(IRIS_OUT から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/26 22:27 UTC 版)
| 「IRIS OUT/JANE DOE」 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 米津玄師 の シングル | ||||||||
| リリース | ||||||||
| 規格 | マキシシングル | |||||||
| ジャンル | J-POP | |||||||
| 時間 | ||||||||
| レーベル | Sony Music Labels | |||||||
| 作詞・作曲 | 米津玄師 | |||||||
| ゴールドディスク | ||||||||
|
||||||||
| チャート最高順位 | ||||||||
|
||||||||
| 米津玄師 シングル 年表 | ||||||||
|
||||||||
|
||||||||
「IRIS OUT/JANE DOE」(アイリス・アウト/ジェーン・ドウ)は、日本のシンガーソングライター・米津玄師の両A面シングル。メジャー16枚目のCDシングルとして2025年9月24日にソニー・ミュージックレーベルズからリリースされた。「JANE DOE」には宇多田ヒカルが歌唱で参加している。
「IRIS OUT」は2025年9月19日公開の映画、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として、「JANE DOE」は同映画のエンディングテーマとして書き下ろされた[2][3]。
米津は『チェンソーマン』のテレビシリーズでもオープニングテーマ(「KICK BACK」)を担当しており、米津が同一のアニメシリーズに複数回楽曲を提供するのは初。
なお、米津がアニメ映画の主題歌を担当するのはテレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の主題歌「Plazma」以来約8か月ぶり、実写も含めた映画主題歌担当は『ラストマイル』に書き下ろした「がらくた」以来約1年1か月ぶりとなった。
米津は「IRIS OUT」について、同映画の主題歌発表に際して以下のようにコメントしている[2]。
TVアニメ版に引き続き劇場版の楽曲も担当できて光栄の限りです。原作のレゼが写ってるページを四六時中開きっぱなしにして睨みつけながら作りました。よろしくお願いします。
また、『KICK BACK 2』みたいなものにしたくはなく、「KICK BACK」といかに差別化するかを重視したと語っている。その結果、複雑な構成とダイナミズムを持つジェットコースターのような「KICK BACK」に対して、「フリーフォールのような、ドンと始まって一直線に進んでパッと終わるという、潔いもの」になったと語っている[4]。
なお、リリースされた楽曲には、映画に使用された音源にはなかったレゼ[注釈 1](上田麗奈)のセリフボイスがサビの間奏部分に入れこめられている。
本来の意味での「アイリスアウト」とは映画や演劇における演出技法のひとつで、シーン終わりに映像や照明を中心に向かって円形状に収縮させ、暗転することを指す[5]。
「JANE DOE」では宇多田ヒカルをゲストボーカルに迎え、米津との初めてのコラボが実現した。米津作品で、他アーティストがボーカルに参加したものがシングルに収録されるのは初[注釈 2]。
「JANE DOE」について、米津と宇多田はそれぞれ以下のようにコメントした。
また、「JANE DOE」は、ビョークとトム・ヨークのデュエット曲「I've Seen It All」のようなニュアンスを念頭に置いて制作されたとも発言しており[4]、具体的には「あらゆる複雑さを抱えた女の子と、それを本質的にあまりよくわかってない男の子によるデュエット」だと明らかにしている[6]。デュエットの相手を務めた宇多田ヒカルとは、“歌に対する感覚”が全く違い、それが結果的に『複雑さを抱えた女の子と本質的によくわかってない男の子』の不調和な様子にむしろ効果的に働いたと述べている。
曲名「JANE DOE」(身元不明の女性を意味する)はデヴィッド・フィンチャー監督の映画『セブン』に登場した身元不明の男性を意味する「JOHN DOE(ジョン・ドウ)」から辿り学んだ表現(曲そのものが影響を受けたわけではないという)であり、自然と『このタイトルしかないな』と感じたとしている[6]。
2025年7月4日、Anime Expo 2025にて「IRIS OUT」が劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として書き下ろされたことが発表された。また、「IRIS OUT」の一部を使用した同映画の予告編も公開された[2]。
8月1日、本作のCDリリースが告知され、『チェンソーマン』シリーズのキャラクターであるレゼが描かれた米津玄師自身によるジャケットアートワークも公開された[7]。翌週にはCDの各形態および特典の内容などに関する追加情報が発表されたほか、Yohji Uchidaによる新たなアーティスト写真も解禁された[8]。
