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Il-28(イリューシン28;ロシア語:Ил-28イール・ドヴァーッツァチ・ヴォースィェミ)は、ソ連の航空機設計機関であるイリューシン設計局が開発した双発の亜音速で飛行可能なジェットエンジンを有する軽爆撃機である。DoDが割り当てたコードネームはIl-28がType 27[1]、練習機型のIl-28UがType 30[1]。北大西洋条約機構 (NATO) の用いたNATOコードネームでは、Il-28が「ビーグル」("Beagle") [2]、Il-28Uが「マスコット」("Mascot")と呼ばれた[3][4]。軽快で扱い易く、安価で維持が楽であるため、ソ連だけでなく東側諸国に広く普及した。
Il-28の原型機が初飛行したのは1948年7月8日、イギリスのロールス・ロイス ニーンを搭載した試作一号機が初飛行した。1948年12月30日に飛行した試作二号機では、クリーモフ RD-45 が搭載された[5]。1949年5月14日に発注された量産型では、RD-45の改良型であるクリーモフ VK-1 が搭載された[6][7]。1949年にソ連空軍に引き渡された。機体の特徴として、大きなエンジンが主翼に直接埋め込まれた双発レシプロ機のような形状をしていることである。パイロットは胴体前部上面に張り出したコックピットに搭乗し、銃手は装甲された尾部銃座に、航法士兼爆撃手は機首部にある風防部分に搭乗していた。このレイアウトは第二次世界大戦中の中型爆撃機と類似していたが、機体内部は与圧されるなど様々な新技術が導入されていた。
主翼は直線翼だが、尾翼は35度の後退翼を取り入れている。
機体が小型なのでミサイル類を誘導する各種機器を装備できず[8]、自由落下爆弾が主兵装。標準爆弾搭載量は1,000kgで胴体内の爆弾倉に搭載する。機首下部には装弾数100発の23mm機関砲を2門搭載した。爆弾倉には4発の100kg爆弾や3000kgの爆弾を搭載することができた[9][10]。主翼他にはロケット弾架など機外搭載用のパイロンはない。このクラスの爆撃機としては搭載量は少ないが、過負荷なら最大3,000kgまで搭載可能。また、通常爆弾に代えて魚雷や核爆弾も選択できる。自衛火器として尾部に23mm連装機関砲塔があり、銃手は砲塔の上に位置する尾部銃座からこれを遠隔操作をする。一部には機首にも銃座を設け、航法士が人力操作する単装の23mm機関砲を搭載した機体もある。
高度な軍事機密を特に用いていないIl-28はソ連から見れば供与に手頃で、世界の多くの国に輸出されていた。ソ連側諸国が結成していたワルシャワ条約機構の加盟国のほか、アフリカ諸国にも輸出されており、中国においても轟5・H-5としてライセンス生産された。
ソ連では1960年までに3000機程で生産を終了したが、中国では最近まで生産を続けていた。現在ではソ連や中国でも退役し、わずかに北朝鮮で少数が戦術爆撃機として現役である。
またアルバニア空軍や、西側にも広く公開されて有名であったルーマニア空軍のH-5も、偵察型・複座型を含め全機が退役している。
旧式機であるがソウルまで数分で到達できる位置に配備されており、 一度に多数の機体を飛ばす飽和攻撃により韓国空軍は防ぎきれず爆撃を許してしまう。
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| Interleukin 28A | |
|---|---|
| 識別子 | |
| 略号 | IL28A |
| 他の略号 | IFNL2 |
| Entrez | 282616 |
| HUGO | 18364 |
| OMIM | 607401 |
| RefSeq | NM_172138 |
| UniProt | Q8IZJ0 |
| 他のデータ | |
| 遺伝子座 | Chr. 19 q13.13 |
| Interleukin 28B | |
|---|---|
| 識別子 | |
| 略号 | IL28B |
| 他の略号 | IFNL3 |
| Entrez | 282617 |
| HUGO | 18365 |
| OMIM | 607402 |
| RefSeq | NM_172139 |
| UniProt | Q8IZI9 |
| 他のデータ | |
| 遺伝子座 | Chr. 19 q13.13 |
インターロイキン-28(英: interleukin 28、略称: IL-28)は、ウイルスに対する免疫防御に関与しているサイトカインであり、IL-28AとIL-28Bの2種類が存在する。IL-28AはIFN-λ2、IL-28BはIFN-λ3とも呼ばれ、IL-29(IFN-λ1)、IFN-λ4とともにIII型インターフェロン(IFN-λ)を構成する。これらIFN-λはMX1、OAS1やIRF9などの発現を誘導する[1][2]。こうした作用はI型インターフェロンと類似しているが、シグナルは異なる受容体を介して伝達される。また単一エクソンにコードされているI型インターフェロンとは異なり、IFN-λをコードする遺伝子は複数のエクソンから構成されている[1]。
IL-28は2002年にザイモジェネティクス社によって発見された。ヒトゲノム配列から遺伝子予測を行い、そこからさらにサイトカインに特徴的な構造を有するものを探索することで、IL-28とIL-29は発見された[3]。
ヒトのIL-28をコードする2つの遺伝子(IFNL2、IFNL3)は、他のIFN-λ遺伝子とともに19番染色体上に並んで位置している[2]。IL-28AとIL-28Bのアミノ酸配列は96%同一である[3]。
IL-28を結合する受容体は、固有のサブユニットであるIL-28RAと、IL-10やIL-22の受容体と共通するサブユニットであるIL-10RBから構成される[3]。
IL-28はワクチン接種の際にアジュバントとして添加することで、抗原特異的なIFN-γ放出が増強され、またCD8+T細胞の細胞傷害活性が高まることがマウスモデルでの実験で示されており、獲得免疫応答にも関与していると考えられている[4]。この実験では、致死的なH1N1型インフルエンザウイルス曝露に対するインフルエンザワクチンの保護効果は50%であるのに対し、IL-28を添加することで100%の保護効果が得られることが示されている[4]。ワクチン接種時のIL-28B添加による増強効果は非ヒト霊長類モデルでも確認されており、HIVワクチン研究においてIFN-γ産生とCD8+T細胞活性の増強が示されている[5]。
IL-28BをコードするIFNL3遺伝子近傍の一塩基多型(SNP)は、インターフェロンとリバビリンによるC型肝炎治療に対する反応の予測因子となっている[6][7]。このSNPはゲノムワイド関連解析(GWAS)によって同定されたもので、GWASによるヒットが実際に臨床的に重要なものとなった一例である[8]。