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日本マイクロソフト株式会社日本マイクロソフト株式会社

JulianCalendar クラス

ユリウス暦表します

名前空間: System.Globalization
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文構文

<SerializableAttribute> _
<ComVisibleAttribute(True)> _
Public Class JulianCalendar
    Inherits Calendar
Dim instance As JulianCalendar
[SerializableAttribute] 
[ComVisibleAttribute(true)] 
public class JulianCalendar : Calendar
[SerializableAttribute] 
[ComVisibleAttribute(true)] 
public ref class JulianCalendar : public
 Calendar
/** @attribute SerializableAttribute() */ 
/** @attribute ComVisibleAttribute(true) */ 
public class JulianCalendar extends Calendar
SerializableAttribute 
ComVisibleAttribute(true) 
public class JulianCalendar extends
 Calendar
解説解説

紀元前 45 年ジュリアス シーザーは暦の改革命令しその結果ユリウス暦呼ばれる暦が生まれましたグレゴリオ暦の基は、ユリウス暦です。

JulianCalendar クラス現在の時代 (年号) だけを認識します

グレゴリオ暦とは異なりユリウス暦では例外なく 4 で割り切れる年を閏年として定義します。したがってユリウス暦128 年ごとに 1 日ずつずれていくことになります平年日数365 日で、閏年日数366 日です。

グレゴリオ暦同様にユリウス暦には、1 月 (31 日)、2 月 (28 または 29 日)、3 月 (31 日)、4 月 (30 日)、5 月 (31 日)、6 月 (30 日)、7 月 (31 日)、8 月 (31 日)、9 月 (30 日)、10 月 (31 日)、11 月 (30 日)、12 月 (31 日) というように、それぞれ 2831 日構成される 12 の月があります2 月日数は、閏年では 29 日平年では 28 日です。

グレゴリオ暦での紀元後 2001 年 1 月 1 日は、ユリウス暦紀元後 2000 年 12 月 19 日相当します

現在、JulianCalendar は CultureInfo クラスサポートしているどのカルチャでも使用されていません。したがって、このクラスは、ユリウス暦での日付計算するためだけに使用できます

CultureInfo一連の暦をサポートしてます。Calendar プロパティは、カルチャの既定の暦を返し、OptionalCalendars プロパティは、そのカルチャがサポートしているすべての暦の配列返しますCultureInfo使用する暦を変更するには、CultureInfo.DateTimeFormat の Calendar プロパティ新しCalendar設定します

継承階層継承階層
System.Object
   System.Globalization.Calendar
    System.Globalization.JulianCalendar
スレッド セーフスレッド セーフ
この型の public static (Visual Basic では Shared) メンバはすべて、スレッド セーフです。インスタンス メンバ場合は、スレッド セーフであるとは限りません。
プラットフォームプラットフォーム
バージョン情報バージョン情報
参照参照

JulianCalendar コンストラクタ


JulianCalendar フィールド


パブリック フィールドパブリック フィールド

  名前 説明
パブリック フィールド JulianEra 現在の時代 (年号) を表します。このフィールド定数です。
参照参照

関連項目

JulianCalendar クラス
System.Globalization 名前空間
Calendar クラス
GregorianCalendar クラス
CultureInfo.Calendar プロパティ
CultureInfo.OptionalCalendars プロパティ

JulianCalendar プロパティ


パブリック プロパティパブリック プロパティ

  名前 説明
パブリック プロパティ AlgorithmType オーバーライドされます現在のカレンダー暦法 (太陽暦太陰暦、または両者組み合わせ) を示す値を取得します
パブリック プロパティ Eras オーバーライドされます。 JulianCalendar における時代 (年号) のリスト取得します
パブリック プロパティ IsReadOnly  この Calendar オブジェクト読み取り専用かどうかを示す値を取得します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック プロパティ MaxSupportedDateTime オーバーライドされますJulianCalendar クラスサポートされている最も新し日付と時刻取得します
パブリック プロパティ MinSupportedDateTime オーバーライドされますJulianCalendar クラスサポートされている最も古い日付と時刻取得します
パブリック プロパティ TwoDigitYearMax オーバーライドされます。 年の 2 表記で表すことができる 100 年間の範囲内最後に当たる年を取得または設定します
参照参照

