出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/16 02:55 UTC 版)
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この記事には複数の問題があります。
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このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。
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| ジャンル | アクションアドベンチャー |
|---|---|
| 対応機種 | PlayStation 2 PlayStation 3 PlayStation 4 |
| 開発元 | ノーティドッグ |
| 発売元 | SCE(後のSIEI) |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 | PS2 PS4: |
| 対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) ESRB:T(13歳以上) PEGI:12 |
『Jak 3』(ジャックスリー)は、2004年11月9日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)によって北米などで発売されたPlayStation 2用アクションアドベンチャーゲーム。日本では2017年12月21日にPS4向けに『Jak 3(英語版)』のタイトルで発売された。開発はノーティドッグ。日本語表記に合わせて『ジャック×ダクスター3』と呼ばれることもある。
『ジャック×ダクスター2』の続編で、ジャック×ダクスターシリーズの第3作目。本作は「Jak and Daxter Trilogy」(ジャック×ダクスター三部作)の完結編となるが2004年当時は日本未発売であった。PS3版は日本未発売。
『Jak 3』は、多くの設定を再考した『ジャック×ダクスター2』と違い、「ヘブンシティ」、「モーフィング・ガン」、「ジェットボード」など、前作の世界観を完全に引き継いだ形で世に売り出された。ストーリーも前作よりさらに深みを増し、「ジャックの過去」や「プリカーソル文明の真相」など核心に迫るものになっており、シリーズを通しての多くの謎が明かされる。しかし、日本では『ジャック×ダクスター2』が大ヒットといかなかったからか海外から12年遅れて2017年の発売となった。
ジャックのアクション重視だった前2作と比べると、恐竜やバギーに乗って行うレースミッションから、FPSのような主観型の射撃ミッション、パックマンを彷彿とさせるミニゲームミッションなど、様々な要素を取り入れており、それらを巧みに組み合わせて一つのゲームへと昇華させている。
本作は今でこそ三部作の完結編という位置づけであるが、2作目が完成した時点ではその続編を開発することは完全に決定していたわけではなく、1作目、2作目がヒットした結果3作目が制作されることとなった。
リージョンコードが日本のものと異なるため、英語版のソフトを日本版のPlayStation 2本体でプレイすることはできない。アジア圏域である韓国語版なら日本版本体でプレイ可能だが、現在韓国語版は絶版となっている。PS3版も同様。そのためPS4版が唯一SIEJAの動作保証を受けている。
前作のラストでメタルコールを倒し、ヘブンシティに安息を取り戻すことに成功したジャックとダクスター。しかし、それは束の間の事に過ぎなかった。何処からか沸いたクリムゾンガードのロボット部隊がシティを攻撃し、メタルヘッドの残党もそれに呼応。パラスは倒壊し、街の半分が廃墟と化した。さらに、新たな指導者となったヴィーガー伯爵は、ジャックの秘めたダークパワーを危険視し、砂漠地帯のウェイストランドに追放する。不当な判決に抗議したダクスターとペッカーも道連れとなる。
日照りが続く砂漠で力尽き倒れたジャックらは砂漠の民に救助され、ウェイストランドの小都市スパーガス・シティ(Spargus City)の王デイモス(Damas)に迎え入れられる。ジャックたちしばらく間、スパーガスでウェイストランダーとしての生活を送ることになる。同じ頃、空には紫色に輝く無気味な天体が出現し、砂漠の各地では世界の終わりが差し迫っている事を示す予兆が現れ始めていた……。
