出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/10 08:40 UTC 版)
| 『KARKADOR』 | ||||
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| P-MODEL の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | LDKスタジオ GOK SOUND STUDIO STUDIO SOMEWHERE 東映東京撮影所 ALFA STUDIO A |
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| ジャンル | ロック ニュー・ウェイヴ テクノポップ |
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| 時間 | ||||
| レーベル | アルファレコード | |||
| プロデュース | 有島(神尾)明朗 | |||
| P-MODEL アルバム 年表 | ||||
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KARKADOR(カルカドル)は、日本のバンドP-MODELの6枚目のアルバム。1985年10月25日にアルファレコードより発売された。
1992年2月21日にCD化された後、2007年7月25日にソニー・ミュージックダイレクトよりデジタルリマスタリングされ、紙ジャケット仕様で発売された。2025年4月23日にソニー・ミュージックダイレクトより再度デジタルリマスタリングされ(リマスタリングは砂原良徳が担当)、LPとBlu-spec CD2で再販。
カセットブック「SCUBA」を経て、マンドレイク時代からのメンバーである田井中貞利が脱退してから初めてとなるオリジナルアルバム。
アルファレコードに移籍してから初めてのアルバムであり、ミックスダウン時のエンジニアの仕事についてメンバーは苦言を呈している[1]。
平沢の心理カウンセラーの勧めで夢日記を採用し、平沢進の歌詞は夢をそのまま言葉にした[1]。横川理彦のヴァイオリンもフィーチャーされており前作「ANOTHER GAME」までとはかなり様相が異なる。
ジャケットはリーダーの平沢進の兄、平沢裕一がデザインしている。ジャケットの人形は折茂昌美が気に入り譲り受けていたが、2013年に裕一が「GAZIO」をオープンした際に返却され、同店に展示されていた[2]。
オリジナルメンバーである田中靖美の脱退後、平沢のワンマンバンド色が強くなっていったP-MODELだが、かねてから親交のあったバンド4-Dのメンバーだった横川理彦が加入した事により、ワンマンバンド色は幾分薄まっていった。
しかし、平沢の精神状態は益々不安定になっていき、「『カルカドル』ではきちんとコンセプトを持ったアルバムを作ろうとは思っていました。しかし、わたしの状態がぐずぐずで、そうはならなかったんです。」と述懐している[1]。
80年代のP-MODELはライヴで練り上げた曲をアルバムに収録することが多かったが、本作だけはリリース前に「旬Ⅱ」(→「1778-1985」)以外の曲がライヴで演奏されることはなく、P-MODELのメンバーはほぼ楽曲が完成した状態のデモ・テープを作成してからレコーディングに臨んだ[3]。
こうしたコンセプトの元で行われたライブはパワー、テクニック、スピードを兼ね揃えたP-MODEL史上もっともファンキーなステージングと称された。しかし、テンションの高さゆえか内部衝突も激しかった[4]。
後年、平沢は「(横川と)傍から見ると険悪に見える事もあるくらいにやりあってた」と語り、横川がバンドから来るストレスで脱退したことを明かしている[1]。また、キーボーディストの三浦俊一は後に当時の心境を次のように語っている。
「もうP-MODELに興味が持てなくなっていた」「僕はもともとP-MODELみたいなバンドがやりたかったんです。でも僕が思っているP-MODELは違う方向に行っちゃっている感が」
「何しろあーちゃん(荒木康弘)と横川理彦さんなので。田井中さんみたいにカウントとテンポが全然違うこともないし、勢い任せでは通用しなくなった。間違えると怒られるから、暴れてもいられなくなって。みんな自分には理解できない次元で音楽を作っているし、もう無理かなと」
—『キーボードマガジン』2010 AUTUMN No.370 P108(リットーミュージック)より
横川も本作の制作に関して以下のように苦言を呈している。
「やっぱり(レコーディング・スケジュールの問題で)平沢くんとバラバラで進めたのは、あまりよくなかったと思います。」「アルバム・プロモーションのツアーに出た時のライヴの感じとかも、厳しかったですね」
—『音楽産業廃棄物』P-MODEL SIDE OPEN SOURCE P75(SBクリエイティブ)より
バンドの方向性に疑念を感じた三浦と横川はアルバム発売のわずか2か月後に脱退しており、本作収録曲の殆どがカルカドル・ツアーでしか演奏されていない。しかし「サイボーグ」や「LEAK」は平沢によって何度かリメイクされており、その後の解凍期や平沢ソロライブでも演奏されている。
| # | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「KARKADOR」 | 平沢進 | 平沢進 | |
| 2. | 「オルガン山にて(On The Organ-Yama)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
| 3. | 「ダンス素凡夫(Dance Subomp)」 | 三浦俊一・平沢進 | 三浦俊一・横川理彦 | |
| 4. | 「サイボーグ(Cyborg)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
| 5. | 「1778-1985」 | 平沢進 | 平沢進 | |
| 6. | 「LEAK」 | 平沢進 | 平沢進 | |
| 7. | 「オール(Oar)」 | 横川理彦 | 横川理彦 | |
| 8. | 「HOURGLASS」 | 平沢進 | 横川理彦・平沢進 | |
| 9. | 「PIPER」 | 横川理彦・平沢進 | 横川理彦・平沢進 | |
| 10. | 「KAR¢ADOR」 | - | 平沢進 | |
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合計時間:
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| リリース日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1985年10月25日 | アルファレコード | LP | ELR-28002 | |
| 1992年2月21日 | アルファミュージック | CD | ALCA-258 | |
| 1994年12月21日 | アルファミュージック | ALCA-9134 | ||
| 2002年5月10日 | ケイオスユニオン/TESLAKITE | CHTE-0009 | ボックスセット『太陽系亞種音』Disc5 | |
| 2007年7月25日 | ソニー・ミュージックダイレクト | MHCL-1136 | 紙ジャケット仕様 | |
| 2012年4月12日 | ソニー・ミュージックダイレクト | MHCL-1136 | 紙ジャケット仕様、限定再プレス盤 | |
| 2025年4月23日予定 | ソニー・ミュージックダイレクト | CD | MHCL-31039 | Blu-spec CD2、砂原良徳によるリマスタリング |
| 2025年4月23日予定 | ソニー・ミュージックダイレクト | LP | MHJL-416 | バーニー・グランドマンによるカッティング |