8月14日、本作の未発表の表題曲が劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のエンディング・テーマとして書き下ろされた「JANE DOE」であることが発表され、同曲にて宇多田ヒカルとのコラボが実現したことも併せて発表された。同時に、同曲のイントロを使用した同映画のティザー映像、米津による「JANE DOE」のジャケットアートワーク、そして山田智和撮影の米津玄師と宇多田ヒカルのアーティスト写真が公開されたほか、本作のCD及びDVDの収録内容も発表された[3]。
9月4日、CDのパッケージ写真が公開された[9]。また、「IRIS OUT」が9月15日、 「JANE DOE」が9月22日にそれぞれ先行配信されることも発表された。
9月15日、「IRIS OUT」が配信リリースされ、ミュージックビデオも公開された[10]。
9月19日、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の公開を記念し、「JANE DOE」の1コーラスを使用した同映画のプロモーション・ビデオが公開された[11][12]。
9月22日、「JANE DOE」が配信リリースされ、両名のアーティスト写真アザーカットが初公開された[13]。また、配信リリースを記念してSpotifyにおいて「米津玄師Spotifyリスニングパーティー」が生配信された[12]。
9月23日には山田智和監督による「JANE DOE」のミュージックビデオが公開された。また、MAPPA公式YouTubeチャンネルにて、『チェンソーマン』の原作者である藤本タツキと米津玄師による対談動画が公開された[14]。
10月1日、「IRIS OUT」の記録的ヒットを記念し、米津玄師による天使の悪魔[注釈 1]のイラストが公開された[15]。
10月2日、「JANE DOE」にてコラボした宇多田ヒカルとの対談動画が米津のYouTubeチャンネルで公開された[16]。
10月7日、「IRIS OUT」を使用した劇場版『チェンソーマン レゼ篇』のオープニング・ムービーが米津のYouTubeチャンネルに投稿された[17]。
10月24日、「IRIS OUT/JANE DOE」の輸入アナログ盤のリリースが発表された。
11月27日、「IRIS OUT」のミュージックビデオのYouTube上での再生回数が1億回を突破した。
12月12日には、「IRIS OUT」に合わせてレゼがダンスをするアニメ映像が米津のSNSなどに投稿された[18]。
12月20日、東京・お台場にて、ヒットを記念して「IRIS OUT」「JANE DOE」の2曲とコラボしたミュージック花火が打ち上げられた[19]。
本作は、前作「Plazma/BOW AND ARROW」以来約3か月半ぶりのCDシングルとしてリリースされた。本作は「IRIS OUT盤」「JANE DOE盤」「通常盤」の全3形態でリリースされ、全形態共通の特典として「米津玄師 2026 TOUR / GHOST」の2次先行抽選応募シリアルナンバーが初回限定で封入されている[8]。
| 形態 | 規格 | 規格品番 |
|---|---|---|
| IRIS OUT盤 | CD + ポラロイド(レゼ) + アクリルスタンド(レゼ) + ポーチケース | SECL-3250 |
| JANE DOE盤 | CD + DVD + 破片ケース | SECL-3253 |
| 通常盤 | CD | SECL-3256 |
また、法人特典としてホログラムステッカー2枚が先着で同封された。
10月24日、「IRIS OUT/JANE DOE」の輸入盤のリリースが発表された。アナログ盤には表題2曲のほか、「KICK BACK」およびそのリミックス3曲が収録される。
当初は2026年2月27日に発売される[20]予定だったが、後に3月27日へ延期された[21]。
「IRIS OUT」は12月31日放送の第76回NHK紅白歌合戦で初披露となった。番組では米津が旧東京高速道路の道路上のスペシャルステージにてHANAのメンバー[注釈 3]を含めた100名のバックダンサー[注釈 4]とともにパフォーマンスを行った[22]。統括ディレクターは「毎日」のMVで監督を務めた田中裕介が担当した[23]。パフォーマンスの冒頭では、セットの公衆電話のスピーカーから「JANE DOE」のサビが流れる、という演出もあった。
放送後の12月31日にNHK MUSIC 公式YouTubeチャンネル[注釈 5]にて公開された同番組でのフル尺パフォーマンス動画は、公開から6日で1000万再生を突破するなど話題を呼んだ[24]。この映像は1週間限定公開で削除されたものの、9日に米津のYouTubeチャンネルにて一部テロップ編集された同内容のパフォーマンス動画が投稿されている[注釈 6][25]。
2025年10月2日公開のオリコンシングルランキングでは、初週23.4万枚を売り上げ、2位にランクインした。また、同日公開の合算シングルランキングでは、同年度最多ポイントを獲得し1位を記録[26]。なお、同週のBillboard Japan Top Singles Salesチャートによると、本作は自身4番目の初週売上を記録している[27]。
2026年1月28日発表の合算シングルランキングでは通算5度目の1位を獲得。同一作品による5回の首位獲得は史上初となった[28]。