前作『ジャック×ダクスター2』でも登場したジャックの変身システム。敵を倒すなどして手に入れられるアイテム「ダークエコ」を集めると変身できるようになる。L2ボタンで変身する点や必殺技コマンドなど、基本操作は前作と同じだが、変身中にL2ボタンを押すことで、任意のタイミングで変身を解除できるようになっている。
本作で初登場したジャックの新しい変身能力。ダークジャックと対をなす姿で、ダークジャックが「ダークエコ」を集めることで変身するのに対し、Light Jakは「Light Eco」(光のエコ)を集めることで変身する。ストーリー進行に伴い、Monk Templeにいるオラクルを通して複数の能力を身につけていく。
これまでの作品同様、基本はオープンワールドで形成されたステージを移動するが、これまでよりエリア移動時のムービーパートのカットインが増え、特定のミッション終了後にはいけなくなるステージもあるので、完全にシームレスの世界は提供されていない。ステージは大きく分けて「ウェイストランド」と「ヘブンシティ」の2つに分けられる。それぞれは陸続きではないため、エアトレインを使って行き来をすることになる。
Cyber ErrolとDark Makersを倒した後、一同はSpargus Cityのアリーナに集う。新しいSpargus Cityの王にはジーグが選ばれている。今作でも、クリア後はラスボスがいなくなった状態となり、再びラスボスと戦うことはできない。しかし、今作ではクリア前とクリア後で特に変わった様子はない。やはりプレイヤーのクリア後の目的は、隠されたプリカーソル・オーブを探し出し、シークレット機能をすべてオープンさせることとなる。
(Jak_3 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/08 06:18 UTC 版)
Yak-3 / Як-3
Yak-3(Yakovlev Yak-3 / Jak-3 ヤク3 / ロシア語:Як-3 ヤーク・トリー)は、ヤコヴレフ設計局が開発し、国土防空軍などで運用された戦闘機。
Yak-1の主翼を小型化し、空力的洗練や軽量化を行った低高度用の戦闘機。
元々Yak-3と言う名称は、1941年に開発されていたI-26(Yak-1の原型機)の火力強化型であるI-30に使われていたが、こちらは採用されることはなく開発中止となっている。 アントーノフ設計局の創始者であるオレーク・コンスターンチノヴィチ・アントーノフによって、1943年からYak-1の改良計画が開始された。この新しい機体はYak-1Mと命名され、主に軽量化と空力洗練に焦点を当てた改修が施された。主翼はそれまでより小型のものが採用され、胴体下部にある主冷却器や機首下部にあった滑油冷却器の位置の変更も行われた。各部装備の軽量化や燃料搭載量を減らした事もあり、試験では高い性能を発揮した。Yak-1Mは量産されることが決定し、開発中止により使用されていなかったYak-3の名称を再利用し正式に採用された。量産化に際しVK-105PFからVK-105PF2への換装が行われており、これにより性能は更に向上した。
Yak-3は低高度での上昇や加速に優れ、また操縦も容易なことから新米パイロットでも扱える優秀な機体であった[注 2]。実戦においては最も優れたソ連戦闘機とも言われたほどの働きを残した。生産は、ロシアとウクライナで行われた。
初期生産モデルの武装は12.7 mm UBS機銃1挺と20mm ShVAK機関砲1門であった。1944年8月からは火力強化としてUBS機銃が1挺増設された。後に武装の換装や大口径機関砲の搭載による火力強化が行われた機体がいくつか試作されたが、正式採用に至ったものは少ない。戦後の生産型では新型の20 mm機関砲であるB-20が搭載されている。これはそれまでのShVAK20 mm機関砲と同性能でありながら遥かに軽量であった。これにより戦後型では機首に多連装とすることが可能となり、大きな火力増強となった。
防弾装備としては、パイロットの頭部後方に64 mmの防弾ガラスと、9 mm防弾鋼板で作られた座席を備えており、翼内の燃料タンクは内装式の積層ゴムにより自動防漏タンクとなっていた。風防正面には防弾ガラスを備えていなかったが、その代わりに良好な視界が得られていた。