関連項目

JulianCalendar クラス
System.Globalization 名前空間
Calendar クラス
GregorianCalendar クラス
CultureInfo.Calendar プロパティ
CultureInfo.OptionalCalendars プロパティ

JulianCalendar メソッド


パブリック メソッドパブリック メソッド

( プロテクト メソッド参照)
  名前 説明
パブリック メソッド AddDays  指定した DateTime から指定した日数経過した後の DateTime返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddHours  指定した DateTime から指定した時間経過した後の DateTime返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddMilliseconds  指定した DateTime から指定したミリ秒経過した後の DateTime返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddMinutes  指定した DateTime から指定した分数経過した後の DateTime返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddMonths オーバーライドされます指定した DateTime から指定した月数経過した後の DateTime返します
パブリック メソッド AddSeconds  指定した DateTime から指定した秒数が経過した後の DateTime返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddWeeks  指定した DateTime から指定した週数が経過した後の DateTime返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddYears オーバーライドされます指定した DateTime から指定した年数経過した後の DateTime返します
パブリック メソッド Clone  現在の Calendar オブジェクトコピーである新しオブジェクト作成します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます2 つObject インスタンス等しかどうか判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetDayOfMonth オーバーライドされます指定した DateTime日付返します
パブリック メソッド GetDayOfWeek オーバーライドされます指定した DateTime曜日返します
パブリック メソッド GetDayOfYear オーバーライドされます指定した DateTime年間積算日を返します
パブリック メソッド GetDaysInMonth オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetDaysInYear オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetEra オーバーライドされます指定した DateTime時代 (年号) を返します
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用適してます。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetHour  指定した DateTime時間の値を返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetLeapMonth オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetMilliseconds  指定した DateTimeミリ秒の値を返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetMinute  指定した DateTime分の値を返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetMonth オーバーライドされます指定した DateTime の月を返します
パブリック メソッド GetMonthsInYear オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetSecond  指定した DateTime の秒の値を返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスType取得します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetWeekOfYear  指定した DateTime日付を含むその年の週を返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetYear オーバーライドされます指定した DateTime の年を返します
パブリック メソッド IsLeapDay オーバーロードされます。  
パブリック メソッド IsLeapMonth オーバーロードされます。  
パブリック メソッド IsLeapYear オーバーロードされます。  
パブリック メソッド ReadOnly  指定されCalendar オブジェクト読み取り専用バージョン返します。 ( Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数Object インスタンス同一かどうか判断します。 ( Object から継承されます。)
パブリック メソッド ToDateTime オーバーロードされます。  
パブリック メソッド ToFourDigitYear オーバーライドされます。 TwoDigitYearMax プロパティ使用して指定した 2 表記の年を 4 桁表記変換し適切な世紀判断します
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String返します。 ( Object から継承されます。)
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
参照参照

関連項目

JulianCalendar クラス
System.Globalization 名前空間
Calendar クラス
GregorianCalendar クラス
CultureInfo.Calendar プロパティ
CultureInfo.OptionalCalendars プロパティ