「IRIS OUT」は、9月15日の配信開始後、各配信サービスのリアルタイムおよびデイリーランキングで軒並み1位を記録し、29冠を獲得した[29]。
9月16日付のオリコンデイリーストリーミングランキングでは、413万回を超える再生数を記録し、ソロアーティストの歴代最高記録を自己更新すると共に同チャート首位を獲得した[30]。9月24日発表の「オリコン週間ストリーミングランキング」では、今年度最高およびソロアーティスト歴代最高の週間再生回数となる2697万3074回再生を記録し首位を獲得した。なお、週間再生回数が2000万回を超えるのはソロアーティストとして史上初となった。また、同日発表の「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」でも首位を獲得。「デジタルシングル通算1位獲得作品数」を18とし、歴代最多記録を更新した[31]。
翌週のストリーミングランキングでは、さらに週間再生数を伸ばし、 3219万9407回を記録するとともに首位を記録。これはあらゆるアーティストの中でのオリコン史上最多再生数となった[32]。
10月15日発表の週間ストリーミングランキングでは、首位を獲得するとともに、累計再生回数が1億回を突破した。チャートイン4週目での1億再生達成は、YOASOBIの「アイドル」がそれまで保持していた5週の記録を1週上回り、オリコン史上最速記録となった[33]。また、同チャートでは男性ソロアーティスト初となる8週連続1位を記録し[34]、その後も記録を伸ばし、2026年2月4日発表のチャートではソロアーティスト歴代1位タイの記録となる20週連続1位を獲得している。
9月24日発表の総合チャートHot 100にて、同年度最多週間ポイントを記録するとともに首位を獲得した[35]。このほか、同日発表のチャート4部門(Streaming Songs, Download Songs, Hot Animation, Hot Shot Songs)でも1位を獲得した。特に、Streaming Songsチャートではソロアーティスト歴代最多週間再生数を記録した[36]。
10月15日発表のStreaming Songsチャートにて累計再生回数が1億回を突破。チャートイン4週目での大台達成はYOASOBIの「アイドル」がそれまで保持していた5週の記録を1週上回り、史上最速となった。また、これにより米津のストリーミング1億回突破曲は計18曲となり、ソロアーティスト最多となった[37]。チャートイン10週目には累計再生数2億回を突破し、ソロアーティスト最速、史上2番目の速さとなる記録を打ち立てた[38]。チャートイン18週目にはソロアーティスト最速で3億再生を突破した[39]。
11月6日発表のGlobal Japan Songs Excl. Japanチャートでは、チャート史上最多となる国外週間ストリーミング数1813万回を達成した。翌週の同チャートでは1899万回再生を記録し、記録を自己更新した[40]。
「IRIS OUT」はHot 100チャートにおいて9週連続首位を獲得。「Lemon」で記録した7週を超え、自身最多の通算首位回数を記録した[41]。
「IRIS OUT」は、日本時間9月30日発表のグローバルチャート「Billboard Global 200」にて、日本語楽曲として歴代最高位となる5位を獲得した[42]。また、同チャートからアメリカのデータを除いた「Billboard Global Excl. U.S.」では2位を獲得した[43][44]。また、9月28日〜10月4日集計の「World Digital Song Sales」チャートでは6位にランクインした[45]。
本楽曲は配信初日にSpotify Japanにて59万6608回再生を記録し、国内で歴代最多となるリリース初日のデイリー再生数を記録した。9月18日には75万8291回再生を記録し、国内の歴代最多記録デイリー再生数を更新。その後も5日間にわたってデイリー再生数を伸ばし、国内の歴代最多記録を立て続けに塗り替えた[46][47]。なお、Spotifyでデイリー80万再生を突破している楽曲は国内で「IRIS OUT」のみである。
| 日付 | 再生数 | 備考 |
|---|---|---|
| 9月15日 | 59万6608回 | 歴代最高配信初日デイリー再生数 |
| 9月16日 | 69万3768回 | |
| 9月17日 | 73万8782回 | |
| 9月18日 | 75万8291回 | 歴代最高デイリー再生数更新 |
| 9月19日 | 84万6734回 | |
| 9月20日 | 90万1980回 | |
| 9月21日 | 101万9429回 | |
| 9月22日 | 102万2312回 | |
| 9月23日 | 106万6620回 |
国外での反響も大きく、Apple Musicデイリーチャート トップ100:グローバルにおいて9月24日に2位を記録するなど、下記に示す世界のチャートで上位にランクインした[47]。
| ランキング | 最高位 | ランクイン日 |
|---|---|---|
| Apple Music トップ100:グローバル | 2位 | 9月24 - 26日(3日連続) |
| Apple Music トップ100:韓国 | 1位 | 9月30日 - 10月1日 |