この頃には無線機は多くの機体に搭載されるようになっていたが、初期生産ロットでは送信機を備えた機体は2機に1機程度だった。これは後に改善されている。
| 型名 | 番号 | 機体写真 | 所在地 | 所有者 | 公開状況 | 状態 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Yak-3 | 2530 | フランス セーヌ=サン=ドニ県 | ル・ブルジェ航空宇宙博物館[1] | 公開 | 静態展示 | 現存する2機のうちの1機と説明されている。[2] | |
| Yak-3 | YAF 2252 8545 |
セルビア ベオグラード | 航空博物館[3] | 公開 | 静態展示 | 世界で唯一保存されている機体と説明されている。[4] | |
| Yak-3 | 115450123 | ロシア モスクワ州 | ヴァディム・ザドロズヌイ技術博物館[5] (Technical Museum of Vadim Zadorozhny) |
公開 | 静態展示 | 2013年まではミュージアム・オヴ・フライングにあった。[6] | |
| Yak-3 | "12" | ロシア モスクワ州 | ヴァディム・ザドロズヌイ技術博物館 | 公開? | 静態展示? | 上記の115450123号機が博物館に移されるまで展示されていたが、現在は不明。現存する機体ではあると考えられている。 | |
| Yak-3M Yak-3UA |
02-03 | 写真 | イギリス ケント州 | クリストファー・エドワード・ベルハウス氏 (Christopher Edward Bellhouse) |
非公開 | 保管中 | |
| Yak-3M Yak-3UA |
0172890 | フランス セーヌ=マリティーム県 | ケヌ・ステファーヌ氏 (Canu Stephane) |
非公開 | 飛行可能 | 旧塗装 |
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| Yak-3M Yak-3UA |
0470101 | アメリカ テキサス州 | キャヴァナー飛行博物館[7] | 公開 | 飛行可能 | 第二次世界大戦中にアフリカでフランスの亡命軍パイロットとしてYak-3に乗っていたルイ・デルフィーノ乗機の塗装がされている。[8] | |
| Yak-3M Yak-3UA |
0470102 | 写真 | アメリカ ネヴァダ州 | 国際航空サーヴィス社 (International Air Services Inc Trustee) |
非公開 | 飛行可能 | |
| Yak-3M Yak-3UA |
0470103 | アメリカ ヴァージニア州 | 軍事航空博物館 | 公開 | 飛行可能 | 旧塗装 |
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| Yak-3M Yak-3UA |
0470104 | 写真 | アメリカ カリフォルニア州 | 記念空軍南カリフォルニア支部[10] | 公開 | 飛行可能 | [11][12] |
| Yak-3M Yak-3UA |
0470105 | 写真 | ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 | メイア・モータース社[13] (Meier Motors) |
公開 | 飛行可能 | 胴体の中央部は1944年に製造された6500号機。この他にも光学照準器などのオリジナル部品が使用されている。[14] |
| Yak-3M Yak-3UA |
0470106 | ニュージーランド マールバラ地方 | ファイター・フライツ社[15] | 公開 | 飛行可能 | [16] | |
| Yak-3M Yak-3UA |
0470107 | イギリス ケンブリッジシャー州 | フライング・レジェンズ[17] | 公開 | 飛行可能 | [18] | |
| Yak-3M Yak-3UA |
0470108 | ロシア モスクワ市 | 大祖国戦争中央博物館 | 公開 | 静態展示 | ||
| Yak-3M Yak-3UA |
0470109 | ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 | フライト・トゥ・ファン (Flight for Fun) |
非公開 | 飛行可能 | ||
| Yak-3M Yak-3UA |
