出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 13:52 UTC 版)
ISO 15118とは、電気自動車とグリッド(系統)の間の通信規格である。
グリッドには充電器のほかにV2G(Vehicle-to-Grid)も含まれる。[1]
この通信により、プラグ&チャージ機能や、電気自動車をバッテリー代わりとしたスマートグリッドが実現できる。[2][3]
ISO 15118は、国際電気標準会議(IEC)の電気自動車および電気産業用トラックに関する規格群の1つであり、IEC Technical Committee 69 (TC69)[4]のJoint Working Group 1 (JWG1 V2G) と自動車に関する国際標準化機構(ISO)のTechnical Committee 22 (TC22)[5]のsubcommittee 31 (SC31)[6]が共同で担当する。
ISOとIECは2010年に標準の協力を開始し[7]、プラグ&チャージセクションが2014年にリリースされた。2018年まで標準の生産的な実装がなかった。[8]
ISO 15118で想定されている便利で安全なプラグ&チャージ機能により、利用者は充電コネクタを電気自動車で差し込むだけで充電できるようになる。
電気自動車は自動的に識別し、ドライバーに代わって充電スタンドと認証し、充電が自動で開始される。
これは、自動車と充電器が、支払いを容易にするために事前に提供された証明書を交換することで行われる。[11]2021年11月にオープンテストシステムが開始された。[12][どこ?]提案された標準は、電気自動車の有線(ACおよびDC充電)とワイヤレス充電の両方に使用できる。[13]
2021年に発売された電気自動車では、ポルシェ・タイカン、メルセデス・ベンツ・EQS、[14] ルシード・エア、およびフォード・マスタング Mach-E[15]がプラグアンドチャージ標準をサポートする。 2024年モデルでは、BMW i4、i5、i7、iX、[16]、ヒョンデ・アイオニック6がサポートした。[17]
フォルクスワーゲン・ID.4を含め、標準をサポートするためにアップデートできるかもしれない。[18]一部の車ではハードウェアの更新が必要になる。[19]
2012年以降のすべてのテスラ車両(2014年にISO 15118-2のリリース前)には、独自実装のプラグ&チャージ機能がある。[8][19] Pauaによって開発されたものなど、他にも独自実装が存在する。[20][21]
テスラに加えて、DIN Spec 70121(Combined Charging System - CCS)に基づく「オートチャージ」を含むプラグ&チャージの代替品が存在する。[22][23]この方法では車の固定MACアドレスを使用するが容易に偽装可能でセキュアではない。フォルクスワーゲングループのような企業の車は固定MACアドレスを持たず、オートチャージを使用できない。[24]
ISO/IEC 15118の物理層とデータリンク層の要件は、ISO/IEC 15118-3で規定されている。[25]
有線ではHomePlug Green PHY(HomePlug GP)を使用する。これは本来電力線通信用プロトコルだが、通信にはSAE J1772で規定されているControl Pilot信号線を使用し、AC電力線には手を付けない。[25]
| パラメータ | HomePlug GP |
|---|---|
| 周波数 | 2〜30MHz |
| 変調方式 | OFDM |
| サブキャリア数 | 1155 |
| サブキャリア間隔 | 24.414 kHz |
| サブキャリア変調方式 | QPSK |
| Data FEC | Turbo code: Rate 1/2 |
| データレート | ROBO:4〜10Mbps |
IEEE 802.11nを使用する。これによりワイヤレス充電、パンタグラフもサポートする。[10]ISO 15118-8で規定される。[31]
データリンク層にIEEE 802.3 MAC、ネットワーク層にIPv6を使用する。[25]
ISO15118-20では、プラグアンドチャージの使用に関わらずTLS 1.3の使用が必須となっている。通信は暗号化される。[10]
V2GTP(Vehicle to Grid Transfer Protocol)を使用する。[25]
EXI(Efficient XML Interchange)を使用する。[25]
Open Charge Point Protocol 2.0.1がISO 15118-2を、v2.1がISO 15118-20をサポートする。[32]
双方向でより複雑な情報のやり取りが可能になったことで、セキュリティリスクが問題となるようになった。
最悪、自動車内のECUに侵入され車両の安全性が脅かされることさえ考えられる。[33]
これからの充電スタンドや電気自動車は常にソフトウェアをアップデートし脆弱性に備える必要がある。
ISO 15118は、別の標準ドキュメントで詳述されている次の部分で構成される:
ISO 15118は、重量車の充電のための通信プロトコルとしても使用される。
Implementation of HomePlug Green Phy standard (ISO15118) into Electric Vehicle Supply Equipment