Mac OS 8とは、Apple Computer社が開発したMac OSのバージョンのうち、1997年に発表されたバージョンのことである。
それまでのMac OSと比べて、Mac OS 8では、ファイル管理アプリケーションであるFinderが高速化され、マルチスレッド処理に対応したことによってファイルのコピーや削除を行いながら同時に他の操作を行えるようになった。他にも、ポップアップメニューのタブ表示や、インターネット関係機能の強化などが図られている。
当初、Copland(コープランド)の開発コード名で開発が進められていた新OSがMac OS 8となる予定だったが、Coplandの製品化は途中で見送られ、その代わりにMac OS 7.7として開発されていた製品がMac OS 8として製品化された。その後1999年にはMac OS 9が、2001年にはMac OS Xがリリースされている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/22 00:08 UTC 版)
| Mac OS 8 | |
|---|---|
| Classic Mac OS ファミリー | |
| 開発者 | |
| Apple Computer | |
| ウェブサイト | N/A |
| リリース情報 | |
| リリース日 | 1997年9月26日 [info] |
| ソースモデル | クローズドソース |
| ライセンス | プロプラエタリ |
| カーネル型 | モノリシックカーネル |
| 先行品 | 漢字Talk 7.1, Mac OS 7.6 |
| 後続品 | Mac OS 9 |
| サポート状態 | |
| 終了 | |
Mac OS 8(マック オーエス エイト)は、 Apple Computer(現在:Apple)により1997年9月26日にリリースされたオペレーティングシステム (OS) である[1]。 漢字Talk 7.1以来、約5年ぶりとなるOSの最大規模な更新である。新機能の多くは、元々はより野心的なOSとして知られ失敗したCoplandプロジェクトの技術開発からもたらされたものである。1997年当時、Mac OS 8は、米国で最初の2週間のうちに120万本販売され、最も成功しているソフトウェアリリースだった[2][3]。
|
この節の加筆が望まれています。
|
Coplandは1994年3月に初代Power Macintoshシリーズと共にAppleの次世代OSとして発表された[4]、本来System 8となるはずだった開発プロジェクトのコードネームである。PowerPCネイティブのOSであり、マイクロカーネルやインテリジェント・エージェント、そしてGUIのテーマを変更出来るアピアランス・マネージャ、ハードウェアの抽象化、Finderにはデータベースの統合が図られていた。Coplandの後継はGershwinと呼ばれ、メモリ保護や完全なプリエンプティブ・マルチタスクを実現するとされた。Coplandは、完全に書き換えられたMac OSとなり、Appleは、僅か1年でリリースすることで、Microsoft Windows 95に対抗するつもりであった。
しかし、Coplandの開発は遅れ、リリース予定は度々延期された。最初は1995年末へ、それから1996年、1997年へと計画は後ろへズレて行った。プロジェクトの継続的なスケジュールの遅れにより、Appleの重役達は、約500人の開発者と25億ドルもの予算を費やすことを強いられた。その間に、CEOや開発責任者も交代し、1996年8月、前月就任したエレン・ハンコックCTOにより、Coplandプロジェクトは凍結され、Apple社外のOSを検討することが発表された。
その結果、AppleはNeXTを買収し[5]、Mac OS X開発へと繋がった。
1997年1月のMacWORLD Expo/San Franciscoにて、当時のギル・アメリオCEOは、Coplandのリリースを中止したが、開発された機能は、半年ごとに追加して行くことを発表し、Mac OS 7.6をリリースした[6]。その半年後に、Mac OS 8.0がリリースされることとなった。
|
この節の加筆が望まれています。
|
開発コード名Tempoとして開発されたMac OS 8.0は、米国では1997年7月26日に、日本では日本語版が1997年9月26日にリリースされた。サードパーティへの最後のライセンスとして1998年7月まで、UMAXに供給された[7]。
主要な改良点や新機能として、プラチナアピアランス、PowerPCネイティブのマルチスレッド対応Finder、ユーザインターフェイスのカスタマイズ強化などがある[8][9][10]。
|
この節の加筆が望まれています。
|
Mac OS 8.1は、米国では1998年1月19日に、日本では日本語版が1998年2月18日にリリースされた[11]。Mac OS 8.0ユーザには無償でアップデータが配布された。68040搭載機対応では最後のMac OSである。信頼性とパフォーマンスの改善に主眼が置かれたアップデートである。新しいファイルシステムとしてHFS Plusが初めて採用され、大量のファイル、巨大なファイルサイズやより大きな容量のHDDがサポートされた。Microsoftとの提携により、Netscape Navigatorに代わりInternet Explorer 3が標準アプリケーションとして設定されている[11]。