0470110 | フランス アルプ=マリティーム県 | ウィクストーム・ミシェル氏 (Wikstrom Michel) |
非公開 | 飛行可能 | 現在は複座に改造されている。 | |
| Yak-3M Yak-3UA |
0470202 | イギリス ウェストサセックス州 | ウィリアム・ハワード・グリーンウッド氏 (William Howard Greenwood) |
非公開 | 飛行可能 | ||
| Yak-3M Yak-3UA |
0470204 | 写真 | ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州 | メイア・モータース社 | 公開 | 飛行可能 | [19] |
| Yak-3M Yak-3UA |
1701231 | ニュージーランド | ドーヴェイ航空コンサルティング社(Dovey Aviation Consulting Limited) | 公開 | 飛行可能 | ||
| Yak-3M Yak-3UA |
Y-337 | フランス パリ | パリ航空公団[20] | 公開 | 飛行可能 | ||
| Yak-3M Yak-3UR-2000 |
001-3/2005 | ニュージーランド マールバラ地方 | マーク・ケヴィン・オ=サリヴァン氏 (Mark Kevin O'Sullivan) |
非公開 | 飛行可能 | ||
| レプリカ | ウクライナ キエフ | ウクライナ国立航空博物館 | 公開 | 静態展示 | 旧塗装 |
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| (Yak-3UTI-PW) Yak-11 |
フランス ランド県 | マーケイデル・ジョージズ氏 (Mercadal Georges) |
非公開 | 飛行可能 | |||
| (Yak-3UR-2000) C-11 |
写真 | ポーランド ポトカルパチェ県 | マテウス・ストラマ氏 (Mateusz Strama) ピョートル・コワルスキ氏 (Piotr Kowalski) |
非公開 | 飛行可能 | [21][22] | |
| (Yak-3UA) C-11 |
アメリカ カリフォルニア州 | プレインズ・オヴ・フェイム航空博物館 | 公開 | 飛行可能 | [23] |
(Jak_3 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/25 15:40 UTC 版)
ヤヌスキナーゼ3(英: Janus kinase 3、JAK3)は、ヒトではJAK3遺伝子によってコードされている酵素(チロシンキナーゼ)である[5][6]。
JAK3は、ヤヌスキナーゼ(JAK)ファミリーに属するチロシンキナーゼである。このファミリーの他のメンバーには、JAK1、JAK2、TYK2がある。JAKは、およそ1150アミノ酸、120–130 kDaと比較的大きなキナーゼであり[7]、サイトカイン受容体に特異的に結合する細胞質基質型チロシンキナーゼである。サイトカイン受容体自体は酵素活性を欠くため、リガンド(サイトカインなど)結合に伴うシグナル伝達の開始はJAKに依存している。サイトカイン受容体は、ドメインや活性化モチーフに基づいて大きく5つのグループに分けられる。JAK3は、共通γ鎖(γc)を利用するI型の受容体のシグナル伝達に必要である。JAK3は免疫細胞と非免疫細胞の双方において、その生理に必要不可欠な役割を果たしていることが研究から示唆されている。上皮細胞では、JAK3は上皮間葉転換、細胞生存、細胞成長、発生、分化の調節に重要である。造血系由来の細胞から産生される成長因子やサイトカインは、免疫細胞と非免疫細胞の双方でシグナル伝達にJAKを利用する。JAKの中でも、JAK3はヒトとマウスの双方で免疫細胞や腸管上皮細胞に広く発現している。JAK3の機能を喪失する変異は常染色体型重症複合免疫不全症(SCID)の原因となるのに対し、JAK3を活性化する変異は造血系や上皮のがんの発生をもたらす。JAK3選択的阻害薬であるトファシチニブ(ゼルヤンツ)は特定の慢性炎症性疾患に対してFDAの承認を受けており、関節リウマチ、乾癬、臓器移植時の拒絶反応に対する免疫抑制作用が示されている。しかしながら、JAK3は粘膜上皮機能にも必要不可欠な役割を果たしているため、JAK3指向性薬剤は有害な作用も及ぼす可能性がある。消化管機能におけるJAK3の役割に関する情報は近年になって集積されつつある段階であるが、消化管の創傷治癒、炎症性腸疾患、肥満と関連したメタボリックシンドローム、上皮がんと関連している可能性が示唆されている[8]。
