出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/14 14:18 UTC 版)
| MAZ-543 / MAZ-7310 | |
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MAZ-543P (9P117)
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| 種類 | 軍用車両/輸送起立発射機(TEL) |
| 原開発国 | |
| 運用史 | |
| 配備期間 | 1960年代~ |
| 開発史 | |
| 開発者 | MAZ |
| 開発期間 | 1962年 |
| 製造業者 | MAZ |
| 製造期間 | 1962年~現在 |
| 派生型 | MAZ-7310 他多数 |
| 諸元 | |
| 重量 | 17,300 kg[1](車台部分) |
| 全長 | 11.7 m[1] |
| 全幅 | 3.07 m[1] |
| 全高 | 2.92 m[1] |
| 要員数 | 1 + 3名[1] |
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| エンジン | D12A-525ディーゼル 排気量 38.9L、出力525hp[1] |
| 行動距離 | 650 km[1] |
| 速度 | 60 km/h[1] |
MAZ-543(ロシア語: МАЗ-543)は、1960年代にソビエト連邦のミンスク自動車工場[2]で開発された8×8輪駆動の大型軍用車両である[1]。
1991年の湾岸戦争の際にイラク軍が使用したことで有名になったスカッドミサイルのような弾道ミサイルや多連装ロケット砲の移動式発射台(Transporter Erector Launcher, TEL:輸送起立発射機)としてソビエト連邦軍/ロシア連邦軍や輸出先の友好国で派生型を含めて多数運用されている他、民間でも消防車型やクレーン車型など派生車種が使用されている。
MAZ-543の最初のプロトタイプは1958年に製作された。同じく8×8輪の大型トラックであるMAZ-537が開発のベースとされている[1]。1962年に量産が開始され、1965年11月7日に行われたモスクワの赤の広場での軍事パレードにおいて、SS-1C スカッドBを搭載した状態[3]として初めて一般に公開された。MAZ-543は出力525馬力のD12A-525 38.9Lディーゼルエンジンを搭載し、長さ11.6m・総重量43tの車体を時速60kmで走行させることができた[1]。
MAZ-543のキャビン(運転席)は、中央に配置されたエンジンを挟む様に左右に分割されているのが特徴で、このため中央部が低くなり、搭載した弾道ミサイルなどを倒して輸送する際に、ミサイルがこの空間に収まるような構造となっている。
1970年台に開発された発展改良型は形式番号がMAZ-7310となり、この車種の派生型としても複数のバリエーションが開発、運用されている。
主な派生型としては、右舷側のキャビンを廃止したMAZ-543M/MAZ-7910、6軸12輪型のMAZ-547/MAZ-7916、7軸14輪型のMAZ-7912/MAZ-7917などが開発された。
中国では、万山特殊車両によってMAZ-543/MAZ-7310シリーズをコピーしたWS2400が生産され、ソ連版のオリジナルと同様に、DF-11弾道ミサイルやA-100 多連装ロケット砲の移動式発射台として運用されている。また詳細不明であるが、北朝鮮の軍事パレードにおいては5軸10輪型の派生車両も確認されている[4]。
1990年代以降になると、同じくベラルーシ製のMZKT-7930[5]やMZKT-79221[6]に更新が始まったが、ロシア連邦軍において約2,000両が引き続き運用されているほか、少数の生産が継続している[1]。
SS-12 スケールボードを搭載したMAZ-543P。
BM-30"スメーチ"多連装ロケット砲を搭載したMAZ-543M/MAZ-7910。
6軸12輪のMAZ-547V。RSD-10を搭載。
S-300 PMUを搭載したMAZ-7910。
S-300 PMUのレーダーシステムの牽引に使用されるMAZ-74106。
S-300 PMUのレーダーシステムを搭載したMAZ-7910。
MAZ-543M/MAZ-7910に砲塔を搭載したA-222 130mm自走沿岸砲。
7軸14輪タイプのMAZ-7912/MAZ-7914。RT-2PM "トーポリ"弾道ミサイル搭載。
空港用化学消防車型のAA-60。
中国でコピー生産されたWS2400。DF-11弾道ミサイル搭載型。左右のキャビンが繋がっている。
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