JulianCalendar メンバ

ユリウス暦表します

JulianCalendar データ型公開されるメンバを以下の表に示します


パブリック コンストラクタパブリック コンストラクタ
  名前 説明
パブリック メソッド JulianCalendar JulianCalendar クラス新しインスタンス初期化します。
パブリック フィールドパブリック フィールド
  名前 説明
パブリック フィールド JulianEra 現在の時代 (年号) を表します。このフィールド定数です。
パブリック プロパティパブリック プロパティ
  名前 説明
パブリック プロパティ AlgorithmType オーバーライドされます現在のカレンダー暦法 (太陽暦太陰暦、または両者組み合わせ) を示す値を取得します
パブリック プロパティ Eras オーバーライドされますJulianCalendar における時代 (年号) のリスト取得します
パブリック プロパティ IsReadOnly  この Calendar オブジェクト読み取り専用かどうかを示す値を取得します。(Calendar から継承されます。)
パブリック プロパティ MaxSupportedDateTime オーバーライドされますJulianCalendar クラスサポートされている最も新し日付と時刻取得します
パブリック プロパティ MinSupportedDateTime オーバーライドされますJulianCalendar クラスサポートされている最も古い日付と時刻取得します
パブリック プロパティ TwoDigitYearMax オーバーライドされます。 年の 2 表記で表すことができる 100 年間の範囲内最後に当たる年を取得または設定します
パブリック メソッドパブリック メソッド
( プロテクト メソッド参照)
  名前 説明
パブリック メソッド AddDays  指定した DateTime から指定した日数経過した後の DateTime返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddHours  指定した DateTime から指定した時間経過した後の DateTime返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddMilliseconds  指定した DateTime から指定したミリ秒経過した後の DateTime返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddMinutes  指定した DateTime から指定した分数経過した後の DateTime返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddMonths オーバーライドされます指定した DateTime から指定した月数経過した後の DateTime返します
パブリック メソッド AddSeconds  指定した DateTime から指定した秒数が経過した後の DateTime返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddWeeks  指定した DateTime から指定した週数が経過した後の DateTime返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド AddYears オーバーライドされます指定した DateTime から指定した年数経過した後の DateTime返します
パブリック メソッド Clone  現在の Calendar オブジェクトコピーである新しオブジェクト作成します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド Equals  オーバーロードされます2 つObject インスタンス等しかどうか判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetDayOfMonth オーバーライドされます指定した DateTime日付返します
パブリック メソッド GetDayOfWeek オーバーライドされます指定した DateTime曜日返します
パブリック メソッド GetDayOfYear オーバーライドされます指定した DateTime年間積算日を返します
パブリック メソッド GetDaysInMonth オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetDaysInYear オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetEra オーバーライドされます指定した DateTime時代 (年号) を返します
パブリック メソッド GetHashCode  特定の型のハッシュ関数として機能します。GetHashCode は、ハッシュ アルゴリズムや、ハッシュ テーブルのようなデータ構造での使用適してます。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetHour  指定した DateTime時間の値を返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetLeapMonth オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetMilliseconds  指定した DateTimeミリ秒の値を返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetMinute  指定した DateTime分の値を返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetMonth オーバーライドされます指定した DateTime の月を返します
パブリック メソッド GetMonthsInYear オーバーロードされます。  
パブリック メソッド GetSecond  指定した DateTime の秒の値を返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetType  現在のインスタンスType取得します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetWeekOfYear  指定した DateTime日付を含むその年の週を返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド GetYear オーバーライドされます指定した DateTime の年を返します
パブリック メソッド IsLeapDay オーバーロードされます。  
パブリック メソッド IsLeapMonth オーバーロードされます。  
パブリック メソッド IsLeapYear オーバーロードされます。  
パブリック メソッド ReadOnly  指定されCalendar オブジェクト読み取り専用バージョン返します。 (Calendar から継承されます。)
パブリック メソッド ReferenceEquals  指定した複数Object インスタンス同一かどうか判断します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド ToDateTime オーバーロードされます。  
パブリック メソッド ToFourDigitYear オーバーライドされます。 TwoDigitYearMax プロパティ使用して指定した 2 表記の年を 4 桁表記変換し適切な世紀判断します
パブリック メソッド ToString  現在の Object を表す String返します。 (Object から継承されます。)
プロテクト メソッドプロテクト メソッド
参照参照

関連項目

JulianCalendar クラス
System.Globalization 名前空間
Calendar クラス
GregorianCalendar クラス
CultureInfo.Calendar プロパティ
CultureInfo.OptionalCalendars プロパティ

ウィキペディアウィキペディア

ユリウス暦

(JulianCalendar から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/23 01:53 UTC 版)

暦法 今日の日付(協定世界時
グレゴリオ暦 2026年02月23日
ユリウス暦 2026年02月10日
更新

ユリウス暦(ユリウスれき、: Calendarium Iulianum: Calendario giuliano: Julian calendar)は、西暦紀元前45年1月1日に運用が始まった、1年を365.25日とする太陽暦である[注釈 1]

ガイウス・ユリウス・カエサルにより実施された。

もともとは共和政ローマおよび帝政ローマの暦であるが、キリスト教の多くの宗派が採用し、西ローマ帝国滅亡後もヨーロッパを中心に広く使用された。

ユリウス・カエサルの胸像

ローマ教皇グレゴリウス13世1582年10月4日の翌日から太陽年との誤差を修正したグレゴリオ暦を制定・実施し、現在では世界の多くの地域ではグレゴリオ暦が使用されているが、一部の教会・地域では現在でもユリウス暦を使用している。