| タイプ | サブグループ | サイトカイン受容体 | 結合するJAK |
|---|---|---|---|
| I | ホモ二量体型 | EPO, TPO, GH, G-CSF | JAK2 |
| 共通β鎖(CSF2RB)を利用するもの | IL-3, IL-5, GM-CSF | JAK2 | |
| gp130を利用するもの | IL-6, IL-11 | JAK1, JAK2, TYK2 | |
| 共通γ鎖(γc)を利用するもの | IL-2, IL-4, IL-7, IL-9, IL-15, IL-21 | JAK1, JAK3 | |
| II | IFN-α/β, IFN-γ | JAK1, JAK2, TYK2 |
JAK3は、受容体に共通γ鎖(γc)サブユニットが含まれるサイトカイン(IL-2、IL-4、IL-7、IL-9、IL-15、IL-21)によって活性化される。サイトカインの結合は個々のサイトカイン受容体サブユニットの結合、そして受容体に結合したJAKの活性化を誘導する。サイトカインの非存在下では、JAKはチロシンキナーゼ活性を持たない。活性化されると、JAKはサイトカイン受容体サブニットの特定のチロシン残基をリン酸化し、STATのためのドッキング部位を形成する。STATは転写因子のファミリーの1つであり、リン酸化チロシン残基への結合を可能にするSH2ドメインが含まれている。STATはJAKによってリン酸化された後に二量体化し、核へ移行してDNA上の特定のエレメントに結合し、特定の遺伝子の発現を誘導する[7]。サイトカイン受容体は特定のJAK-STAT経路を選択的に活性化し、さまざまな遺伝子群の転写を誘導する。一例として、IL-2やIL-4はJAK1、JAK3、そしてSTAT5を活性化する[10]。
JAK3はT細胞やNK細胞に最も広く発現しており[7]、腸管上皮細胞でも検出される[11][12][13]。JAK3はI型サイトカイン受容体ファミリーのうち、共通γ鎖(γc)を利用する受容体(IL-2R、IL-4R、IL-7R、IL-9R、IL-15R、IL-21R)を介したシグナル伝達に関与している[14]。JAK3の機能喪失変異は常染色体型重症複合免疫不全症(SCID)の原因となり[15]、JAK3の活性化変異は白血病の発症につながる[16]。
T細胞やNK細胞における良く知られた役割以外にも、JAK3は好中球においてIL-8刺激を媒介することが明らかにされている。IL-8は主に好中球やリンパ球の走化性を誘導する機能を果たしており、IL-8を介した走化性はJAK3のサイレンシングによって大きく阻害される[17]。
JAK3はアクチン結合タンパク質ビリンと相互作用し、細胞骨格の再編成と粘膜の創傷治癒を促進する[13]。JAK3とビリン/ゲルゾリンファミリーの細胞骨格タンパク質との相互作用の構造的特性解析がなされており、リン酸化JAK3とリン酸化ビリンとの相互作用を行うためにはJAK3のFERMドメインで十分であることが示されている。JAK3のSH2ドメインは、リン酸化ビリンが非リン酸化型JAK3のFERMドメインへ結合することを防いでいる。非リン酸化JAK3においてはFERMドメインとSH2ドメインとの分子内相互作用によってビリンへの結合が防がれており、SH2ドメインのチロシン残基の自己リン酸化によってこの分子内相互作用が弱められることで、FERMドメインのビリンへの結合が促進される。このように、SH2ドメインのチロシンリン酸化はJAK3と細胞骨格タンパク質との相互作用における分子内スイッチとして機能している[11]。
炎症性腸疾患(IBD)の患者における粘膜の持続的損傷は腸管微生物の粘膜下免疫細胞層への移行を促進し、慢性炎症につながる。IL-2は腸管上皮細胞(IEC)の恒常性に重要な役割を果たしており、濃度依存的にIECの増殖と細胞死を調節している。低濃度のIL-2による活性化は、JAK3のチロシンリン酸化依存的にp52ShcAとの相互作用をもたらす[12]。ShcはチロシンホスファターゼSHP-2やPTP-1BをJAK3へリクルートし、JAK3の脱リン酸化を誘導する[18]。高濃度のIL-2存在下ではJAK3のリン酸化は低下してp52ShcAとの相互作用は失われ、JAK3は核へ再分布してアポトーシスが誘導される。また、IL-2は用量依存的にJAK3のmRNAのダウンレギュレーションの誘導も行うことも示されており、IL-2を介した粘膜恒常性の維持はJAK3の翻訳後調節と転写調節を介して行われている[12]。
