出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 03:24 UTC 版)
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| 基礎データ | |
|---|---|
| 全長 | 6.454m[1] |
| 全幅 | 2.86m[1] |
| 全高 | 1.865m[1] |
| 重量 | 11.900t(戦闘重量)[1] |
| 装甲・武装 | |
| 装甲 | 最大14mm |
| 主武装 | PKT 7.62mm機関銃×1[1] |
| 機動力 | |
| 速度 | 61.5km/h(路上)[1] 31km/h(不整地) 6km/h(水上) |
| エンジン | YaMZ-238 4ストロークV型8気筒液冷ディーゼルエンジン[1] 240馬力/2,100rpm[1] |
| 行動距離 | 500km(路上)[1] |
MT-LB(Mnogotselevoy Tyagach -Lekhko Bronirovannyi、ロシア語: МТ-ЛБ(Многоцелевой Тягач -Легкий Бронированный:「汎用軽装甲牽引車」の意)は、ソビエト連邦(ソ連)で開発された汎用装軌式の装甲車両である。
放射能兵器や化学兵器、生物兵器などで汚染された環境下(CBRNE)で砲員および弾薬の輸送する砲兵トラクターとして、ハリコフトラクター工場で設計された[2]。
開発にあたり、PT-76水陸両用戦車およびその派生型であるBTR-50装軌装甲兵員輸送車のコンポーネントを流用しているが、共通するのは走行装置などだけであり、車体は別個の新設計である。PT-76系列が車体後部にエンジンを置いて後輪駆動だったのに対し、本車は車体前部にエンジンを置いて前輪駆動となっている。またエンジンも別系統の新型エンジンである。車体は避弾経始を意図した傾斜装甲で、小銃弾や砲弾片への防御となっている。車体前面に装甲シャッター付きの視察窓を有する操縦席と車長席があり、その後方に機関室、さらに後方の車体後部に兵員室と収容庫を兼ねたスペースを有する。変速機はマニュアルトランスミッションで[1]、水上浮行は履帯を回転させて航行する[2]。
固有の兵装として、車長席の上の砲塔にPKT 7.62mm機関銃を1丁装備する。銃弾は2,500発を搭載する[2]。
6,500kgまでの火砲または車両を牽引できる他、車内後部区画には11名の兵士もしくは2,000kgまでの貨物を積載可能[2]で、火砲牽引車としての他に装甲兵員輸送車としても用いられ、車体を流用した各種の派生型が多数開発されている[1]。本車が牽引対象としていた火砲の例として、BS-3 100mm野砲・T-12 100mm対戦車砲・D-30 122mm榴弾砲・120mm迫撃砲PM-43等が存在する[3]。
アフガニスタン侵攻では2B9 82mm自動迫撃砲、グルジア内戦ではZU-23-2を車体後部に搭載して運用された[1]。
2022年ロシアのウクライナ侵攻の前線には、当初から多数のMT-LBが投入された。オランダの調査会社によれば、2023年10月の段階で400台以上が喪失している。ウクライナの前線で戦うロシア軍兵士は、兵器枯渇の解消の為に盛んにMT-LBの改装を行っており[4]、艦載砲である25mm2M-3艦載機関砲を上部に載せた改造例[注釈 1]も見られる[5]。
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