グレゴリオ暦を導入した地域では、グレゴリオ暦を新暦(ラテン語: Ornatus)、ユリウス暦を旧暦と呼ぶことがある。

天文学などで日数計算に用いられるユリウス通日は、ユリウス暦とは全く異なるものである。

概要

平均太陽年を365.25日とする太陽暦の一種であり、1年を365日とする年と4年に1回366日とする年を設けた。

      365(日)+ 1/4(日) = 365.25(日) …… 1年間の平均日数(平均年)

月は従来のローマ暦のものを基本的に踏襲し、月ごとの日数を調整して合計を平年の365日または閏年の366日とした。閏日が加えられる閏年は4年ごとに1回設けられ、ローマ暦時代の閏月と同じく2月に挿入された。

ユリウス暦は紀年法ではなく暦法である。すなわち、複数の紀年法が使用されており、起点とする年が異なっていた。45世紀頃のアレクサンドリアキリスト教徒は、皇帝ディオクレティアヌスの即位(284年)を紀元とするディオクレティアヌス紀元を用いていた。6世紀ローマの神学者ディオニュシウス・エクシグウス525年頃の著書『復活祭の書』(復活祭暦表)においてローマ建国紀元754年をイエス・キリスト生誕元年とするキリスト紀元(西暦)を考案した。キリスト紀元は10世紀頃に一部の国で使われ始め、15世紀以降には西ヨーロッパで一般化した。

キリスト紀元を用いたユリウス暦では、4で割り切れる年が閏年になるという特徴がある。これは偶然であり、上述の通りユリウス暦の考案とキリスト紀元の考案は大きく時代が隔てられている。しかし、グレゴリオ暦でもこの特徴が保たれるように暦が設定されている[1]

制定の経緯については、ローマ暦#末期のローマ暦を参照のこと。

ユリウス暦の精度

ユリウス暦では、1年は365.25日 = 31 557 600 秒である。これに対して、実際の太陽年は、2015年時点で、31 556 925.168秒 = 約365.242 189 44日である。その差は、674.832 秒 = 11分14.832である。86 400 秒( = 1日)/674.832 秒 = 128.032 であるから、約128年で1日のずれが、約1280年で10日ものずれが生ずることになる。カエサルの活躍した古代においては格段に正確な暦ではあったが、このような時代的な限界もあった。ユリウス暦の制定後、約1500年が経過した1582年にグレゴリオ暦への改暦が行われたのはこのためである。

キリスト教への採用

キリスト教の多くの宗派がユリウス暦を宗教暦として採用してからは、キリスト教の各行事を行う期日を定める基準としても使われるようになった。

イエス・キリストの処刑と復活の記事は、新約聖書において太陰太陽暦であるユダヤ暦に基づいて記述されている[注釈 2] ため、復活祭の期日は、太陽暦であるユリウス暦のみでは決定できず、季節(太陽年)と月齢(太陰月)の双方に合わせる作業が必要となった。第一次ニケーア公会議325年に、「春分日であるユリウス暦3月21日の後の最初の満月の次の日曜日」を復活の主日とするように定めた。このように規定した結果、ユリウス暦の誤差が復活祭の期日に直接影響することになった。4世紀には天文学的な春分日はユリウス暦3月21日頃であったが、16世紀後半になると10日も前のユリウス暦3月11日頃に到来するようになっていた。

カトリック教会はこの事態を受けて、3月21日を天文学的春分日に出来る限り近づける暦法を制定[注釈 3] して改暦することとなった。これがグレゴリオ暦である。グレゴリオ暦は1582年2月24日[注釈 4]にグレゴリウス13世によって発布され、ユリウス暦1582年10月4日木曜日の翌日を以って、グレゴリオ暦同年10月15日金曜日とし、以降グレゴリオ暦を実施することとした。

しかし、グレゴリオ暦への改暦はローマ教皇の独断専行であってニケーア公会議の決定に反するとして、西ヨーロッパでも、プロテスタント地域を中心にグレゴリオ暦をすぐには採用しない地域が多かった。それでも、天文学的優秀性からグレゴリオ暦は徐々に広まっていき、最後まで残ったイギリスが1752年に採用したことで、西ヨーロッパの全ての地域が公式にグレゴリオ暦を使用するようになった。更に正教会圏や、他の宗教の地域でもグレゴリオ暦が使われるようになっており、今でもユリウス暦を用いているのは、正教会の一部等となっている(詳しくは後述。またグレゴリオ暦の記事を参照)。