|
この節の加筆が望まれています。
|
Mac OS 8.5は、1998年10月17日に初めて世界同日に各国語版が発売された[12]。日本では、発売時に当時の原田永幸社長がシャーロック・ホームズの扮装を行い秋葉原を訪れた[13]
動作機種は、PowerPCを搭載したもののみとなった。発売直後にMicrosoft Office 98や日本語入力プログラムでの不具合を修正するMac OS 8.5 アップデートが配布された[14]。
|
この節の加筆が望まれています。
|
1998年12月21日リリース。以下の不具合の修正と改善[17]。
|
この節の加筆が望まれています。
|
1999年5月10日にリリースされたMac OS 8.6では、マルチプロセッシングサービス2.x以降の開発者APIを使用して、プリエンプティブタスクを処理するMac OSナノカーネルのサポートが追加された。 このアップデートにより、PowerBookのバッテリ寿命が改善され、Sherlock 2.1が追加された。 8.5および8.5.1に対するこの無料アップデートは、より速くて安定しており、スタートアップ画面の一部としてOSバージョンが表示される最初のMac OSだった。 しかし、プロセスの分離はまだなく、システムは依然としてプロセス間で協調的なマルチタスキングだったが、マルチプロセッシングサービスには、ブルータスクで実行する部分があり、それを認識しない全てのプログラムを実行するタスク、および唯一のタスクが68kのコードを実行できた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 08:46 UTC 版)
本来 "Mac OS 8" と呼ばれるはずだった "Copland" のFinderに予定されていた機能が多く流用され、大幅な進化を遂げたバージョン。全面的にマルチスレッド化がなされ、ファイルのコピーを複数行いながらゴミ箱を空にする、といった並行作業が可能になった。また、システム全体でのプラチナアピアランス採用に伴い、アイコンデザインが立体的なものに変更されたり、リスト表示で罫線が描画されるようになるなど、全面的なデザイン変更が行われた。Finder自体のアイコンも、従来の一体型Macintoshアイコンに、Mac OSのロゴである顔マークが付いたものに変更された。macOSにおいてFinderのアイコンがClassic Mac OSの顔マークなのはその名残である。 その他の主な新機能を以下に挙げる。 フォルダナビゲーション アイコンをフォルダ上にドラッグしたまま一定時間待つと自動的にそのフォルダが開く機能。この操作を繰り返すことにより、深い階層のフォルダにも、あらかじめウィンドウを開いておくことなく、容易にファイルのコピーや移動ができるようになった。また、フォルダ上でクリック&プレス(ダブルクリックの2回目のクリックを押したままにする、1回半クリックとも呼ばれる)することにより、マウスポインタが虫眼鏡に変化し、ファイルをドラッグすることなく同機能を使用することもできる。なお、英語版では"Spring-loaded Folder(ばね仕込みフォルダ)"という名称であり、Mac OS X v10.2で同機能が復活した際には、"スプリングフォルダ"という訳に変更された。 ポップアップウィンドウ Finderウィンドウを画面下部に移動させると、"ポップアップウィンドウ"というタブ付きのウィンドウに変化する。ポップアップウィンドウは、普段はタブ部分だけが画面下部に並んだ状態だが、ファイルをドラッグした際やタブをクリックした際に、引き出しのようにせり上がり、必要のない時にはまた画面下部に収まるようになっている。この機能により、頻繁に利用するフォルダへのアクセスが格段に容易になった。 Finderの設定 従来"一般設定", "表示", "ラベル"などのコントロールパネルに分散していた設定が統合され、アイコンのグリッド幅・ラベル名・表示などに関する設定をFinderから行えるようになった。 シンプルFinder 初期のバージョンと比較すると多機能になったFinderの機能を制限する、初心者向けの設定が用意された。この機能をオンにすると、メニュー項目が簡素化され、ポップアップウィンドウやショートカットなど、いくつかの機能が使用不可能になる。 ボタン表示 アイコン表示と似ているが、シングルクリックで項目を開くことのできる"ボタン"表示が加わった。これとポップアップウィンドウを組み合わせてアプリケーションランチャーのように使うことができる。 コンテクストメニュー controlキーを押しながら項目をクリックすることで、いわゆる"右クリック"と同様の、状況に応じたメニューが表示されるようになった。 相対日時 リスト表示などにおいて、「昨日」「今日」といった、より分かりやすい表現が使われるようになった。
※この「Mac OS 8」の解説は、「Finder」の解説の一部です。
「Mac OS 8」を含む「Finder」の記事については、「Finder」の概要を参照ください。