粘膜でのJak3の発現喪失は、腸細胞系統、分泌細胞系統の双方の分化マーカーの発現の低下を引き起こす。Jak3ノックアウトマウスでは結腸のビリン、炭酸脱水酵素、分泌ムチンMuc2の発現が低下することが示されており、また炎症性サイトカインであるIL-6やIL-17Aの濃度が上昇し、ミエロペルオキシダーゼ活性が増大していることから、基底レベルの結腸炎症が増大していることが示されている。ノックマウスにおける炎症は、結腸や盲腸の短縮、陰窩の深さの減少、デキストラン硫酸ナトリウム誘発性大腸炎に対する感受性の増大と関連している[19]。
分化したヒト結腸上皮細胞では、JAK3は側底膜表面に再分布し、アドヘレンスジャンクション(AJ)タンパク質β-カテニンと相互作用する[19]。JAK3はβ-カテニンのN末端ドメインの3つのチロシン残基(Tyr30、Tyr64、Tyr86)を直接リン酸化する。しかしながら、JAK3によるリン酸化が起こるためには、それに先立ってβ-カテニンのTyr654がリン酸化されていることが必要不可欠である。JAK3によるβ-カテニンのリン酸化は、EGFを介した上皮間葉転換を抑制し、リン酸化β-カテニンをα-カテニンとの相互作用を介してAJへ局在させることで上皮バリア機能を促進する。JAK3によるβ-カテニンのN末端ドメインのリン酸化は、AJのダイナミクスと上皮間葉転換の間の分子的連携機構となっている[20]。
このように、JAK3は分化マーカーの発現の促進による粘膜分化の促進、そしてβ-カテニンのAJへの局在を介して結腸のバリア機能の亢進を担っている[19]。
慢性的な低度の炎症(chronic low-grade inflammation、CLGI)は、肥満集団における代謝の悪化に重要な役割を果たしている。JAK3の発現と活性化は、CLGIや関連する合併症に対する保護効果をもたらす。齧歯類モデルでの研究では、Jak3の喪失によって体重の増加、全身的なCLGI、血糖調節の異常、高インスリン血症、脂肪性肝疾患の初期症状が引き起こされることが示されている。また、Jak3の喪失は西洋式の高脂肪食によるメタボリックシンドロームの症状の悪化をもたらす。JAK3はマウス腸管粘膜やヒト腸管上皮細胞におけるTLRの発現や活性化の低下に必須であり、JAK3はアダプタータンパク質であるIRS1のチロシンリン酸化を介し、PI3Kの調節サブユニットであるp85と相互作用し活性化する。こうした相互作用はPI3K-Akt軸の活性化を引き起こし、TLRの発現やTLRと関連したNF-κBの活性化の低下に必要不可欠である。JAK3はTLRの発現抑制や活性化の制限によって粘膜寛容の促進に必須の役割を果たしており、腸管や全身のCLGI、関連する肥満やメタボリックシンドロームを予防している[21]。
CLGIと関連した肥満には腸管バリア機能の欠陥が大きな役割を果たしているが、肥満の人物では腸管のBCRPの機能が損なわれていることが近年の研究では示唆されており、食餌誘発性肥満マウスでもこうした結果が再現されている。また、肥満時にBCRPの機能が損なわれる原因は、JAK3を介したチロシンリン酸化の喪失であることも示されている。BCRPはABC輸送体ファミリーの一員であり、その主な機能は細胞膜に結合した基質の排出である。JAK3によるBCRPのリン酸化は膜に局在したβ-カテニンとの相互作用を促進し、この相互作用はBCRPの発現や表面局在だけでなく、BCRPを介した腸管における薬剤排出やバリア機能の維持にも必要不可欠である。ヒトの肥満における腸管でのJAK3発現の低下や、マウスにおけるJak3のノックアウト、ヒト腸管上皮細胞におけるsiRNAを介したβ-カテニンのノックダウン、これら全てにおいて腸管でのBCRPの発現は大幅に失われ、結腸での薬剤排出やバリア機能が損なわれるという結果が得られている[22]。