運用

紀元前45年にカエサルがこの暦法を導入した際に閏年は4年に1回と決められたが、直後の紀元前44年にカエサルが暗殺された後、誤って3年ごとに1回ずつ閏日が挿入された。この誤りを修正するため、ローマ皇帝アウグストゥスは、紀元前6年から紀元後7年までの13年間にわたって、3回分(紀元前5年、紀元前1年、紀元4年)の閏年を停止した[注釈 5]紀元8年からは正しく4年ごとに閏日を挿入している。

紀元前45年から紀元8年までの間に、どの年に閏年が置かれていたのかについては、詳しい記録が残っておらず、何度か論議になった。紀元前45年から3年ごとという学者もいれば、紀元前44年から3年ごとという学者もいた。1999年にローマ暦とエジプト暦の両方の日付が記載された紀元前24年当時の暦が発見され、それを基にした最新の説によると、紀元前45年から紀元16年までの閏年の置かれ方は次のとおりである。

紀元前44年・紀元前41年・紀元前38年・紀元前35年・紀元前32年・紀元前29年・紀元前26年・紀元前23年・紀元前20年・紀元前17年・紀元前14年・紀元前11年・紀元前8年・(この間は閏年を置かず)・紀元8年・紀元12年・紀元16年(以後、4年ごと)。

紀元9年以降

紀元9年以降は以下のとおり、規則正しく運用されている。平年の1年の長さを365日とし、これを12の月に分割する。各月の長さは1月から順に次のとおり。

紀元9年以降のユリウス暦
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間
(1)平年 31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 365日
(2)平年 31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 365日
(3)平年 31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 365日
(4)閏年 31日 29日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 366日

西暦年が4で割り切れる年を閏年とし、その年は、平年より1日多い366日とするために、2月の日数を1日増やして29日とする。

1月は季節でいうと冬至を過ぎた頃になる。

月名

現代日本語では各月は1月~12月の数字で表すことが多いが、古代ローマで使われていたローマ暦ではローマ神話やラテン語の数詞に由来する固有名があり、ユリウス暦でも月の名前はローマ暦のものを踏襲した。紀元前44年から、7月はユリウス・カエサルの名に因んで Julius ( Iulius ) と呼ぶようになり[2]、彼を継いだアウグストゥスが閏年の扱いを修正した際に、その名に因んで8月は Augustus となった[3]。その名称は語形変化を被りながらも現代でも英語フランス語などのヨーロッパ諸言語にそのまま引き継がれている。

尚、アウグストゥス以降も多くのローマ皇帝が月に自分の名をつけようとし、カリグラは9月を Germanicus [注釈 6]クラウディウスは3月を Claudius、ネロは4月を Neroneus [注釈 7]ドミティアヌスは10月を Domitianus と改名した。9月についてはアントニヌス・ピウスが Antoninus と改名したほか、タキトゥスが Tacitus と改名した。11月はピウスの妻の名をとって Faustina となったり Romanus となったりした。コンモドゥスに至っては月に自分の名をつけるだけでなく、12の月全部の名を変更した。順に1月は Amazonius、2月は Invictus、3月は Felix、4月は Pius、5月は Lucius、6月は Aelius、7月は Aurelius、8月は自身の名である Commodus、9月は Augustus、10月は Herculeus、11月は Romanus、12月は Exsuperatorius であった。改名の企てはその皇帝の死とともに廃れ、すぐに元の月名に戻った。ユリウス暦で人名が月の名となって残ったのは、結局7月のJulius(Iulius)と8月の Augustus だけだった。

各月の長さ

ヨハネス・ド・サクロボスコ説

13世紀の学者ヨハネス・ド・サクロボスコによれば、最初期のユリウス暦での月の長さは、規則的に1か月おきに大の月と小の月がくるようになっていた。サクロボスコによれば、紀元前46年まで使われていたローマ暦の各月の日数は、1月から順に次のとおりである。

紀元前46年まで使われていたローマ暦の各月の日数(ヨハネス・ド・サクロボスコ説)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 30日 29日 354日