| Spotify "Top Songs Debut Global" | 2位 | 9月19 - 21日集計 |
| Apple Music トップ25:ソウル | 1位 | 9月30日 - 10月3日 |
| Apple Music トップ25:プサン | 1位 | 9月30日 - 10月3日 |
| Apple Music トップ25:台北 | 1位 | 10月3日 |
| KKBOX台湾 J-Popデイリー | 1位 | 9月15 - 18日(4日連続) |
| KKBOX香港 J-Popデイリー | 1位 | 9月16 - 18日(3日連続) |
| QQ Music J-Popウィークリー | 1位 | 9月12 - 18日集計 |
| NetEase Cloud Music総合急上昇 | 1位 | 9月16日 |
| NetEase Cloud Music J-Popデイリー | 1位 | 9月16日 |
| NetEase Cloud Music総合デイリートレンド | 3位 | 9月16日 |
「JANE DOE」は、9月22日の配信開始後、各配信サービスのリアルタイムおよびデイリーランキングで軒並み1位を記録し、37冠を獲得した[47]。
10月1日発表の週間ストリーミングランキングでは「IRIS OUT」に次ぐ2位を記録。また、同日発表のデジタルシングル(単曲)ランキングにて首位を獲得し、通算首位獲得作品数の歴代最多記録を自己更新した[32]。
10月1日発表の総合チャートHot 100では、「IRIS OUT」に次ぐ2位を記録。同日発表のチャート4部門(Streaming Songs、Download Songs、Hot Animation、Hot Shot Songs)でも「IRIS OUT」と共にトップ2を独占し、そのうちDownload SongsとHot Shot Songsで首位を獲得した[48]。
Streaming Songsチャートでは、9週連続で「IRIS OUT」と共に1位・2位を独占している。
10月11日付のグローバルチャート「Global Excl. U.S.」にて10位を獲得。同週には「IRIS OUT」も同チャートで2位を獲得しており、日本語楽曲が2曲同時にトップ10入りするのは史上初となった[49]。
| ランキング | 最高位 | ランクイン日 |
|---|---|---|
| Billboard World Digital Song Sales[50] | 4位 | 9月28日 - 10月4日(週) |
| Apple Music トップ100:韓国 | 2位 | 10月6日 |
| 全作詞・作曲: 米津玄師。 | ||||
| # | タイトル | 編曲 | 歌唱 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「IRIS OUT」 | 米津玄師 | 米津玄師 | |
| 2. | 「JANE DOE」 |
|
|
|
|
合計時間:
|
||||
| # | タイトル |
|---|---|
| 1. | 「劇場版『チェンソーマン レゼ編』本予告」 |
| 2. | 「KICK BACK / Music Video」 |
| 3. | 「KICK BACK / Live Video」 |
| 全作詞・作曲: 米津玄師。 | |||
| # | タイトル | 編曲 | |
|---|---|---|---|
| 1. | 「IRIS OUT」 | 米津玄師 | |
| 2. | 「JANE DOE」 |
|
|
| 3. | 「KICK BACK」 |
|
|
| # | タイトル |
|---|---|
| 4. | 「KICK BACK (Frost Children Remix)」 |
| 5. | 「KICK BACK (Hudson Mohawke Remix)」 |
| 6. | 「KICK BACK (Tomggg Remix)」 |
IRIS OUT
JANE DOE
2025年9月15日配信が開始された「IRIS OUT」のMV映像は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の本編映像によって構成されたフル・アニメーションによるもので、一部映画のネタバレが含まれている[10]。
YouTube上では配信後72日間のうち67日で人気1位となり、同年11月27日自己最速となる配信後73日で再生回数1億回を突破した。これにより1億再生を超えた作品は提供楽曲を含め18タイトルとなり、日本人アーティスト最多を自己更新した[51]。
9月23日に山田智和監督によるミュージックビデオが公開された。これは米津と宇多田が共演した実写映像となっている[52]。
なお、同映像について山田監督は以下のようにコメントしている。
私たちは宇宙の暗闇のなかで、互いにほのかな重力を及ぼし合いながらくるくると回り続ける。
触れ合えるくらいの近くにいても、私たちはみんな別の星。それぞれの回転を持ち、それぞれの夜を見る。
これはまさに銀河の衝突。光とも闇ともつかない場所の、永遠のような一瞬。
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||