また、メタアナリシスでは認知機能障害が肥満の併存疾患であることが示されており、肥満と関連した認知機能障害におけるJAK3の役割が示されている。野生型マウスでは、高脂肪食によって腸管粘膜と脳の双方でJak3の発現が抑制される。Jak3ノックアウトマウスや腸管上皮細胞特異的にJak3をノックアウトしたマウスを用いた実験により、高脂肪食によって誘発されるJak3の欠乏が認識脳障害の原因となっており、腸管上皮におけるJak3の欠乏もその原因の一部となっていることが示されている。Jak3の欠乏は、腸内微生物叢の乱れ、そして脳におけるTREM2を介したミクログリア活性化の欠陥、TLR4発現の増大やHIF-1αを介した炎症を引き起こす。そしてミクログリアの機能が損なわれることで、認知機能障害の原因となるアミロイドβやリン酸化タウタンパク質の沈着が増大すると考えられている[23]。
JAK3の活性化変異はT細胞急性リンパ芽球性白血病(T-ALL)患者の16%にみられる[24]。それ以外に、発がん性のJAK3変異は急性巨核芽球性白血病(AMKL)、T細胞前リンパ球性白血病(T-PLL)、若年性骨髄単球性白血病(JMML)、NK/T細胞リンパ腫でも同定されている。変異の大部分は、JAK3タンパク質の偽キナーゼドメインやキナーゼドメインに位置している。JAK3変異の大部分では、形質転換能はJAK1のキナーゼ活性に依存している[16]。
JAK3の不活性化変異は免疫不全の原因となることが知られている[25]。共通γ鎖(γc)をコードする遺伝子の変異は、X連鎖重症複合免疫不全症(X-SCID)の原因となる。γcはJAK3と特異的に結合するため、JAK3の変異も重症複合免疫不全症(SCID)の原因となる[26]。JAK3の欠損によって、次に挙げるサイトカインシグナルの伝達とその影響が遮断される[9]。
全体として、JAK3の欠損によってT−B+NK−型のSCID表現型が引き起こされる。すなわち、T細胞とNK細胞を欠損した状態となる[27]。B細胞は存在するものの、B細胞の活性化や抗体のクラススイッチに欠陥があるため機能しない。
JAK3は免疫細胞の発生に必要であるため、JAK3の標的化は新たな免疫抑制剤の創出のための有用な戦略となる可能性がある。JAK3の欠損は免疫不全を引き起こす一方で多面的な影響は生じないため、特異性の高いJAK3阻害薬は限定的で正確な作用をもたらすものとなると考えられる[9]。こうした特徴は、現在広く用いられている免疫抑制剤が多くの標的を持ち、さまざまな副作用が生じるのとは対照的である。JAK3阻害薬は自己免疫疾患、特に特定のサイトカイン受容体が発症に直接的な役割を果たしている疾患の治療に有用となる可能性がある。一例として、IL-15受容体を介したシグナル伝達は関節リウマチの発症に重要であることが知られており[28]、IL-4やIL-9の受容体はアレルギー反応に関わっている[29]。
JAK3選択的阻害薬としてトファシチニブが開発されており、臨床試験で有望性が示されている。この薬剤はJAK3に対してnM濃度で効果を示し、非ヒト霊長類腎臓移植モデルにおいて拒絶反応の抑制に有効であることが示されている[9]。また、トファシチニブは関節リウマチ、乾癬、臓器移植時の拒絶反応の抑制に関する第I・II相臨床試験において免疫抑制作用が示されている[30]。現在、トファシチニブはファイザーからゼルヤンツの名称で、関節リウマチの治療薬として市販されている[31]。
JAK3は、CD247[32]、TIAF1[33]、IL2RG[34][35]と相互作用することが示されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 17:01 UTC 版)
「ジャック×ダクスター」の記事における「Jak 3(PS2、2004年、日本未発売)(PS4、2017年)」の解説
『ジャック×ダクスター2』の1年後のストーリー。前2作に続く三部作の完結編。北米では2004年11月9日発売。海外でははじめにPS2で、その後PS3とPS4で発売されたが、日本では2017年にPS4で初めて発売された。
※この「Jak 3(PS2、2004年、日本未発売)(PS4、2017年)」の解説は、「ジャック×ダクスター」の解説の一部です。
「Jak 3(PS2、2004年、日本未発売)(PS4、2017年)」を含む「ジャック×ダクスター」の記事については、「ジャック×ダクスター」の概要を参照ください。
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