この暦の日数はユリウス暦の1年の日数に比べて11日少ない。サクロボスコは、ユリウス暦への改暦の際に2月を除く各月の日数が1日ずつ増やされ、閏日は2月末に付加されるようにした、と考えた。サクロボスコによれば、当初カエサルが制定した各月の日数は次のとおりである。

カエサルが制定した各月の日数(ヨハネス・ド・サクロボスコ説)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
平年 31日 29日 31日 30日 31日 30日 31日 30日 31日 30日 31日 30日 365日
閏年 31日 30日 31日 30日 31日 30日 31日 30日 31日 30日 31日 30日 366日

そして、皇帝アウグストゥスが8月を自分の名に変更するのと同時に8月の日数を増やし、各月の日数を次のように変更した、と考えた。

アウグストゥスが制定した各月の日数(ヨハネス・ド・サクロボスコ説)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
平年 31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 365日
閏年 31日 29日 31日 30日 31日 30日 31日 31日 30日 31日 30日 31日 366日

8月の日数を増やしたのは、アウグストゥスが、自分の名をつけた8月がユリウス・カエサルの名にちなんだ7月よりも日数が少なくなることを嫌ったからだとされる。この結果、大の月と小の月が交互にやってくるというローマ暦の原則が崩された、とサクロボスコは考えた。

実際

現在では、ローマ暦末期の各月が大の月、小の月の順に交互にやってきていなかったことがわかっており[注釈 8]、サクロボスコの解釈は誤りとされる。ローマ暦末期、カエサルが改暦をする前から3月・5月・7月・10月はもともと大の月で固定されていた。ローマ暦とユリウス暦では大の月の第15日目・小の月の第13日目は「イードゥース」という特別な名で呼ばれていたため、月の日数への言及がなくても、ある年のある月のイードゥースに関する言及があれば、その月が大の月か小の月かを推測できるのである[注釈 9]。(ローマ暦を参照)

ローマ暦末期の各月の日数は、当時の壁に描かれた暦から、おそらく次のとおりである。

ローマ暦末期の各月の日数
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
29日 28日 31日 29日 31日 29日 31日 29日 29日 31日 29日 29日 355日

サクロボスコの見解は3世紀ケンソリヌス英語版5世紀マクロビウスとも食い違い、またユリウス暦初期のマルクス・テレンティウス・ウァロによって記録された紀元前37年の暦とも食い違う。また、前述した1999年にエジプトで発見された紀元前24年の暦ではすでに8月の日付が31日まであり、これとも食い違う[注釈 10]

新年初日

改暦直前のローマ暦は1月1日が新年初日で、これはユリウス暦でも踏襲した。しかし、各地ではユリウス暦の導入後もこれとは異なる日付を新年初日とした。エジプトのコプト暦では8月29日に新年が始まる。いくつかの暦では、アウグストゥスの誕生日9月23日に新年を合わせた。ビザンチン暦インディクティオに由来して9月1日に始まる。

中世のカレンダーはローマ人がしていたようにそれぞれ28から31日までの日を含む12の縦の列として1月から12月を表示し続けたため、すべての西ヨーロッパ諸国は1月1日を「元日」と呼び続けた。しかし、これらの国のうちのほとんどは12月25日3月25日、あるいはフランスのように復活祭に新しい年を開始した。

2、3のイタリア都市国家を除くほとんどの西ヨーロッパ諸国は、グレゴリオ暦を採用する以前のまだユリウス暦を使っている間に、新しい年の最初の日を1月1日に移した。以下の表は各国が新年として1月1日を採用した年を示す。

1月1日を採用した年[4][5] 改暦した年
ヴェネツィア共和国 1522 1582
神聖ローマ帝国[6] 1544 1582
スペインポルトガル 1556 1582
プロイセンデンマークノルウェー 1559 1700
スウェーデン 1559 1753[7]
フランス 1564 1582
南ネーデルラント 1576[8] 1582
ロレーヌ 1579 1760
ネーデルラント連邦共和国のうち
ホラント州ゼーラント州
1583 1582
ホラント州ゼーラント州を除く
ネーデルラント連邦共和国
1583 1700
スコットランド 1600 1752
ロシア 1700 1918
トスカーナ 1721 1750
スコットランドを除く
大英帝国
1752 1752[9]
セルビア ? 1918

