅広く、軽量、シンプルなUIで提供するために開発されたプラグインバンドル。
音楽制作で基本となるエフェクトを解りやすい独自のUIとパラメーターで音作りに集中できる利便性に焦点を置いたプラグインバンドル。
Nomad Factory独自の技術、発想でサウンドの質感や空気感を操作するためのプラグインバンドル。 2024年リリースのV2よりWindows、Mac環境でのAAX Native、VST3、Mac環境での、AU3、Mシリーズプロセッサへネイティブ対応した。
ハーモニックエキサイター、及び、サブジェネレーター、ステレオエンハンサー。
テープシミュレーター
スタジオワークで人気のある3種類のハードウェアEQに着想を受けて作成されたプラグイン3種をまとめたバンドル。
以前は単体購入かIntegralStudioPackに収録される形でしか購入できなかったが、バージョン2のリリースとともに、バンドル購入できるようになった。 2024年リリースのV2よりPulse-Tec EQs v2と、All-Tec EQs v2がWindows、Mac環境でのAAX Native、VST3、Mac環境での、AU3、Mシリーズプロセッサへネイティブ対応した。 その後、2025年5月24日にはMotown Music & Filmの後継となるMotown EQs v2がバンドルに追加され、バンドルのライセンス保有者には無償で提供された。
PULTEC(Pulse Techniques, Inc.)HLF-3、EQP-1A、及び、MEQ-5から着想を得て作成されたイコライザー。[13]
ALTEC(Altec Lansing Technologies, Inc.)9067、9063、及び、9062/73から着想を得て作成されたイコライザー。[14]
1960年代~1970年代のモータウンレコーズの最初の本社兼レコーディングスタジオであるヒッツヴィルUSAのエンジニアMike McLeanが制作したイコライザーに着想を得た7バンドのイコライザー。
英国製のマスタリングコンソールに着想を得て作成されたプラグイン2種をまとめたバンドル製品。
後にBritish BundleのBritish NEQ-1972に統合される形でディスコンとなった。
NomadFactory製品で唯一ディスコンとなった製品ではあるものの、NEQ-1972で概ね同じ音作りが可能である。
Nomad FactoryとMoReVoXのコラボレーションで制作されたリバーブプラグイン。
80年代に人気のあった、YAMAHA SPX90II、AMS RMX16、Eventide H3000、Lexicon200,224,480L,PCM60もしくはPCM70のインパルスレスポンスが使用されている。
2022年リリースのV2よりWindows、Mac環境でのAAX Native、VST3、Mac環境での、AU3、Mシリーズプロセッサへネイティブ対応した。 また、2024年の2.4.0アップデートにより3モデルから50のインパルスレスポンスが新たに搭載され、より豊富なリバーブ表現ができるようになった。
API500モジュールから着想を得たイコライザー、コンプレッサー、ゲート、エキサイター、真空管プリアンプなどのモジュールを自由に組み合わせてチャンネルストリップを構築できるプラグインエフェクト。
メインモジュールは単体のプラグインとしても起動が可能。
他のBlue Tubesシリーズ同様、NomadFactory独自の12AX7真空管モデリング技術を利用して設計されたチャンネルストリッププラグイン。
インプット、アウトプットゲイン、真空管サチュレーター、ゲート、コンプレッサー、4バンドイコライザー、ハイパス、ローパスフィルター、リミッターが一つのプラグインで利用できる。
Lexicon 480LのAmbianceパッチに着想を得て制作されたプラグインエフェクト。
60年代に音楽スタジオなどに広く使用されていた光学式のコンプレッサーの特性に、独自の真空管モデリングを組み合わせたプラグインエフェクト。
UIに MODEL 1176 LA2 と在るが光学式でアタック、リリース固定のLA2Aとスレッショルド固定でレシオがボタン選択式の1176の操作体系から着想を得たと思われる。
ドラム、パーカッションなどの打楽器やアタックの強い楽器の音作りに特化したプラグインエフェクト。
キック、スネア、タム、ハイハット、オーバーヘッド、ドラムセット全体など、あらかじめ特化したプリセットが用意されていて、迅速に音作りができるように設計されている。
6種類のモードをもったフィルター、ディストーション、ビットクラッシャー、サンプルレートリデューサー、ノイズジェネレーター、リングモジュレーション、アンプモジュレーション、コンボリューションリバーブ、スペクトラル・ロスEQ、コンプレッサーなどの複数のエフェクトを組み合わせ、変調して複雑なサウンドを作り出すマルチエフェクター。
65種類の様々なエフェクトを4つずつ、4パートの計16個同時に使用することが可能なマルチエフェクター。
また、各パートを直列、並列に組み合わせて複雑なシグナルチェーンを作れることと、MAGMA内で他社製のVSTエフェクトを使用することができる為、プラグインフォーマットのラッパーとしても利用できる。
1960年代~1970年代のモータウンレコーズの最初の本社兼レコーディングスタジオであるヒッツヴィルUSAのエンジニアMike McLeanが制作したイコライザーに着想を得た周波数ポイントの違う固定7バンドのイコライザーRetro Music-ToneとRetro Film-Toneのバンドルであったが、2025年5月24日に二つの製品を統合して、各バンドの周波数を二種類から選択できるようになった、Motown EQs v2としてWindows、Mac環境でのAAX Native、VST3、Mac環境での、AU3、Mシリーズプロセッサへネイティブ対応した形で刷新された。
NomadFactoryとJimmy Crespoの共同開発で制作されたギターアンプシミュレーター。
英国や米国の名機と呼ばれるギターアンプのインパルスレスポンスを使用して、アンプサウンドを再現している。
Spectrasonicsのソフトウェアシンセサイザーのエフェクター部分の開発を担当。
Don't Crac[k](後のPlug&Mix)のソフトウェアエフェクターのフレームワークの開発を担当。
Plug&MixのソフトウェアエフェクターPro Seriesの開発。