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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/23 07:06 UTC 版)
| 「アイ・ウィル」 | ||||||||||
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| ビートルズの楽曲 | ||||||||||
| 収録アルバム | 『ザ・ビートルズ』 | |||||||||
| 英語名 | I Will | |||||||||
| リリース | 1968年11月22日 | |||||||||
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| ジャンル | ポップ・フォーク[1] | |||||||||
| 時間 | 1分45秒 | |||||||||
| レーベル | アップル・レコード | |||||||||
| 作詞者 | レノン・マッカートニー | |||||||||
| 作曲者 | レノン・マッカートニー | |||||||||
| プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||
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「アイ・ウィル」(I Will)は、ビートルズの楽曲である。1968年に発売された9作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ポール・マッカートニーによって書かれた楽曲。マッカートニーのボーカルとギター、「口ベース」を主体としたバラード。
イギリスやアメリカではシングル・カットされなかったが、フィリピンではシングル『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』のB面曲としてシングル・カットされた。
「アイ・ウィル」は、1968年2月から4月にかけてインドのリシケーシュに滞在していた時期に書かれた楽曲の1つだった。1968年春の段階でメロディはできていたが、歌詞はまだ出来上がっていなかった[2][3]。マッカートニーは、同じくインドに滞在していたドノヴァンに曲を聴かせ、それに合った歌詞を考え出そうと試み、ドノヴァンは「月」を題材にした歌詞を考えたが、これには満足することはなかった[4][3]。インドからの帰国後、5月にイーシャーにあるジョージ・ハリスンの自宅で、後に発売されたアルバム『ザ・ビートルズ』のデモをまとめる作業が行われたが、この時点でも未完成であったため、本作が採り上げられることはなかった[3]。この4か月後にマッカートニーは歌詞を書き上げた[3]。
本作について、マッカートニーは「今も自分が書いたメロディの中で、最も気に入っているものの1つ」と語っている[3]。
「アイ・ウィル」のレコーディングは、1968年9月16日にEMIレコーディング・スタジオのスタジオ2で開始され、翌日にオーバー・ダビングが行われた[5][6]。ベーシック・トラックは67テイクで録音された[7][6]。なお、ジョージ・ハリスンは本作のセッションに参加していない[8][9]。
本作のレコーディングにおいて、リンゴ・スターとジョン・レノンはパーカッションを演奏した。スターはスネアドラムのリムショットでリズムを刻み、控えめにシンバル、キックドラム、タムタムも使用された[6]。一方レノンは、時折マラカスを振りながら、スカル(打楽器の一種)を叩いてリズムを刻んだ[6]。同日にレコーディングされたテイク1は、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に[5]、テイク3は2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 〈スーパー・デラックス・エディション〉』に収録された[10]。
テイク19とされているテイクでは、ジャム・セッションが行われた[7]。これは後に「Can you take me back?」と題され、「クライ・ベイビー・クライ」終了後に付け加えるかたちで収録された[11]。この他にも「ロス・パラノイアス」、「ステップ・インサイド・ラヴ」[注釈 1]、「ブルー・ムーン」[注釈 2]、「The Way You Look Tonight」[12][注釈 3]も演奏された。これらの楽曲のうち、「ステップ・インサイド・ラヴ」と「ロス・パラノイアス」は、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録され[13]、2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 〈スーパー・デラックス・エディション〉』には、「The Way You Look Tonight」以外の3曲が収録された[10]。
テイク29では、マッカートニーがアドリブで「I will」の部分を「I won't」と歌い、それに対してレノンが「Yes you will」と返答して、演奏が中断している。このテイクも2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 〈スーパー・デラックス・エディション〉』に収録された[14]。
テイク65の後に、レノンは「これで決まりだ、違うか?」と尋ねた[14]。このレコーディングは8トラック・レコーダーに移されたのち、テイク68とナンバリングされた[14]。
9月17日にマッカートニーは、トラック5に口真似したベースのパートを録音し、ミドルエイトと最後のセクションにマラカスが追加された[14]。なお、マッカートニーはこの時に12弦ギターでいくつかフレーズを演奏している[14]。
1968年9月26日にモノラル・ミックス、10月14日にステレオ・ミックスが作成された[13][14]。なお、モノラル・ミックスとステレオ・ミックスとでは差異があり、マッカートニーによるスキャット・ベースがステレオでは冒頭から入っているが、モノラルでは2番目のヴァースから入ってくる[14]。いずれのミックスもミドルエイト以降、マッカートニーのリード・ボーカルにADTがかけられた[13][14]。
「アイ・ウィル」は、1968年11月22日にアップル・レコードから発売されたオリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』のB面8曲目に収録された[15]。楽曲中では南アメリカを思わせるリズムが取り入れられており、マッカートニーは1968年のラジオ・ルクセンブルクでのインタビューで「ハンブルクで巡業をしていた僕たちは、一晩中ロックを演奏していたわけじゃない。『マンボをやれ。ルンバはできるのか?』なんて言ってくる勤め人達もいたからね。ずっと『いや、できない』と言ってるわけにもいかなかったから、僕らも少しばかりマンボやルンバを演奏するようになった。だからこの手の曲には、ラテンアメリカのロマンティックな『イパネマの娘』みたいなところがある」と語っている[16][3]。
アルバム『ザ・ビートルズ』の発売50周年に連動して、『インデペンデント』誌のジェイコブ・ストールワーシーはアルバムに収録された30曲の中から12位に選出した。ストールワーシーは、本作について「誰もマッカートニーのようなラブソングを簡単に書けないということを証明した楽曲」と評した[17]。
※出典[6]