ユリウス暦を使用する正教会

現代の西方教会グレゴリオ暦を使用している。例外として、東方教会に分類されるがローマ教皇の教導下にある東方典礼カトリック教会の中には、ユリウス暦を使い続けているものがある[10]

正教会には現代でもユリウス暦を使用するものがある。ただし全ての正教会がユリウス暦を使用しているわけではなく[11]修正ユリウス暦と呼ばれる、2800年まではグレゴリオ暦と同じ日付となる新暦を使用している教会もある[12]

20・21世紀ではユリウス暦はグレゴリオ暦より概ね13日遅れとなるため、ユリウス暦を使用する教会では、日付で固定される祭日は13日遅れで祝われる事になる。たとえば降誕祭(クリスマス)については、ユリウス暦の12月25日は20・21世紀では概ねグレゴリオ暦の1月7日に相当するため、グレゴリオ暦1月7日に「12月25日のクリスマス」が祝われる[11]。ただし復活大祭(パスハ)の計算のみは、フィンランド正教会とエストニア正教会を除いてユリウス暦で計算され、全ての正教会で祝日の統一が行われている[12]

使用している暦 教会
ユリウス暦 エルサレム総主教庁アトス山コンスタンディヌーポリ総主教庁管掌だが、ユリウス暦を使用)、グルジア正教会ロシア正教会セルビア正教会日本ハリストス正教会ウクライナ正教会 (モスクワ総主教庁系)、各地の旧暦派正教会
修正ユリウス暦 コンスタンディヌーポリ総主教庁アレクサンドリア総主教庁アンティオキア総主教庁ギリシャ正教会、キプロス正教会、ルーマニア正教会ポーランド正教会ブルガリア正教会アメリカ正教会
グレゴリオ暦 フィンランド正教会、エストニア正教会

グレゴリオ暦との差

前項の通り、現在でも一部ではユリウス暦を使用している。ユリウス暦-グレゴリオ暦間の日付のズレは以下の表の通りである。なお、各行の上部は各暦法において全く同じ日付になるタイミングのズレを表し、下部は各暦法によって計算された、有効期間開始日と終了日に対応する、0時協定世界時:UTC[注釈 11] 時点のユリウス通日(略称: JDN)を表している。

ユリウス暦-グレゴリオ暦間の日付のズレ
有効期間開始日 有効期間終了日 ユリウス暦での日付 グレゴリオ暦での日付
下記の年の
3月1日
下記の年の
2月28日
有効期間内
(グレゴリオ暦上に
同日付の日が存在する)
有効期間
終了日の翌日
(2月29日)
有効期間内
(ユリウス暦上に
同日付の日が存在する)
有効期間
終了日の翌日
(2月29日)
西暦1582年
10月15日(例外)
西暦1600年 10日遅い 10日早い
2,299,170.5 - 2,305,516.5 2,299,160.5 - 2,305,506.5
西暦1600年 西暦1700年 10日遅い (対応日なし) 10日早い (存在せず)
2,305,517.5 - 2,342,040.5 2,342,041.5 2,305,507.5 - 2,342,030.5
西暦1700年 西暦1800年 11日遅い (対応日なし) 11日早い
2,342,042.5 - 2,378,565.5 2,378,566.5 2,342,031.5 - 2,378,554.5
西暦1800年 西暦1900年 12日遅い (対応日なし) 12日早い
2,378,567.5 - 2,415,090.5 2,415,091.5 2,378,555.5 - 2,415,078.5
西暦1900年 西暦2000年 13日遅い 13日早い
2,415,092.5 - 2,451,616.5 2,415,079.5 - 2,451,603.5
西暦2000年 西暦2100年 13日遅い (対応日なし) 13日早い (存在せず)
2,451,617.5 - 2,488,140.5 2,488,141.5 2,451,604.5 - 2,488,127.5
西暦2100年 西暦2200年 14日遅い (対応日なし) 14日早い
2,488,142.5 - 2,524,665.5 2,524,666.5 2,488,128.5 - 2,524,651.5
西暦2200年 西暦2300年 15日遅い (対応日なし) 15日早い
2,524,667.5 - 2,561,190.5 2,561,191.5 2,524,652.5 - 2,561,175.5
一般化(有効期間終了日の属する年が100で割り切れるが400で割り切れない場合)
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